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海江田が「集自権不要論」&民主党の再建、再編を+地方の不安増大で揺れる安倍自民(日本がアブナイ!)
http://www.asyura2.com/14/senkyo169/msg/480.html
投稿者 笑坊 日時 2014 年 8 月 06 日 09:17:22: EaaOcpw/cGfrA
 

http://mewrun7.exblog.jp/22265907/
2014-08-06 08:33

 これは『民主党は穏健中道政党として再生できるか?〜強気の海江田に今度は岡田が対抗http://mewrun7.exblog.jp/22239708』『海江田おろし失敗に怒る産経、動けぬ前原、左傾化懸念する長島、刺し合い提唱の議員までhttp://mewrun7.exblog.jp/22259898/』のつづきになるのだけど・・・。

 昨日、mewにとっては、めっちゃ嬉しいニュースが出ていた。(^^)

 民主党が、「穏健中道政党」として再建し、安倍自民党に対峙して行くために、本格的に始動。
 海江田代表が、昨日、党の常任幹事会で「現時点で集団的自衛権の行使は不要だ」との見解をとる意向を表明し、多数の国民の声を受け止めて、安倍自民党との対決姿勢を強めて行く方針を示したというのである。(・・)

『民主党の海江田代表は党の常任幹事会で、安倍政権が憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行ったことについて、「現時点では集団的自衛権の行使は必要ないというのが私と党の考えだ」と述べ、今後、党として政府・与党と対決姿勢を強めていく考えを示しました。

 安倍政権が行った従来の憲法解釈を変更し、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定について、民主党は「立憲主義に反する」として撤回を求める一方、党内で行使容認を支持する意見もあり、集団的自衛権の行使の是非については、慎重に検討を続けてきました。
 これについて海江田代表は党の常任幹事会で、「党内で議論を積み重ねてきたが、その結果を踏まえると、現時点では集団的自衛権の行使は必要ないというのが私の考えであり、党の考えだ」と述べ、今後、党として、政府・与党と対決姿勢を強めていく考えを示しました。

 そのうえで海江田氏は、安倍政権は平和を作っていく外交努力が欠けているとして、アジア地域を対象とした党独自の外交ビジョンの作成に取り組む考えを示しました。

 海江田氏はこのあとの記者会見で、「多くの国民が安倍政権の閣議決定は説明が不足していると考えているし、集団的自衛権の行使の容認にも反対している。安倍政権に対する国民の不安や心配をしっかり受けとめるのが野党第1党の使命だ」と述べました。(NHK14年8月5日)』

* * * * *

『執行部は安倍政権との対決を重視し、行使を容認した閣議決定の撤回を訴える街頭活動も全国各地で展開する。しかし、党内では前原誠司元外相ら保守系議員が限定容認を主張しており、対立が深まるのは必至だ。
 民主党は従来、「集団的自衛権の行使一般を容認する憲法解釈変更には反対する」と安倍政権の手法を批判しながらも、行使の是非については保守系とリベラル系の意見対立から判断を避け続けてきた。代表交代論が出ていた海江田氏は7月31日の両院議員懇談会で、主にリベラル系の支持を得て続投が決まったことから、行使反対を色濃く出すことにした。

 海江田氏は常任幹事会後の記者会見で、「過半を超える国民が行使容認に反対している。国民の不安を受け止めるのが野党第1党の使命だ」と指摘。5日に示した見解は、北沢俊美安全保障総合調査会長、枝野幸男憲法総合調査会長と協議して決めたと説明、一定の手続きを経たと主張した。(時事通信14年8月5日)』

〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜

 海江田代表が示した方針は、まさにmewが民主党に求めて来たことであって。mewは、この決断をおおいに支持し、応援したい。 o(^-^)o

 できれば閣議決定をする前に、この方針をとることを決断して、戦って欲しかったのだけど。まだ法制化されていない&実行に移せない状況なので、今ならまだ間に合うと思うし。
 
