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2014年8月12日
11月16日に沖縄県知事選が実施される。
主要な候補者の顔ぶれが固まりつつある。
自民、公明が支持する仲井真弘多現知事は3選を目指して出馬する意向を固めた。
これに対して、共産、社民、生活、社会大衆、県民ネットの県政野党5団体は那覇市長の翁長雄志氏に出馬を要請し、翁長氏が出馬の意向を固めた模様である。
これとは別に、前衆議院議員で新党そうぞう代表の下地幹郎氏が出馬の意思を表明している。
知事選最大の争点は普天間代替施設を名護市の辺野古海岸に建設することの是非である。
現職の仲井真弘多氏は、昨年12月、名護市長選を目前にして、辺野古海岸の埋め立て申請を承認した。
沖縄県民に普天間飛行場の県外・国外移設を公約しておきながら、その公約を踏みにじる暴挙に突き進んだ。
安倍政権からさまざまな形で揺さぶりを受けた結果として、県民を裏切る埋め立て申請承認に突き進んだものと思われる。
自民党は仲井真氏が候補者では知事選に勝てないと考えて、別の候補者擁立を模索したが、妥当な候補者を擁立できず、結局、出馬意思を表明した仲井真氏を擁立することになる見通しである。
自民党が仲井真氏の擁立に難色を示したのは、沖縄県民の仲井真氏に対する批判が極めて強いからである。
仲井真氏は普天間飛行場の移設先を県外・国外に求めることを公約に掲げて2010年の知事選で再選を果たした。
その公約がありながら昨年末に辺野古海岸埋め立て申請を承認したことは、明らかな県民への裏切り行為であり、金の力に屈した知事とのイメージが県民全体に広がっている。
本ブログ、メルマガでは、仲井真氏が安倍政権によって揺さぶられた背景について、独自の推論を提示してきた。
その背景は2006年の知事選にさかのぼる。
2006年の知事選は、仲井真弘多氏と糸数慶子氏による一騎打ちの戦いとなった。
糸数氏が優勢の選挙戦を展開したが、最終局面で仲井真氏が逆転を果たして勝利したと分析されている。
選挙終盤で勝敗を決する決め手になったと言われているのが、沖縄徳洲会による仲井真候補の全面支援であった。
徳洲会出身の徳田毅衆院議員は、沖縄知事選直前まで自由連合に所属し、自由連合は糸数氏支持を決めていた。
この自由連合の徳田毅氏が沖縄知事選直前に自由連合を離脱して、仲井真氏支持を打ち出した。
徳洲会は仲井真候補を全面支援して、その結果として仲井真氏が沖縄知事選に勝利したと言われている。
徳洲会は大規模な組織選挙を展開したと伝えられている。
沖縄知事選で仲井真氏が勝利すると、徳田毅議員は自民党に入党した。
そして、この経過と並行して進んだのが、愛媛県の徳洲会病院を舞台とする生体腎移植問題であった。
沖縄知事選直前に徳洲会病院の生体腎移植問題がマスメディアの社会時事問題として大規模に報道された。
当時の報道の流れでは、これが刑事事件として立件されることが推測されていた。
このなかで、徳洲会出身の徳田毅議員が自由連合を離脱して、沖縄知事選で糸数慶子支持から仲井真弘多支持に鞍替えした。
仲井真候補は徳洲会の全面支援を受けて知事選で勝利した。
知事選後に徳田毅氏は自民党に入党したが、同時に愛媛県の徳洲会病院の生体腎移植問題報道が消滅し、刑事事件として立件されることもなくなった。
昨年後半、2012年の総選挙にかかる選挙違反で徳洲会が摘発された。
この事案に絡んで、徳田毅議員は議員辞職に追い込まれた。
2013年後半は、2010年の沖縄知事選から丸3年が経過するタイミングであった。
2010年の沖縄県知事選でも徳洲会は仲井真候補を支援している。
仲井真弘多氏は、このことに関連して安倍政権から揺さぶりをかけられたのではないかと考えられる。
2010年沖縄知事選での選挙違反事案のなかで、2013年末に公訴時効を迎える事案が存在したと考えることもできる。
こうした事案で仲井真氏が揺さぶられたとするなら、年末の県民に対する背信行為もうなずけるのである。
知事選に出馬を表明している下地幹郎氏は、辺野古移設問題については県民投票を実施するとしているが、基本的に下地氏のこれまでの言動から判断できるのは、下地氏が辺野古移設容認の判断を有していることである。
沖縄県知事選で沖縄県民が辺野古基地建設阻止の意思を明示したいと考えるなら、翁長雄志氏に投票を集中させる必要がある。
沖縄県民の総意として、辺野古基地建設を許さないことを明示し、沖縄の新しい歴史を創り上げてゆく必要がある。
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