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石破幹事長の人事が自公政権崩壊を招く
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/152398
2014年8月7日 永田町の裏を読む/高野孟 日刊ゲンダイ
自公政権にとって、7月の滋賀県知事選の敗北のダメージは相当に大きい。秋の政局にボディーブローのように効いてくるだろう。勝てるはずだった滋賀県知事選を落とした上、10月の福島県知事選ではいまだに候補が決められず、11月の沖縄県知事選は独自候補の擁立を断念とあっては、石破茂幹事長の責任は重大で「9月人事での彼の続投はすでに消えた」(自民党関係者)。
かといって、ポスト安倍をうかがう石破を野に放つのは危険だから、安倍晋三首相としては閣内のほどほどのポストに取り込んでおきたいところだが、「この“ほどほど”というのが難しくて、外務・財務など枢要ポストだと『禅譲含みか』と言われて他の派閥は収まらない。マイナーポストでは石破は受けない。そこで、集団的自衛権の関連法案を司る安保担当相はどうかということになるが、ムリ筋です。集団的自衛権問題の専門家を自負し、著書まで出している石破を、公明党との与党協議の担当から外して高村正彦副総裁に花を持たせ、しかも結果的には高村は公明党の主張に妥協して、石破が考えている線からははるかに後退した内容で決着させたのが安倍政権。その関連法案の処理という後始末だけ押し付けられたら、石破が黙って引き受けるわけがないでしょう」(前出の関係者)
石破派「さわらび会」は100人近くもいるが、鴨下一郎元環境相らはあくまで安倍に寄り添って禅譲を目指すべきだという考えであるのに対し、浜田靖一元防衛相らは禅譲期待は幻想だとして無役の立場で来年9月の総裁選に挑むべきだという主義論で、派内はほぼ二分されている。
こんな状況で、安倍が石破の扱いを間違えればたちまち政局になりかねない。
他方、公明党も大変で、集団的自衛権で自民党に思いっきり妥協した結果、滋賀県知事選では創価学会票が寝てしまい、ある調査によれば、学会基礎票の6割しか投票に行かず、そのうち2割は、集団的自衛権反対、卒原発を真正面から訴えた三日月候補に投票したという。それは当たり前で、先の総選挙で山口那津男代表はもっぱら「いいですか皆さん、安倍政権の暴走を抑えることができるのは公明党しかいないんですよ」と演説して歩いたのに、この体たらくでは、支持者に申し開きの立ちようもない。
福島、沖縄両知事選から来春の統一地方選にかけて、自公協力体制は目に見えて崩壊していくことになるのではないか。
▽〈たかの・はじめ〉1944年生まれ。「インサイダー」「THEJOURNAL」などを主宰。「沖縄に海兵隊はいらない!」ほか著書多数。
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