 正直を言えば、党内手続き的にはチョット問題があるとは思うのだけど。<これが逆の結論だったら、mewは怒るかも?^^;>
 でも、mewはこの海江田氏の決断には正当性があると思うのだ。(・・)

 海江田代表は、先月、党の提言機関から、「穏健中道の国民政党」として安倍自民党と対峙すべき、立憲主義に反する集団的自衛権の行使の閣議決定には反対すべきなどの提言を受け、スピーディーに実行に移すとの決意を表明。
 先月31日の両院議員懇談会でも、党再建に向けて代表続投への意欲を示し、代表選前倒し論を唱える議員の声を抑えて、続投への支持を得ているわけで。党の運営方針に関しても、議員たちの信任を得ていると言えるのではないかと思うし。

 また、党内で集団的自衛権の行使に関する党見解のとりまとめに携わって来た&保守勢力の一員でもある北沢安保調査会長、枝野憲法総合調査会長も賛同しているというのは心強い限りだ。"^_^"
* * * * *

 しかも、海江田氏が主張するように、国民の間では、「集団的自衛権の行使」自体に反対する人や安倍内閣の「閣議決定による解釈改憲」の手法に反対している人、「国民への説明不足」を批判する人の方が多数を占めているわけで。
 後述するように、自民党の地方支部の幹部からも、集団的自衛権行使の解釈改憲に対して国民の理解が得られないという不満が続出している中、今こそ、民主党が積極的にその問題点をアピールすることは、野党第一党としての使命ではないかと思うし。

 そのような国民の意思の受け皿になることは、日本の民主政を機能させて行くためにも、主権者たる国民の利益に寄与するためにも、本当に重要なことだと思うからだ。(**)
 
<さらに言えば、もはや一刻の猶予も許されない今、しかも安倍自民党が官邸主導でどんどん強引に政策を決めてしまっている中、それに対抗して行くためには、多少、強引な手段を用いるのも止むを得ないと思う部分もあるです。(@@)>

☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆

 また、以前にも書いたように、mewは民主党はもう一度、結党の精神に立ち戻るべきだと思うし。党滅亡のピンチを脱却して、07年の参院選で安倍自民党に圧勝した時のことを思い出して、党再建をはかるべきだとも思っている。(・・)

 そもそも民主党は、国民の意思や生活を重視&憲法の精神を尊重することを基本理念にした「中道民主政党」して、また自民党と対峙して政権交代をなし得る政党になることを目指して、96年に結党(98年に再結党)された政党で。09年にようやく政権交代を実現するに至ったのであるが・・・。

 96年〜04年までは、他党の議員が合流&当選者も増加して、それなりに順調に党勢を拡大し、04年の参院選では自民党と5分5分の議席をとるまでに至っていたのだけど。ただ、保守系の議員が増えたことから、党内で「保守vs.中道左派」の対立が生じることに。^^;
 しかも、05年の小泉郵政選挙で惨敗した上、同年に始まった前原体制の下で「永田メール事件」が起きて、支持率が一桁まで低迷し、党存亡の危機に直面することになったのである。(-"-)

 ところが、06年春に小沢一郎氏が代表になってから、小泉→安倍政権のタカ派的&新自由主義的な国政に対峙するために、党の基本精神に立ち戻って、中道リベラル路線を重視することに。
 左右代表の(?)鳩菅と共にトロイカ体制をとって党再建を進め、07年の参院選で安倍自民党に圧勝したことで、党が大復活を果たし、政権交代実現への大きな布石を築くことになった。(・・)

 この時、小沢氏は安倍自民党との対立軸を明確化すべきだと主張。当時、党内の保守派は自民党の議員と協力して改憲の国民投票法案成立を目指していたのであるが。小沢氏ら執行部は「今は改憲より、生活を重視すべきだ」「安倍政権の改憲方針には問題がある」として、国民投票法への協力をストップ。そして、「国民の生活が第一。」をスローガンに、地方での選挙活動も丁寧に行なったことが、参院選での圧勝につながったわけで。

 mewは、この時の小沢代表&トロイカ執行部が行なった党運営、選挙活動の仕方は、民主党再建の大きなヒントになると思うのだ。(**)

