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原子力ムラの広報を掲載する朝日新聞の「原発事故前と変わらぬ体質」
http://fusenmei.cocolog-nifty.com/top/2014/08/post-25d6.html
2014/08/17 誰も通らない裏道
本日の朝日新聞に↓のような政府広報が掲載された。
スペースは15段(つまり1面)。
政府広報であるから、全国版に掲載されたものと思われる。
朝日の広告料金は5段でおおよそ1,000万であるから掛ける3で3,000万。広告代理店がマージン(20%)を引くと、おおよそ2,600万が真水で入ってくる計算だ。
キョービ、新聞広告を定価で入れてくる脳天気なクライアントなどほとんどいないが、政府広報はその数少ない一つであるから、朝日にとってはこんなにありがたい広告はない。
ところで広告というのは、カネを出せばすぐに掲載してらえるというものではく、広告局による原稿の審査を通る必要がある。
業界的に言えば、朝日はこのチェックが厳しいことで有名で、週刊誌の見出しなどに文句をつけてくるのは日常茶飯事だ。
ま、もちろんとんでもない表現は修正しなければならないが、「こんなのもダメなのかよ」というようなワードもNGということはしばしばある。
で、まあ本日の政府広報は、この朝日新聞の原稿審査を問題なく通過したわけである。
それにしても──。
朝日と言えば、一応、「プロメテウスの罠」(ま、大したものではないが)を連載し、吉田調書や関西電力の元副社長が首相経験者に政治献金をしていたという証言を「スクープ」した会社である。
たしか田中角栄らに献金した額は年間2,000万円だったが、こちら一回の広告計算で2,600万ということになる。
私は当ブログで、マスメディアが原子力ムラを批判するなら、まず自社に過去、どれだけの広告出稿があったかを明らかにすべきだと書いてきた。繰り返しになるが、これを調べるのは簡単で、広告局へ行ってパソコンのキーボードを叩き、過去のクライアントの「実績」を調べてプリントアウトするだけでいいのである。
にもかかわらず、それをした会社はない。
もちろん「プロメテウスの罠」の取材班もそれだけはしないのである。
ところで──。
本日の朝日新聞の1面トップは「東電と東北電、六ケ所村に「寄付」 5年連続計10億円」というものである。
http://www.asahi.com/articles/ASG8862L2G88UTIL02H.html?iref=comtop_6_01
リードにはこう書かれている。
東京電力と東北電力は、使用済み核燃料再処理関連施設が集中する青森県六ケ所村に対し、「漁業振興費」として近く計2億円を支払うことで村と合意した。支出は5年連続の計10億円で、今年が最後。福島第一原発事故後に両社は電気料金を値上げし、東電は実質国有化され、料金や税金で国民に負担を転嫁しながら、法定の漁業補償を超える不透明な支出を続けてきた。
さらに解説記事の見出しは「原発事故前と変わらぬ体質」。
記事自体は「ごもっとも」な内容であるが、しかし自分たちは原子力ムラ肝いりの政府広報を掲載してカネをたっぷりこと手にしているのだから(しかもこのカネは税金だ)、まさに「原発事故前と変らぬ体質」である。
私にはこの広告は、国民への広報という以上に「原子力を維持するための朝日新聞社へのつかみガネ」にしか見えないが、朝日としては広告掲載は「私企業の経営判断」ということになるのだろう。
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