【モスクワ＝常盤伸】ロシア軍が北方領土の択捉、国後両島などで軍事演習を行っている問題で、ロシアは十三日、日本政府の抗議を拒絶した。ロシアはウクライナ危機での対ロ制裁に反発し、今月上旬、日ロ次官級協議の延期も一方的に通告していた。再び対日強硬方針に転じた可能性があり、今秋に予定されているプーチン大統領の訪日は困難になったとの見方がロシアで強まっている。

　ロシア外務省は十三日、インタファクス通信の質問に対するザハロワ情報局次長の回答を公式ホームページに掲載し、「自国領内での軍事演習の場所は自国で決める」と日本の批判を一蹴。「第二次大戦後（北方領土は）ロシア領になった」とのプーチン政権の原則的な立場を強調した。

　北方領土を含むクリール諸島（千島列島）での大規模演習は、日ロ関係が悪化していた二〇一〇年以来。極東で九月に実施される「ボストーク２０１４」の一環とみられる。

　日本政府は演習情報を事前に入手し、外交ルートを通じ中止を要請したが、回答はなかった。ウクライナ東部のマレーシア機撃墜事件を受け、日本政府が対ロ追加制裁を発動したことにロシアは強く反発。大統領訪日の前提となる岸田文雄外相訪ロの見通しは立たない状況だ。

　ロシアのニュースサイト「ガゼータ・ルー」は「クリール諸島はわが領土」との見出しで日本を批判する長文の記事を掲載。ロシア極東研究所のキスタノフ日本研究センター長は「ガゼータ・ルー」に「プーチン大統領の今秋訪日は技術的に不可能になった」との見方を示した。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014081502000109.html

　ロシア軍が北方領土で軍事演習を始めたことについて、外務省の武藤顕・欧州局参事官は１３日、在京ロシア大使館のセルゲイ・ジョスキー臨時代理大使を同省に呼び「我が国の法的立場から到底受け入れられない。極めて遺憾だ」と厳重抗議した。

　ジョスキー氏は「（北方領土は）ロシアの領土だ」と述べ、演習は問題ないとの認識を示した上で「抗議内容を本国に伝える」と述べた。

　これに先立ち、安倍首相は１３日、山口県下関市内で記者団に対し「我が国として到底受け入れることはできない」と述べ、不快感を示した。

　外務省は、２０１０年夏にも北方領土で軍事演習が行われたことを確認している。

　政府関係者は「北方領土問題で日本をけん制したもの」と見ている。日露関係への悪影響は避けられず、ウクライナ情勢を受けて調整が難航している今秋のプーチン大統領来日についても「さらに難しくなった」（外務省幹部）との見方が出ている。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140813-OYT1T50111.html

ロシア軍が北方領土で始めた軍事演習に日本が抗議したことに対して、ロシア外務省は「軍事演習は、日本などを念頭に置いたものではない」と反発を強めています。

ロシア軍が１２日、北方領土の択捉島と国後島で軍事演習を始めたことを受けて、安倍総理大臣は１３日、「わが国として、到底、受け入れることはできない」と述べ、外務省がロシア側に厳重に抗議しました。

これについて、ロシア外務省の報道官は１３日、「軍事演習は、日本などを念頭に置いたものではない。日本が懸念するようなことではない」と述べ、通常の軍事演習であることを強調しました。そのうえで、演習場所となった北方領土の帰属について、「第２次世界大戦の結果に基づいて、合法的にロシアに属している。自分の領土での軍事演習の場所は、自分たちで決める」と述べ、日本側の抗議は受け入れられないと反発を強めています。

ウクライナ情勢やマレーシア航空機の撃墜事件を巡って欧米諸国とロシアとの関係が急速に悪化するなか、今回の軍事演習によって日本とロシアとの関係もさらに冷え込むことも懸念されています。

中国紙・環球時報は１４日、「ロシアが安倍氏の軍事演習への抗議を軽くあしらう、『日本がどう思おうがそれは彼らの問題』」と題した記事を掲載した。

１３日付のロシア・ＲＵＳＮＥＷＳによると、ロシア国防省が１２日、東部軍区が同日、南クリル諸島（日本名：北方四島）で近年では最大規模となる軍事演習を開始したと発表した。演習地域はロシアと日本が領土紛争を抱える国後島と択捉島も含まれている。これに対し、日本は強い不満を表明。休暇中の安倍晋三首相は「わが国として到底受け入れることはできない。外務省からロシアに対して厳重に抗議をする」と述べた。

外務省は「日本の反対を顧みず、択捉島と国後島で軍事演習を行った。日本に対する一種の『無視』だ」と表明。山本一太・沖縄及び北方対策担当大臣も「北方領土は歴史的にも国際法上でも日本の領土。ロシアが軍事演習をしたとの情報が本当だとすれば、日本は受け入れられない」と述べた。

これに対し、ロシア国防省国際協力局副局長は「日本側の抗議は礼節上の不満。日本が南クリル諸島を自分たちの領土だと思うのは彼らの問題。われわれは自国領のいかなる場所でも演習する権利を持っている。われわれは南クリル諸島の防御能力を回復させる計画だ。かつては１個師団分の兵力を配備していた。軍事演習の実施は十分に正常なことだ」と指摘した。

（編集翻訳　小豆沢紀子）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140815-00000002-xinhua-cn

日本には昔から国民使い捨て勢力が存在、今も存在していると思います

日本政府は政治家が全く外交が出来ないので司令塔不在のまま漂流すると思われる。
ともかく司令塔なき国家が戦争に巻き込まれたら、何が起こるか判らないのが一番のリスクだ。