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地震の後には戦争が――。5年前に亡くなったロックシンガー、忌野清志郎(いまわのきよしろう)さんの文章が、インターネット上で読まれ続けている。作詞家の湯川れい子さんが2年近く前にツイッターなどで紹介したものが、少しずつ広がった。時代を見通すような内容に、湯川さんは「今こそ、多くの人に読んでほしい」という。
文章はこう書かれる。
〈地震の後には戦争がやってくる。軍隊を持ちたい政治家がTVででかい事を言い始めてる。国民をバカにして戦争にかり立てる〉
忌野さんのエッセー集「瀕死(ひんし)の双六(すごろく)問屋」の一文だ。2000年ごろ、阪神大震災を思い起こして書かれ、「日本国憲法第9条に関して人々はもっと興味を持つべきだ」と題される。
文庫化された07年に、忌野さんは湯川さんへ献本。その後の09年、東日本大震災の発生を見ぬまま、忌野さんは58歳で亡くなった。
それから3年後。湯川さんが書棚の資料を探していた際、「双六問屋」が目にとまった。本にはさまったはがきに「あとがきはぜひ読んで下さい」とあった。
湯川さんは、喉頭(こうとう)がんを患いながら手術を断った忌野さんに、代替医療のことを伝えたことがあった。後書きには、病からの復活が書かれている。改めて読み返し、さらに引き込まれたのが「第9条」の一文だ。
〈復興資金は大手ゼネコンに流れ、神戸の土建屋は自己破産を申請する。これが日本だ。私の国だ〉
東北の震災から2年近く。忌野さんのメッセージがたった今届いたように感じられた。
〈政治家は……人を助けるとか世界を平和にするとか言って実は軍隊を動かして世界を征服したい。(中略)憲法第9条は……戦争を放棄して世界の平和のためにがんばるって言ってるんだぜ〉
その後、反原発を訴えた衆院選候補者の応援演説で読み上げ、ツイッターで紹介すると、ネット上で賛同の声が広がった。忌野さんのバンド「RCサクセション」が原発を批判する歌を発表したのは80年代。震災で原発事故は現実となり、閣議決定による集団的自衛権の行使容認で、憲法の意義は揺らいでいる。
震災後の世情の変容に湯川さんは「幸せに生きるために、人は生まれてくる。『存在の自由』が脅かされかねないことを、考えてほしい」と語る。(川端俊一)
http://digital.asahi.com/articles/ASG8G3QFMG8GULZU002.html?iref=com_alist_6_01
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