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2014-08-12 09:49:25
岸田外相が中国の王毅外相、韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相と個別に会談しましたが、両国との首脳会談のお膳立てはできませんでした。
障害になっている問題点は双方から再三明らかにされていますから、本気で両国との関係改善を図るつもりなら、その問題点の解きほぐしに取り組めばいいはずです。
ところが、安倍という男は、ただ「私の扉はいつでも開いている。条件をつけずに、まず話し合いましょう。問題点があるのだからこそ、話し合う必要がある」と、繰り返すだけです。
これは一見、もっともな言い分のように聞こえます。
しかし、たとえば中国に対しては、「靖国参拝問題は不問にして話し合いましょう」ということを意味します。
安倍という男が靖国参拝をしている中で首脳会談を行うことは、靖国参拝を認めることを意味します。安倍という男が首脳会談の場では「国のために命を犠牲にして亡くなられた御霊に尊崇の念を表すのは、一国のリーダーとして当然の行為。ご理解いただきたい」と従来からの主張を繰り返すに決まっています。
つまり、安倍という男は、中国に対して「無条件で会いましょう」と言っておきながら、中国には結果的に、「靖国参拝を認めてもらいたい」と条件をつけているのと同じです。
靖国問題については、アメリカがケリー、ヘーゲルの両長官という重要閣僚を日本に派遣し、「中韓両国との関係改善を急いでもらいたい。ついては、靖国参拝は厳に慎まれますよう」と、わざわざのサインを送ったにもかかわらず、それをあっさり無視しました。
中国もその間のいきさつを見ていますから、当然警戒しています。「安倍と会うと、首脳会談をしたという実績だけは自分のものにして、靖国参拝はこれからも繰り返す」と、安倍首相の姑息なやり口、人を平気で裏切る事故中心主義を軽蔑しています。
同盟国のオバマ大統領でさえ、安倍のこすっからい態度を軽蔑し、毛嫌いしていますから、建前とメンツを大事にする中国としてはなおさらです。
韓国に対しても、「従軍慰安婦問題は不問にして、会いましょう」という言い分だから、中国に対するのと同じことです。ましてや、従軍慰安婦問題で謝罪した内容の河野談話を見直す意向があるのだから、韓国側が首脳会談に応じられないのも無理はないと思われます。
といって、中国や韓国の言い分だけが正しいと言っているのではありません。
韓国政府も、自国の世論が明らかに誇張され間違った世評に振り回されて動いている面については、きちんと対処するべきだと思います。
安倍首相は、靖国参拝問題について、「首相在任中は参拝しない」ことを公式に表明すべきではないでしょうか。これは、保守勢力からは「中国側の主張に屈した『外交的敗北』と厳しく批判されるでしょうが、日中両国の関係改善、紛争回避という大きな流れを作り出すことからいえば、大英断といえます。
従軍慰安婦問題も、きちんと解決すれば、後の歴史からは「日韓間のしこりを最終的に取り除く措置をとり未来志向の道を歩め出す決断だった」という評価になるのではないでしょうか。
3日後には、敗戦69年目の8月15日が巡ってきます。また、来年は70年目の節目です。来年は相変わらず「とげとげしい70年目」にするのでしょうか。それとも「平和への希望のある70年目」にするのでしょうか。今年は、「プレ70年」として、中韓両国と関係改善のきっかけをつかんでもらいたいものです。
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