<逆に自民党は09年の衆院選で惨敗&下野したのをきっかけに、民主党との対立軸を明確化するために、綱領を変更したり、新たな憲法改正草案を発表したりして、保守路線を強化する戦略をとったわけで。やはり二大政党制の下では、党の理念や対立軸の明確化が重要な要素になるのではないかと思うです。(++)>

* * * * * 
 
 また、mewは、先日の記事で、民主党は「野党再編の前に、党内の再編をすべきだ」と書いたのだけど・・・。

 これは民主党に限らず、どの政党にも言えることなのだが。mewは各政党は、人数合わせに走ってやみくもに党の合流や野党再編を加速させる前に、まずは各党の議員がその政党の基本理念を共有できるのか確認すべきだと思うし。
 どうしても基本理念や重要政策を共有できないという議員には、(力による排除は望ましくないけど)、他党に移ることを促すことも必要なのではないかと考えている。(**)

 その方が、本人も自由に自分の考えを発言しやすくなる上、本人はもちろん、各政党の政治意思の実現にも、国民にわかりやすい政党を作って、日本の民主政を向上させることにもつながるし。ので、国や国民の利益にも資すると思うからだ。(・・) 
<逆にそうしないと、またアチコチで党内対立が始まって、国政や国民にとってマイナスの要素をもたらすことになるしね。(~_~;)>

* * * * *

 民主党で言えば、今回の海江田発言にも反発が出ることは必至だと思うし。(~_~;)

『常任幹事会では見解への異論は出なかったが、容認派は「反対なんかさせない」「閣議決定撤回を求めるのは社民党みたいだ」と、執行部の対応を批判している。前原氏や長島昭久元防衛副大臣らは行使容認を前提とした安全保障基本法案を超党派で提出するよう求めており、今後の党内論議で巻き返しを図る構えだ。(時事通信14年7月5日)』

 前回の記事でも触れたように、前原誠司氏や長島昭久氏らは、党の保守化路線を進めて他党と合流し、保守勢力の結集をする形で野党再編を進めることを考えていることから、もうひと波乱起きるおそれがある。^^;

 前原氏の場合は、維新&結いが作る新党に合流するように誘われており、本人も合流する可能性は「100%だ」とTV番組で明言していたほどなのだけど。
 長島氏も、次世代の呼びかけに応じて、保守系の議員が集まる合宿に参加する予定であるとのこと。<次世代に取り込まれてよし!(@@)>

『民主党と次世代の党、みんなの党の保守系議員らが28、29の両日、神奈川県鎌倉市で合宿を計画している。
 次世代の党が呼びかけたもので、野党再編に向けた連携のきっかけ作りを目指す。

 参加を予定するのは、民主党の長島昭久元防衛副大臣や笠浩史衆院議員、次世代の党の山田宏幹事長、みんなの党の松沢成文参院議員ら計10人。
 合宿では、集団的自衛権行使の要件などを定める安全保障基本法案を、超党派で提出することが議論の対象となる。集団的自衛権を巡っては、民主党執行部が慎重な姿勢を崩さない一方、長島氏ら同党保守系議員は推進の立場だ。次世代、みんな両党は、党として行使容認に積極的だ。
 次世代の党としては、同法案を足がかりに民主党保守系を取り込みたいとの思惑がある。(読売新聞14年8月3日)』

 ホンネを言えば、mew個人としては、政党資金を分配して、持参金をつけてでも、他党に移っていただきたいと思っているのだけど。(^^ゞ

 海江田代表&執行部は、理念を共有できる保守議員と協力しながら、毅然として彼らに立ち向かうと共に、党の再建&再編に力を傾けるべきだと考える。(**)

☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆

 mewが、懸命に海江田民主党を応援しているのは、今こそ、安倍自民党を弱体化させる(うまく行けば安倍政権を倒せる?)大きなチャンスが訪れていると思うからだ。(・・)

 安倍首相は、「一強多弱」の国会情勢や高支持率のお陰もあって、今政権が始まってから1年半の間、かなり強引に官邸主導の政権運営&安倍カラー政策を進めて来たのだけど。
 これから重要な地方首長選や、来春の統一地方選を迎えるに当たって、自民党内からも(特に地方支部から)不安や不満の声が強くなっているようで。安倍政権の足下が揺らぎ始めているような感じを受けるのである。(~_~;)

<やっぱ、滋賀県知事選でも勝利が大きかったかもね〜。(^^)
 海江田代表は『常任幹事会後の記者会見で、従来の党見解について、「(地方組織から行使一般の意味や事例の解釈が)分かりにくいという意見があり、適切な表現がないか考えていた」と述べた』そうなのだけど。っこからは、地方の支部や支持者、住民の声が大事だと思うです。(++)> 

* * * * *

 自民党では、昨日5日、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定に対し地方組織から来年春の統一地方選挙への影響を懸念する声が出ていることなどから、5日、都道府県連の幹事長らを集めた政策説明会を開いたのであるが。
 各地方支部の幹部から、説明不足を指摘する声が相次いだとのこと。(~_~;)

『自民党栃木県連の神谷幸伸政務調査会長は記者団に対し、「解釈の変更を急がなければならないことについては何も説明がなく、必要性がよく分からない。なかなか難しい問題だが、有権者には、そしゃくして説明していかなければならない」と述べました。
 また自民党島根県連の森山健一幹事長は記者団に対し、「集団的自衛権の行使容認の必要性を国民や県民に説明していくのはなかなか難しいと思った。石破幹事長や高市政務調査会長を中心にしっかり国民に説明してほしい」と述べました。(NHK14年8月5日)』

『自民党岐阜県連・猫田孝幹事長:「(集団的自衛権に関して)あまりにも拙速な進め方だと。総裁のやり方がね」
 自民党の幹部と地方議員らの会議では国民への説明が不十分だと批判が続出し、「閣議決定の前に所属議員らへの説明の場を設けるべきだった」という不満の声も上がりました。また、陸上自衛隊が来年度に導入する新型輸送機「オスプレイ」を佐賀空港に配備する計画についても、佐賀県連から「初めて身近な所で議論することになるのでしっかり説明してほしい」と要望が出されました。(ANN14年8月5日)』

* * * * *

 これに対し、安倍首相は、このように語ったという。

『安倍総理大臣は、「今までの政府の憲法解釈のままでは、いざというときに十分に国民の命を守り切ることができないと判断し閣議決定を行った。国民の命を守り平和な暮らしを守るために何をすべきか真剣に考えていくことは、政権党の使命だ」と述べました。
 そのうえで安倍総理大臣は、「さまざまな批判があるのは承知しているが、全く的外れな批判や、批判のための批判も多くある。私たちは歴史の審判に耐えられる判断をした。批判のための批判にたじろぐことなく、真っ正面から丁寧に説明したい」と述べ、幅広く国民の理解を得られるよう努力していく考えを示しました。(同上)』
 
 何か「批判のための批判」とか言っている時点で、いかに国民の感覚や考えがわかっていないか、いかに国民をバカにしているかが伝わって来るような感じもするのだけど。(~_~;)

<安倍っち&仲間たちは、「集団的自衛権の行使容認は正しいこと」だと信じ込んでいるので、それを批判する人がおかしいし。しかも、サヨクが「批判のための批判」を行なって、国民を不安に陥れていると思い込んでいるんだよね。^^;>

 安倍首相は「ていねいに説明する」と強調しているものの、当分、国会も開かれないため、国民に説明する機会はほとんどないし。
 しかも、先月、安倍首相や閣僚、自民党幹部が会見や国会答弁、TV出演などで、集団的自衛権の行使について説明に努めたものの、彼らが説明すればするほどor様々な情報を得れば得るほど、解釈改憲に反対の人の割合が増える傾向にあるだけに、自民全体にどんどんが不安が広がっているような感じがあるのだ。(~_~;) 

