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夏枯れの政局、野党枯れの永田町(前)
http://www.data-max.co.jp/politics_and_society/2014/08/12920/0811_ngk_01/
2014年8月11日13:25 NET-IB
9月3日とされる内閣改造を前に、夏枯れ模様に見える永田町。しかし、水面下では秋の政局に向けて、さまざまな思惑がうごめいている。
まずは、次期臨時国会までに合流を目指す、日本維新の会と結いの党だ。当初は9月7日に党大会を予定していたが、政策協議が進まずに延期。翌週に延ばそうとしたが、「新聞休刊日にあたる」ということで再度延期された。新聞に報じられないのなら、せっかく新党設立パーティーを開いても意味がない。
「改革政党として力を合わせて、さらなる野党の勢力拡大に努めていきたい」。
8月3日に名古屋市内のホテルで開かれた新党準備会設置の調印式で、橋下徹日本維新の会代表はこう述べた。同時に7項目の基本政策について合意したが、両党には相互にどうしても払拭しきれない違和感がある。
まず党の代表のあり方についてだ。結いの党の江田憲治代表は、当初から共同代表論者である。単独代表制なら、多数派である橋下氏らが代表をとってしまう。橋下氏との共同代表制なら、国会については自分がイニシアティブをとることができる。党首討論には国会議員でない橋下氏は立てないため、必然と江田氏の比重が大きくなる。
片や橋下氏は、石原氏らと組んだ旧・日本維新の会の失敗の原因の1つが共同代表制によるガバナンス不在だと思っており、両者の溝は埋めがたい。
さらに橋下氏と江田氏は、お互いに顔を合わしたくないようだとの声もある。
「当初は息があうとみられていた橋下氏と江田氏だが、最近はあまり会っていないようだ。一緒に政党をつくるのだから、もっと頻繁に会うべきだと思うけど、江田氏は最後の合意だけやればいいという姿勢だ」(結いの党関係者)。
結局は、同床異夢ということか。
江田氏らが出て行ったみんなの党も、一波乱ありそうだ。4月に代表を辞任して以来、面に出てこなかった渡辺喜美氏が、秋の臨時国会から「復帰」する予定だからである。
渡辺氏の懸念は、東京地検特捜部の動きだった。都内の市民団体に刑事告発されて以来、渡辺氏が事情聴取を受けるのではないかとの噂が流れていた。
「猪瀬直樹氏を東京都知事の座から引き下ろすことに成功した特捜部は、すっかり気を良くしている。猪瀬氏の場合に問題になったのは5,000万円だったが、渡辺氏は8億円。金額の上でも、渡辺氏のケースの方が東京地検特捜部はやりがいがある」(メディア関係者)。
だが、特捜部は立件を断念した模様。理由は、公職選挙法違反や政治資金規制法では、完全なクロとは断定しにくいからだとか。
今後は小沢一郎氏のように、検察審査会にかけられるとみられるが、それも長い道のりになるだろう。渡辺氏の「総理大臣になる」という夢は永遠に封じられた。
その一方で、こんな話が飛び交っている。
「浅尾氏は渡辺氏の復権におびえて、夜も眠れないらしい」。
浅尾氏は渡辺氏が代表を辞任した後、無投票で2代目代表に選ばれた。正当な手続きを経て選出されたものの、「ピンチヒッター」のイメージはぬぐいきれない。何より存在感が薄いのが致命的だ。同党のある議員は、「こっちの政党の党首と会って意気投合して『良いですね!一緒にやりましょう』と言い、次はあっちの政党の代表と会って意気投合する。あれでは誰も付いていけない」。
妻の存在が命取りとなった渡辺氏のケースの反省で、長年別居していた妻とも同居し始めたという浅尾氏。しかし「浅尾下ろし」の急先鋒として、渡辺氏の秘蔵っ子と言われる薬師寺道代氏が蠢いているという話も出ており、浅尾氏としては本当に夜も眠れない心境だろう。
◇
夏枯れの政局、野党枯れの永田町(後)
http://www.data-max.co.jp/politics_and_society/2014/08/12921/0812_ngk_02/
2014年8月12日07:04
寝首すらかかれそうな浅尾氏とは対照的に、ひとまず来年9月までは代表の地位が安泰となったのが、民主党の海江田万里代表だ。
6月24日に開かれた両院議員総会では、代表選前倒し論が相次いだ。
「最近の海江田氏の顔色、かなり悪いね」。
民主党のなかでもそうささやかれていた。
もともと党内での本流ではない。2011年8月の民主党代表選に出馬したが、自分自身では票を集められず、小沢氏の助力を得ている。よって事前の打ち合わせが整わず、海江田氏は演説で失敗し、下馬評では海江田氏のおよばなかった野田佳彦氏に負けた。
いみじくもこの時は首相になるチャンスを逃したわけだが、よほど悔しかったのだろう。海江田氏は民主党が下野して代表に就任すると、今度は代表の地位へのこだわりを見せた。昨年8月の参院選で民主党が振るわなかったときも、細野豪志氏は幹事長を辞任したが、海江田氏はその座にしがみついた。
両院議員総会では、ひとまず1カ月の「モラトリアム」を得た。とはいえ、その間で著しく進展したわけではない。この頃、幹事長を務める大畠章宏が幹事長職を辞したがっているとの噂が出ていた。
日立労組を背景に、日本一自民党党員割合の大きい保守王国茨城県で、大畠氏は順調に当選を重ねてきた。支援する労組の力というより、本人の人柄の良さが勝利の理由と言われた。重要な勝負には水垢離をして挑む。真面目さと精神力の強さが大畠氏の長所であった。その大畠氏でさえ、現在の民主党幹事長の職は重荷だったわけである。
朝日新聞がそれを報じたのは7月30日。民主党が両院議員懇談会を開催する前日だった。海江田氏以下の執行部は火消しに務めた。31日のお昼には大畠氏自身が辞意を否定した。大波乱予想されていた両院議員懇談会も3時間半の長時間におよんだものの、ついには海江田氏の口から辞意を言わせることはできなかったのである。
このように、野党は各自のコップのなかで争いに興じている。一方で、9月上旬に内閣を改造し、年内にも解散総選挙を行うとする安倍政権。このままでは当分、自民党の天下が続くしかない。
(了)
【永田 薫】
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