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「心静かに」とはよく言う/(C)日刊ゲンダイ
戦没者式辞から「自由」と「民主主義」を削った安倍首相の独善
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/152659
2014年8月16日 日刊ゲンダイ
広島と長崎の平和式典の挨拶で「コピペ」批判を浴びた安倍首相。15日の終戦記念日の戦没者追悼式はどうするのか注目されたが、さすがに今回は昨年と文面を変えていた。しかし、その変更点には首相の“意思”が透けて見える。昨年あった〈戦後わが国は、自由、民主主義を尊び、ひたすらに平和の道を邁進してまいりました〉という文章が今年はスッポリ消えていたのだ。
安倍首相は、解釈改憲という“禁じ手”で集団的自衛権の行使を容認するような人物だ。「国民の前に国家」という思想だから、自由や民主主義を軽視する傲慢な本心が表れたのだろう。歴代首相が繰り返してきた「不戦の誓い」に断固として触れないことといい、安倍首相の言う「平和」のなんと空虚なことか。
民主主義の軽視は沖縄でも行われている。安倍首相はいま長期の夏休み途中。今年は内閣改造を前に「心静かに」過ごしているのだというが、辺野古の現状を分かったうえで「心静かに」と言っているのなら、その神経を疑う。
米軍普天間基地の移設先、名護市の辺野古沖合では、沖縄防衛局が14日、突如、埋め立て地域への立ち入り禁止を示すブイを設置。反対住民がカヌーやボートで海上へ出て抗議活動をし、緊張状態が続いている。11月の知事選で現職の仲井真知事が劣勢のため、少しでも埋め立ての既成事実化を図ろうということだが、「ブイの設置を急げ」と防衛省幹部に強く指示したのは首相本人だという。「地元に丁寧に説明」なんてウソっぱち。混乱を招いた張本人が、一方で他人事のように「心静かに」とは開いた口が塞がらない。
沖縄の事情にも詳しい元外務省国際情報局長の孫崎享氏はこう呆れる。
「防衛当局はブイの設置を躊躇していましたが、安倍首相が『急いでやれ』と声を荒らげて叱責したと報道されています。世論調査では沖縄県民の7割以上が普天間基地の辺野古移設に反対です。そんな状況で、強硬に埋め立て作業を進めれば、緊張状態が生まれるのは当然。沖縄県民はますますかたくなになる。ゴリ押しで短期的には成功しても、長期的には安倍首相にとってマイナスでしかない。工事はうまくいかないでしょう。どうして短絡的な考え方しかできないのか」
国民は安倍首相の本性をもっとよく見た方がいい。
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