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首相「拒否なら無役」、石破氏側「総裁選封じ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140812-00050004-yom-pol
読売新聞 8月12日(火)6時4分配信
9月第1週に行われる内閣改造・自民党役員人事では、石破幹事長が安倍首相の意向に沿って安全保障法制の担当相を受けるかどうかが焦点となった。
首相は、石破氏が安保担当相を固辞した場合、無役にする構えだ。「ポスト安倍」の最有力候補である石破氏が首相と距離を置くような事態になると、安定していた安倍政権の基盤が揺らぐ可能性もある。
首相は、石破氏が安全保障政策に精通している点を評価している。政府は集団的自衛権行使などの関連法案作りを急いでいるが、秋の臨時国会以降、野党の追及を受けるのは確実だ。防衛相などを歴任した石破氏ならば、国会審議を乗り切ることが可能とみている。
一方で、首相は石破氏の党運営の手腕には疑問を抱いている。沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題が争点となった1月の同県名護市長選では候補者擁立作業が難航し、出遅れにつながった。11月の沖縄県知事選でも、仲井真弘多(ひろかず)知事への支持を巡って、地元県連との足並みが乱れた。
石破氏の幹事長としての在職期間はまもなく2年。河野洋平氏が党総裁となった1993年以降、幹事長を連続2年以上務めたのは森喜朗、加藤紘一、山崎拓、石原伸晃の4氏しかいない。主要派閥でも「石破氏は交代していい頃だ」との声が出ている。7〜8日に行われた、石破氏を支持する議員らの研修会の出席者は30人程度にとどまり、「脅威になる数字ではない」(首相側近)との判断も働いているようだ。
これに対し、石破氏は周辺に「私以外にも安保担当相の適任者はいる」と語り、安保担当相に消極的だ。幹事長として自由に地方を飛び回りたいというのが本音とみられる。石破氏の側近議員は「入閣したら自由な行動が出来なくなる。安保担当相への起用は、石破氏を封じ込め、来年の総裁選に出馬できなくするための首相の策略だ」と首相への不満をぶちまけている。
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