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2014-08-07 09:59:17
埼玉県の片田舎で、「ヒロシマの原爆」を黙々と語り継いでいる場所があります。ある意味ではよく知られている「丸木美術館」です。
ここで、「はだしのゲン・原画展」が9月6日まで開かれています。
丸木美術館をつくった丸木位里・俊もすでに故人です。はだしのゲンの作者・中沢啓治さんもすでに亡くなりました。
ご本人たちは亡くなられても、作品は残り、「語り部」として今も核廃絶を訴え続けています。
丸木美術館は、東京の池袋から東武東上線で最寄の「つきにわ」駅まで行き、そこからは徒歩で2.5キロほど。
東松山市にあり、そこを”こんな片田舎”というのは失礼ですが、ともかくここに美術館を建てたのは、そばを流れる都幾(つき)川が、位里の故郷である広島・太田川(本川)の風景に似ていたからだそうです。
作品は1部の「幽霊」から15部の「長崎」まで。一度はノーベル賞候補にもノミネートされたこともある「原爆の図」。ボクもなんとか身に行きたいと思うのですが、いまだに果たしていません。
今開かれている企画展「はだしのゲン・原画展」では、「はだしのゲン」が暴力描写が過激などとされ、排撃されたのはつい最近のことです。
そういえば、ヒロシマ平和記念館の語り部をされている被ばく体験者たちが、「死にぞこない」と罵倒されることもあるそうです。あるいは、座って説明をしていると、わざわざその前に出てきて寝そべったりするようなこともあるとか。
歴史を語り継ぐのは、むずかしいものです。しかし、辛抱強く語り継ぐほかない。それが今も生きる私たちの仕事といえるのではないでしょうか。
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