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輸入穀物に依存する日本の畜産の危うさ
http://okaiken.blog.ocn.ne.jp/060607/2014/08/post_65c9.html
2014/08/07 そりゃおかしいゼ
日本の畜産業は、海外主にアメリカの穀物の給与によって支えられている。家畜用に輸入されている穀物は約、2000万トン足らずである。人が直接食べる輸入穀物が約、1000万トンであるからほぼ倍である。
日本など先進国が、家畜に穀物を与えることで生産量が格段に上がった。農家の飼養頭数も格段に上がった。もっとも、養鶏では土地なども持つことなく。農家とはいえるスタイルではない。まるで工場のような鶏舎に閉じ込められて、ニワトリたちは羽根すら広げることのできない。数万羽単位で飼われている。
消費者に届けられる牛乳の約70%ほどのカロリーは、輸入穀物で賄われている。北海道でも60%ほどの依存であろうか。当地根室地方などで、放牧酪農を行ている農家は20%以下と思われるが、生産量が圧倒的に少なく、消費者にはほとんど届いていない。
多頭化と高生産化によって、農家の生産量も収入も圧倒的に増えた。しかし、高額な巨大施設施設投資が前提になる。家畜の短命化と疾病の多発、何よりも購入飼料が天文学的に増えた。
畜産農家は、外部資本に委ねなければ多頭化、高泌乳化・高生産量化できないのである。特に、輸入穀物の変動は農家にとって大きな問題である。そのため農家は安定化基金を設けて対処し、変動幅を抑えている。
大型化した農家は、生産量が増えて忙しくなっただけである。経営が良くなったわけではなく、周辺産業が潤うばかりである。
輸入穀物は、品種こそ多少異なるが人と競合するものである。世界人口の増加によって、価格は高騰2014する一方である。ところが昨年は、かつてない豊作で、世界価格は大きく下落した。
畜産農家は、それを全く実感していない。アベノミクスの円安操作によってむしろ高くなったのである。相変わらず、年々高くなると農家は思っているであろうが、この差額は何処に消えたのだろう?周辺産業が持って行ったのだろうか?
畜産の本来の姿は、人が食べることのできない草や残滓などを家畜に与えて、肉や卵や乳に変換させるものである。
主にアメリカから輸入された、安価な穀物を大量に与えて生産されるものではない。
高生産を強要され大量の穀物を給与される家畜は、健気に苦痛に耐えている。多忙な農家もこれに耐えている。農家以外が潤う畜産のスタイルは、本来の姿ではない。
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