「これは鋭い。安倍首相の挨拶。コビベではなく日本語としての問題点を校閲記者が指摘する。：小川一氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/15012.html
2014/8/18　晴耕雨読

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> 毎日ことば・ブログ: 浚う、夥しい、斃れる、能う限り、遵守 　安倍首相の平和記念式典などでの演説を毎日新聞校閲記者が分析。こんな視点で見てみるのも面白いですね。校閲さん、いつもありがとうございます。http://t.co/sfScMPs8OW

これは鋭い。

安倍首相の挨拶。

コビベではなく日本語としての問題点を校閲記者が指摘する。

広島の原爆を「業火」と表現したが業火とは本来「仏教で悪業の報いで地獄に落ちた人を焼く火」。

罪のない市民が焼かれたことに「業火」は違和感あり、と。 http://t.co/sfScMPs8OW

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この週は「首相の戦没者追悼」。過去の「沖縄全戦没者追悼式」、広島「平和記念式典」、終戦の日の「全国戦没者追悼式」で行った安倍晋三首相のあいさつのうち、難しそうな漢字を首相官邸ホームページから拾いました。

今年８月６日、ネタにしてしまった手前、今回はどんなあいさつになるのか、耳をそばだたせました。すると、聞いたことのある文言がぞろぞろ。安倍さん、間違えて去年の原稿を持ってきてしまったんじゃなかろうか、と半ば本気で心配しました。

もちろん、毎年行うのであれば内容が前年と似たものになるのは、このあいさつの性格上避けられませんが、ここまでコピペするのは、雨や猛暑の中、参列していただいた方々のことを考えれば普通避けるものでしょう。ただし一校閲者としては、コピペそのものより、疑問符が付く言葉・文字遣いまで繰り返されるというのがどうしても納得いきません。

まず広島の原爆が「一面を、業火と爆風に浚わせ、廃墟と化しました」というくだり。「浚う」の正解率をみても決して読みやすい字ではないし、ホームページなどに記録として残るものですから、難読漢字は避けた方がいいと思いますが、それは別としても「さらう」の使い方が気になります。 辞書では「池や沼などの水底の土砂やごみをごっそりととりのぞく。『どぶを−』『なべ底までさらってたいらげる』」（角川必携国語辞典）とあります。つまり「さらう」目的は、きれいにすることであり、「さらう」対象はごみなど、なくなってしかるべきものというイメージがあります。原爆被害の形容としてふさわしいとは思えません。これは「爆風にさらし」とするほうが適切と思いますが、いかがでしょう。

また、出題時の解説にも付記しましたが、「業火」は本来「仏教で、悪業の報いで地獄に落ちた人を焼く火」（同）であり、現在は単に「大火」の意味でも用いられているものの、本来の意味しか書いていない辞書もあります。罪のない市民が焼かれたことに「業火」を使うことには違和感があります。

次に「犠牲と言うべくして、あまりに夥しい犠牲でありました」ですが、この「べくして」の使い方、正しいのでしょうか。「�@当然の結果として…するはずであって。『起こる−起こった事故』�A…することはできても。『言う−おこないがたい』」（同）の�@はもちろん�Aの用法としても苦しい。ここはやはり「犠牲と言うには」と言うべきではないでしょうか。

どうも安倍さんは難しい漢字や言い回しがお好きなようで、「倒れる」で済むところを「斃れる」と書くのも、その方が格調高くなると思っているのかもしれません。しかし８月６日に「斃れ」を使ったのと同じ文脈で８月１５日には「倒れ」を使っています。こだわりがないのなら「倒れ」で十分でしょう。ちなみに音読みではヘイで「斃死」という熟語があり、辞書には「のたれ死に」のこととあります。

