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2014年08月18日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆リベラル派と保守派との狭間で揺れ動いていた民主党の海江田万里代表が、やっと動き出した。リベラル派、保守派の対立は、安倍晋三政権を利するだけで、民主党再生には、何の役にも立たない。リベラル派、保守派の激論をエンドレスに続けていては、政権を再び奪還するためにはマイナスで、国民有権者に呆れられるのがオチだ。ましてや、保守派が、安倍晋三政権に擦り寄るような姿勢を国民有権者に見せつけていたのでは、民主党の存在感は、薄れるばかりである。
そこで、海江田万里代表は、不毛な激論を打ち切り、リベラル派主導の党運営と政権奪還への戦略戦術に踏み切ったと言える。早い話が、「断舎離」(不要なモノなどの数を減らし、生活や人生に調和をもたらそうとする生活術や処世術のこと)である。
◆まず、 海江田万里代表は8月15日夕、東京・池袋で街頭演説を行い、「今日は8月15日、69年前のこの日、戦争が終わって日本に平和が訪れた日である」「6月23日の沖縄戦の組織的戦闘終結の日、8月6日の広島原爆投下の日、9日の長崎原爆投下の日と、この8月15日とあわせ、日本人が忘れてはならない4つの機会として、日本の平和にあらためて思いをめぐらす日にして欲しい」と力説し、安倍晋三首相が「集団的自衛権行使容認・憲法解釈変更・閣議決定」を強行したことに対して、改めて反対を表明して、民主党保守派への気遣いを一切断ち切って、「安倍晋三政権打倒」への狼煙を上げている。司会は衆院東京10区の江端貴子総支部長が務めた。
この裏で海江田万里代表は、「集団的自衛権行使 容認できません!」と大書したのぼり旗900本を作成させて、全国の県連に配り始めていた。保守派に気づかれないように「隠密作戦」を取っていたのである。
読売新聞YOMIURIONLINEが8月16日午前8時55分、「集団的自衛権行使ダメ…民主のぼり、党内に反発」という見出しをつけて、以下のように配信していた。
「民主党執行部が、集団的自衛権行使に慎重な立場を訴えるのぼり旗900本を作成し、今月に入って全国の県連に配り始めた。将来的な行使容認の余地を残す従来の党見解を逸脱しており、保守系を中心に党内から反発の声が出ている。のぼり旗には『集団的自衛権行使 容認できません!』と大書されている。海江田代表は15日、東京・池袋での街頭演説でのぼり旗を初めて披露し、『集団的自衛権を使わなくても、国民の生命・財産を守ることができるというのが、私たちの考え方だ』と訴えた。集団的自衛権の行使容認を巡っては党内に賛否両論があり、執行部は慎重に対応してきた。海江田氏は今月5日、『行使は現時点では必要ない』とあいまいな表現の見解を示したが、今回、行使反対と受けとれる表現に踏み込んだ。安倍内閣との対決姿勢をアピールする狙いとみられる。だが、党役員会メンバーの一人は15日、『党内議論もなく、知らされてもいなかった』と不快感を示した」
◆海江田万里代表は、民主党を野党に転落させていながらその責任を一切取っていない「戦犯6人組」」(岡田克也元副総理、玄葉光一郎元外相、野田佳彦前首相、前原誠司元代表、枝野幸男元経済産業相、安住淳元財務相)や細野豪志前幹事長、長島昭久元首相補佐官らを「断舎離」する覚悟を決めているという。これらの面々は、民主党が国民有権者の信頼を回復するために、これまで何ら貢献をしてこなかったにもかかわらず、海江田万里代表を批判し、突き上げて、「海江田降し」にのみエネルギーを費消してきたからである。
読売新聞YOMIURIONLINEは、8月17日午前10時51分、「挙党態勢を民主、9月に全国会議員対象の研修」という見出しをつけて、次のように配信した。
「民主党は9月16、17の両日、衆参両院議員(115人=衆院56人、参院59人)を集めた研修会を盛岡市で開く。全議員対象の大規模な研修会は、1998年の結党直後に行った『全議員合宿』以来。海江田代表に辞任を迫る『海江田おろし』の亀裂を修復し、挙党態勢を築こうという執行部の方針で決まった。研修会では、秋の臨時国会や10月の福島県知事選などに向け、集団的自衛権やエネルギー政策など、政府・与党との論戦が予想されるテーマについて議論する。盛岡市に集うのは、東日本大震災の被災地に寄り添う姿勢を示すためで、被災地の視察も検討している。海江田執行部は、研修会を政権奪還に向けて出直すきっかけにしたい考え。『重要政策で賛否が割れる《寄り合い所帯》の克服の機会』(執行部)とも位置付けているが、『海江田おろし』で混迷した党内には徒労感も漂っており、『かつては2大政党制を目標に政権交代の夢を語れたが、今は何を話し合うのか』(中堅議員)との声も漏れている」
海江田万里代表は、「断舎離」を覚悟したばかりでなく、いまや力強い「後ろ盾」を得て、党勢回復と政界再編に向けて、驀進し始めているのだ。
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