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騒げば騒ぐほど安倍政権に跳ね返ってくる朝日の慰安婦問題謝罪記事
http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20140807-00038076/
2014年8月7日 11時47分 天木 直人 | 外交評論家
朝日新聞は8月5日、6日の二日にわたって慰安婦報道の検証記事を掲載した。
すなわち5日の特集記事で自らの報道の一部に誤報があったことを認めた上で、それでも慰安婦問題に関する日本の責任は免れないとし、6日の特集記事で、日本政府が取った河野談話の政治的、外交的判断の事実を明らかにした。
この朝日の特集記事に関する私の感想はこうだ。
朝日の目的は6日の検証にある。
すなわち当時の日韓関係を考えれば政治的、外交的決着をするほかはなかった。あの石原官房副長官さえもそれを勧めている証言が書かれている。
だから今になって石原氏が国会で韓国と通じ合って作成したと批判的に証言した事は天に唾した事になる。
これは石原氏に対する痛烈な批判であり、河野談話検証を行って報告書を発表した安倍・菅政権に対する批判なのだ。
しかし、その前に5日の特集記事で自らの報道に一部誤りがあった事を認めた。
誤報を認める事によって朝日批判に一区切りをつけ、慰安婦問題についての今後の論争に備えようと考えたのだろう。
しかし、このタイミングで誤報を認めた事は戦略的に不適当だったと思う。
認めるならもっと早い段階で認めるべきだったし、今認めることはタイミング的には最悪だと思うからだ。
案の定、産経や読売は鬼の首をとったように朝日批判を行っている。
右翼政党が国会で取り上げると息巻く始末だ。
しかし、この慰安婦問題は騒げば騒ぐほど日本が傷つくことになる。
国連の人権高等弁務官が6日にすかさず批判声明を出したように、「日本は包括的、公平かつ永続的な解決を追求するのに失敗した」とい
う評価がさらに強まるだけだ。
そう考えるとこの朝日の突如とした慰安婦問題特集記事の掲載は、朝日は決してそのつもりで行ったわけではなく、慰安婦問題の解決に貢献しようと思って行ったのだと思うが、結果的に朝日の安倍政権に対する自爆テロのようなものになると思う。
その意味で、読売や産経が騒げば騒ぐことはだ歓迎だ。
維新や次世代の党の議員が騒ぐことは歓迎だ。
それに関われば関わるほど安倍・菅政権はダメージを受けることになる。
またひとつ、安倍政権は難題を抱え込んだ。
もとはと言えば河野談話見直しを言い出した安倍・菅政権の自業自得だ。
米国に怒られて「見直さない」と言ったまではよかったが、くやしまぎれに河野談話の検証を行って報告書を出した安倍・菅政権の自業自得だ。
見ているがいい。
このバカ騒ぎもまた、何の建設的な結果をもたらすことなく、そのうち立ち消えになって終わるだろう。
安倍政権の下では、余計な事で大騒ぎし、時間とエネルギーを無駄遣い、し過ぎである。
そんなことより一日でも早く慰安婦問題を解決して見せろ(了)
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