「能う限り」については安倍さんは、何度も「能うる限り」と述べています。この間違いについては以前もブログで指摘しましたので詳しくはそちらをご覧いただくとして、今年の沖縄慰霊の日でも「能うる限り」と言っていたので、もっと目立つところで指摘しようと毎日新聞社会面の「週刊漢字」で取り上げました。しかしこれも読んでいないのか、それとも何がどう違っているかが理解できなかったのか、やはり今年の終戦記念日でもはっきり「能うる限り」と安倍さんは読んでいました。かっこいい言葉でかざりたくて古風な言葉遣いをするのでしょうが、生半可な知識で使うものだから誤ることになります。素直に「できる限り」とすれば突っ込まれなくて済んだのに。

新聞では第１次安倍政権時の「憲法の規定を遵守し」の文言が消えたことや、昨年の「唯一の戦争被爆国民」が「唯一の戦争被爆国」と変わり「民」が消えたことが指摘されています。それも問題でしょうが、いかにも安倍さんらしいともいえます。それより一校閲者としては、一国の首相が奇妙な言葉遣いで日本語を乱し続けていることをどうしてみんな突っ込まないのか、気になってなりません。

コメント
01. 2014年8月18日 01:03:51 : 3EMgCxnjJI 正直、安倍が書いたものではないと思う。そんな能力はあるまい。では誰が書いたのか。秘書か、官僚か。
02. 2014年8月18日 01:54:55 : 1ioo7h1uY6 ■なんせ　安屁は 　出身学校の漢字も書けないんだもん 　『そんな難しい事言われたって 　ぼくちゃん　分かりません！』 　って　言ってたヨ！
03. 2014年8月18日 03:20:36 : zKhrRT3tBk ぼんぼん（晋三、太郎）チュウ奴は、字が書けない読めないなのだ。
04. 2014年8月18日 04:03:37 : g8TBf7OKFo >>01 当然、安倍が書いたものではないと思う しかし、安倍が校閲したのだろう 指摘された分は奴がこだわった箇所だろう
05. 2014年8月18日 09:16:02 : rrhrFN6JLd 業火にはルビ振ってあったんだろうな。そうか原稿全てカタカナか？
06. 2014年8月18日 13:54:09 : Bj3HojDVfU >>04 g8TBf7OKFo 安倍晋三が校閲するわけ無いだろう。 誰かが書いたものを安倍はただ読んだだけでしょね。 振り仮名付きの文書を。 だからそんな難しい漢字は読めもしないし、ましてその言葉の深い意味なんて安倍が知るわけが無いよ。 でも一般には使わない言い回しばかりをわざわざ使っている。 巧言令色鮮し仁 って、あれは「自身でそういう難しい言い回しの言葉を使うような人には中身に心がない。」って事でしょ。 もともと自分で書いてもいないのだから「巧言令色鮮し仁」以下だよね。 あの巧言令色すらも自分の言葉じゃない。 だから安倍晋三のは「鮮し仁」じゃなくて、「無し仁」だね。 借り物巧言令色全然無し仁 新たなことわざを作った偉大な人。
07. 2014年8月18日 18:33:18 : HF6FBvIcSI 誰とは云いませんが 　　　スピーチライターの存在も知らないひと 　選挙ポスターとコピー　キャンペーン全体を　電通がやるとか 　　　　　　　　　考えたことも　ないのだろうね 　　　なんだか　 　あまりにも　素朴すぎて　 ゲッベルスも　苦笑しそうだね / 笑。
08. 2014年8月18日 19:25:28 : we0sfoz9Us ヘドロ安屁の国会演説原稿の「国会」に振り仮名がついてるんだぞ。 　　　ほかの読み方する方が難かしいワ・・。
09. 2014年8月18日 19:56:45 : r3pqrbifJo 業火は解釈のしかたではあながち間違いでないかも知れません。「戦争という悪行によるによる「業火」」の犠牲になられた方々への心からの哀悼のコトバとして戦争への反省をこめて使用したと解釈するのはいかがでしょうか。　？
10. 2014年8月18日 20:34:22 : Wg8taf5qhY ちょっと見かっこいもん、目新しいの、誰もやってない事をやりたがるじゃん、この男。 http://ameblo.jp/sunamerio/entry-11571976650.html こういう事とか本当好きだよな

