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問題となった政策チラシ。登場人物のメッセージのように読めるが、右の1人を除いて本人のものではないという(一部画像処理しています)(写真:産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140806-00000520-san-pol
産経新聞 8月6日(水)12時6分配信
今年4月の兵庫県西宮市長選で初当選した今村岳司市長(41)の政治団体が選挙直前に発行した政策チラシ(機関誌)に“やらせ”疑惑が浮上している。老若男女の市民らしき複数の人物写真と、「なれ合い政治をストップして」「ムダな事業は絶対に止めて」などのコメントが添えられ、あたかも写真の人物がメッセージを寄せたかのように構成されているが、実は人物はコメントとは無関係の“モデル”だったことが判明。市議会での追及に市長もそのことを認め、「イメージに合う人物を扱った」と釈明した。市選管によると、公選法には抵触しないというが、市民からは「有権者の誤解を招く」との声も上がっている。(吉田智香)
■人物とコメントが不一致
問題のチラシは市長選直前の3月に今村市長の政治団体「レコンキスタ西宮」が配布。B4判より一回り大きい紙の両面に、カラー刷りで人物とコメントが掲載されていた。
片面には、ほほえむ若い女性の写真があしらわれ、その横の約300字のコメントは、父親の勧めで今村氏の報告会に参加したとする女性が「私はまだ十代だから、投票には行けません」「投票権がない私たちのぶんもちゃんと投票に行ってほしい」と呼び掛ける内容。
もう片面には、子供を抱く男女や白髪の女性、腕まくりをした男性ら6組の全身写真を掲載。それぞれの人物の下に「子供たちの未来のために、美しい西宮を残したい」「遠いところにあると思っていた政治が、身近になった」「50年前、投票に行ってコンビナート誘致を止めた」など260字程度のメッセージが並び、写真の人物の主張のように読める構成となっていた。
このチラシについて、 6月23日の市議会で保守系会派の大石伸雄市議が質問。「(片面の女性は)すでに成人しており、西宮市民でないと聞いている。虚偽の記載をしていたということか」と、写真の女性と添えられた未成年者のコメントが一致しない疑いがあるとただした。
これに対し今村市長は「記事が写真の女性のもので、それが誰で何歳なのかという記述はない」と説明。その上で、「政治団体からのメッセージをセリフ風に記載した編集記事。イメージに合う外見の人物をモデルとして扱っただけで、女性は成人しており、市民でもない」と認めつつも、問題はないとの見方を示した。
この女性は政治団体のスタッフだったといい、今村市長は「年齢や住所はどこにも掲載しておらず、なぜその情報をご存じなのか疑問」と不快感を示した。
市長によると、もう片面の6組のうち名前の記載のない5組も同様にコメントとは無関係で、写真とコメントが一致したのは、唯一実名で登場した神奈川県横須賀市長のみだという。
■「選挙に強い」市長
4月に行われた西宮市長選には、元西宮市議の今村氏と、現職の河野昌弘氏(69)=自民、公明、民主推薦=、元西宮市議の高橋倫恵氏(52)の3氏が立候補。24年に閉鎖されたアサヒビール西宮工場跡地の一部(約3・8ヘクタール)を購入して老朽化した市立中央病院や消防署などを移転し、防災公園を整備する−という市の計画の是非などを争点に激しい舌戦を繰り広げた。
その結果、次点の河野氏に約4500票の差をつけて今村氏が当選。3代続いた市職員出身の市長体制は終わり、同市では戦後最年少となる市長が誕生した。
今村市長は西宮市出身で、リクルート勤務を経て11年の西宮市議選に26歳で初当選。市長選に出馬するまでの4期15年にわたって市議を務めた。過去4回の市議選のうち、3回がトップ当選。西宮市議らの間では、「選挙にめっぽう強い」として知られていた。
強さを裏付ける理由の一つに挙げられたのが、「市内全域にポスティングした」(今村市長)という機関誌や政策チラシだ。
今村市長自身も演説会などで、「『文字ばかりのチラシなんて誰も読まない』と市議からさんざん言われたが、『虫眼鏡で隅から隅まで読んでいる』と高齢の女性から達筆な文字の手紙が届いた」と話し、他の候補者との違いを盛んにアピールしていた。
■公選法に抵触せず
政策チラシで人物とコメントが一致しないという今回のケースについて、問題はないのか。市選管は「市長自身の経歴などを詐称したわけではないので、公選法には違反しない」との見方を示す。
しかしチラシを受け取った市民の中には、メッセージと関係のない写真を使用したことに違和感を抱く人も。
市長選で今村氏に投票したという女性は「顔を出して特定の人物を応援することをためらう気持ちは理解できる」としながらも、「チラシを見た有権者に『写真の人物が話したこと』という誤解を招きかねない。選挙戦略だったのかもしれないが、そこまでする必要があったのか」と不信感を口にする。
人物とコメントが一致しないケースは、テレビ番組や報道の現場では「やらせ」「過剰演出」などと何度も問題になってきた。しかしCMなどでは出演者が台本通りに話し、商品やサービスの宣伝をするのが当たり前だ。通常の「演出」と「過剰演出」の線引きは難しいが、今回のケースではすっきりしない思いを持った有権者が多かったのではなかろうか。
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