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かばさわ洋平 BLOG
http://ameblo.jp/takumiuna/entry-11909236379.html
興味深い分析です。
安倍首相が取り戻そうとしてるのは何か。
「戦前の一時期、明治から太平洋戦争までです。しかも急速にわが手で成し遂げたい。さらに本人なりに、これしかないという無邪気な確信があり、だからこそたちが悪く、熱狂や幻想に突き動かされて、対話が難しい状況です。」と精神科医の香山リカさんが分析しています。また、TPPやアメリカ従属的姿勢などをみても草の根保守とは違うという見解も示されてます。
今回の集団的自衛権の進め方も、歴代政権の見解や憲法180度転換して、時の権力者の解釈変更で突き進もうとするやり方は完全に保守という枠組みを超えてる暴挙です。一方でアメリカ言いなり、財界いいなりが露骨で戦争できる国づくり、武器輸出、原発再稼働、基地問題も国民世論と反して突き進もうとする。取り戻すべき方向が危険であることを国民も少なからず気付きはじめてるのではないでしょうか。
安倍「幻想」乗り越えよう
精神科医・立教大学教授 香山リカさん
赤旗8/13
安倍晋三首相は著書『美しい国へ』で、保守的というより国粋主義的な現実というより感情、イメージの中にある”日本的なもの”を重んじていますね。国づくりの具体像というより、戦前の日本を美化した幻想的なイメージです。
その前提にあるのはとにかく戦後民主主義自体が間違っていた、否定したいという思いです。だから「取り戻す」「脱却」という言葉が出る。取り戻すのは縄文や平安時代ではなく、「戦前」の一時期、明治から太平洋戦争までです。しかも急速にわが手で成し遂げたい。さらに本人なりに、これしかないという無邪気な確信があり、だからこそたちが悪く、熱狂や幻想に突き動かされて、対話が難しい状況です。
復古的な一方、農業や地域、伝統を破壊するようなTPP(環太平洋連携協定)を促進し、アメリカとも協調的です。だから保守といっても地域や伝統を大事にという草の根保守とは全く違います。
集団的自衛権の行使容認の問題では「戦闘には参加しない」など、オブラートに包んだ欺瞞も多いのですが、一部の人の中には中国の軍拡や自分自身の将来もどうなるかわからない不安の中で、安倍首相の信条を共有しているところがある。
中略
安倍首相を正しいと信じてる人も、どこかで”あれ、これはおかしいな”と思う瞬間もあるはず。その気持ちを逃がさず、自分から気付いていくようにする。「こうなってこうなるでしょ」という、まっとうな働きかけが通用しにくいということでもありますが、「血を流さないと国を守れない」という本音を丁寧に示して、安倍首相の発言との矛盾に気づかせていくことが大事なのではないでしょうか。
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