11. 2014年8月18日 21:26:36 : Wr5cvCffrE ＞業火と爆風に浚わせ 「（オレ達国家は悪くないんですよ）戦争を始めたクズ国民が仏罰で一掃されたんですよ」 と言うことね。 そういや、3.11の時「我欲」とのたまった某キチガイ知事がいたが、それと似ている。 安倍は文章を代読するだけだが、文章を作った役人連中は、責任転嫁を通り越し、悪意タップリと言える。 文章を読むヤツ、作ったヤツ、いずれも日本人とは思えない。
12. 2014年8月18日 22:33:15 : MICzyijtoc 09. 2014年8月18日 19:56:45 : r3pqrbifJo 「戦争という悪行によるによる「業火」」の犠牲になられた方々への心からの哀悼のコトバとして戦争への反省をこめて使用したと解釈するのはいかがでしょうか。　？ ↑ いくら説明しても分かろうとしない人。まさか安倍晋三さんではないでしょうね。それとも世耕さん？（笑） 「戦争という悪行によるによる」・・・・夜に依る？・・・単純なタイポですか。
13. 2014年8月18日 23:22:48 : V3UQbSDPqY 官邸で安倍総理の原稿を書く人がいるのだけど、国語力が目も当てられないくらいひどいってことですよね。そいつ、官邸で働く能力ないわ。即、クビでしょ。
14. 2014年8月19日 00:28:12 : AiChp2veWo 知ってて書いたのかな？、日本の国民は悪業の報いで地獄に落ちた人々であり、それを正義の米国が焼いたことになるので、ぴったり。広島原爆の日では、二度と戦争をしない、不戦の誓いって言うけど、不戦って、米国が落とす必要のない、日本もう戦えないの分かってての時期に勝手に落としたのだから、不戦の誓いは米国がやることですよね。でも戦争を起こしたのは日本人だからその悪業を背負っているからという話になって、だから業火で焼かれる、と。だからそのあっち側の都合の話ならぴったりですね業火は。また、この意味で、燔祭だと（古代ユダヤ教における最も古く、かつ重要とされた儀式。いけにえの動物を祭壇上で焼き、神にささげた）、言う人もいる。日本人は焼かれて向こうの神に捧げられたと。そういや日本人は家畜人ヤプ〜で家畜奴隷のゴイム、もの言う醜悪な動物だって言うことで、生贄の動物として焼き殺して捧げると、これも向こうの考えだが、燔祭、と言ってピッタリ。但し、燔祭と全焼祭が区別されているからには、燔祭が「焼き尽くす献げ物」ではないことが明白になります。 とも書いてありましたが・・。妄想が進みましたが、いいも悪いも、米国から勝手に幕末に不平等条約押し付けてきて、それがはじまりでしょ。マッカサーも議会で、日本は防衛戦争だって言ってますよね。 意味なく戦争したいって人殆どいない。みんなが平和が良いに決まっている。まあ、しかし、業火は単なる物知らずが書いて読んだとして、日本の総理が日本を貶めるはずがありません。深読み妄想ですね。
15. 2014年8月19日 03:56:02 : Oaz7BPiWRU 『すんまへ〜ん、＜コピペ・パペット・パンパースちゃん＞は、与えられたフリガナ付き原稿を、舌ったらずに、一生懸命読んでるだけで〜す。』 スピーチライターは、当然のことながら.＜無い欠く腐・ヘドロ官僚＆澱痛出向三流コピーライター＞に決まってるさ。素養・教養・知性の無さがしみじみと滲み出てるってことさ。 まぁ、＜霞ヶ関作文＞の中でも、後世に残る出来の悪さでは採点Ｄ…いずれ頚になるんじゃないの？ でもさぁ、腐っても＜毎日新聞校閲記者氏＞は流石に鋭いねぇ！ 鋭すぎてちょいと悔しいから、一言だけ、ちっかいを入れさせてもらうけど…。 『「能う限り」については安倍さんは、何度も「能うる限り」と述べています。』の件なんだが、＜コピペ・パペット＞は書いてあることしか喋れないんだから「能うる限り」ってルビ 付きで書かれていたんだよ。 で、無知蒙昧の＜ヘドロ・スピーチライター＞が「能う」→「与う」→「与える」→「与うる」って、意味もイメージも解らずに“誤用”したんでねぇの？ いずれにしても、こいつらの「教養の低さ」は大笑いだよね…。
16. 2014年8月19日 05:10:34 : ZucfhcLauc さっすが、アメ公のだいべん者たる、「某」共の業(わざ)！たるや足るや垂るや と、ヘンな暗号的日本語で対抗しちゃおっと。 意味深読みして見てみて〜(笑)！ (因に、ローラの日本語って意外とイケてると思わない？)
17. 2014年8月19日 10:02:44 : jDUea84PZI この挨拶文章は、黒魔術にたけた人間が書いたものですね。 そうです、単純なミスではなく、わざとやったのです。、 そう思って読んでみてください。 まんま、黒魔術ですよね。 アベしは人形ではなく、シオニストそのものかもしれません。 この解説はすごいですね。 私も知りませんでした。 日本はすでに、悪魔の国、美しい国とは嘘ですね。 中国や韓国が嫌っているのは、当然と言えます。 首相が外遊しても、大した成果がないのも、 世界には、彼が悪魔だと、わかっているのかも しれません。 知らないのは、国民だけ？ プーチンは来日するでしょうね。 悪魔と戦うのでしょうね。 アベしが今度はあぶりだされるかもしれない。
18. 次郎 2014年8月19日 20:18:04 : FV0BoL10KVXeM : cpSu9MQbew 残念ながら私も勉強になりました。でも首相と同じレベルの教養だから自慢しても良い。業火、野垂死、を気づかずに読み上げるとは滑稽を通り越して恥ずかしい。
19. 2014年8月20日 02:24:57 : DF9CK1OvN2 ここで指す「べく」がかかっている単語は「犠牲」であり、「べく」は肯定表現なので、「死ぬべき=死んで当然」という語意である 浚うは=洗浄する 業火は=報いの罰 安倍の言葉は「罰を受けて当然の者が粛清されたわけだが、それにしても多かったな」ということだ これは本音だろう ２２６事件とは、大陸への援助打ち切りに対して起こっている しかし、ロンドン条約での建造艦予算は満額通過した 大日本帝国は、満州と関東軍への税金注入を凍結し、日本の予算は日本の国内で消化するから、満州と関東軍は、自分のことは自分の予算内で完結せよと通告したのだ これが満州と関東軍の「罰を受けて当然の者が」「報いを受けて粛清された」「それにしても多かったな」に通じるのだ 満州と関東軍より、天皇に寵愛された海軍の将校以下の従事者と家族は、憎んでも余りがあり殺しただけでも足りないのに、綺麗にしたと思ったが、まだこんなに殺しきれないほどいたとは、、、 ストレートで素直な満州国人の感想だろう 広島は呉軍港、長崎は佐世保軍港の従事者家族が生活する街で、戦前の満州にとっては、憎んでも余りある、関東軍の予算を奪う=既得権を脅かす宿敵だったのだから
20. おじゃま一郎 2014年8月20日 09:35:30 : Oo1MUxFRAsqXk : 2Ez54Krxk6 >コビベではなく日本語としての問題点を校閲記者が指摘する。 日本人は修辞学（レトリック）に終始するので、いっこうに 論理の追求ができない。 まったく意味がない。

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