* * * * *

 安倍内閣は、当初、今年秋からの臨時国会で一部の法改正を実行に移すつもりでいたのに、先月になって急に、安保法制の整備を来年の春以降に行なうことに変更したのだけど・・・。

 mewは、安倍自民党は、積極的に説明する機などさらさらなくて、むしろ来春の統一地方選が終わるまでは、できるだけ集団的自衛権の行使や解釈改憲の話題には触れないようにしようと。そして、時間を置くことで国民にそのことを忘れてもらい、投票に臨ませようと考えているのではないかと思っている。<たぶん、公明党もそれを望んだのだろう。^^;>

 でも、滋賀県知事選のように、地方選でも集団的自衛権の行使や原発再稼動の是非などn国政に関する問題は、十分に争点になり得る&住民の判断基準にもなり得るし。
 民主党が上述のような方針を決め、これから行なわれる各地での地方選(首長選含む)で訴えて行けば、安倍自民党の問題点をもっと多くの国民に知らしめて行けるのではないかと思うのである。(・・)

 そして、地方選での負けが続いたり、内閣支持率が下がれば、党内での安倍首相の求心力はどんどん下がって行く可能性が大きいわけで。
 それが安倍政権を打倒するための実に民主的な&有効な手段になるのではないかと、大きな期待を寄せているmewなのである。(@@)
  
                           THANKS


 

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コメント
 
01. 2014年8月06日 10:01:13 : nJF6kGWndY

>地方の不安増大

地方も国のバラマキに頼らず、自分の身の丈を考えて、何とかすることを考えた方が良いだろうな

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140805/269654/?ST=print
「研究開発拠点に特化せよ」

黒岩祐治・神奈川県知事の人口減少下における産業育成の極意

2014年8月6日(水)  白壁 達久


廃校になった高校の教室を使い、介護用ロボットを実証実験。無料で使えるため、大学や企業の研究者が集いやすい。(写真:丸毛 透、以下同)
 7月14日。3年前に廃校となった神奈川県の元県立高校の教室で、男性が額に汗をかきながら、ノートにメモを取り続けていた。男性の正体は北里大学大学院の医療系研究科の安達栄治郎教授。元々は神経内科を専門とする医師で、今は介護や在宅医療、リハビリを支援するロボットの開発プロジェクトを手掛けている。相模原にある元高校まで、ある目的の達成に向けて足を運ぶ。

 その目的は、実証実験だ。元は教室だった1室に研究室で作成したロボットを持ち込み、動作確認などの実験をしているのだ。神奈川県は今年5月から「実証実験場」として元高校を一般に開放し始めた。

廃校になった学校が実証実験場に

 「医療や介護系の実証実験の場所を確保するには時間がかかるうえ、申請など手続きが複雑。だが、ここはすぐに使えるし、無料。限られた予算と時間の中で開発しなければならない研究者にとって、ものすごく有用。研究開発のスピードは格段に上がる」と安達教授は喜ぶ。

 原則として2週間前までに申請すれば予約可能で、利用する際の費用は無料だ。神奈川県外の団体にも貸し出している。教室を家に見立てたり、廊下を病院に設定したり。運動場を災害現場として使うこともできる。

 廃校後、活用されることなく放置されていた学校を研究開発の実証実験の場として再スタートさせる――。これは、医療や介護、ロボットなど最先端技術の研究開発拠点を神奈川県に集積させたいという神奈川県の黒岩祐治知事の肝いり政策の1つだ。

企業数は既に減少、人口もピークに…


新産業の育成について語る黒岩祐治・神奈川県知事
 川崎や横浜の京浜工業地帯を抱える神奈川県。首都・東京都の隣にあり、若い人口の流入もある。だが、黒岩知事の危機意識は強い。事実、2012年の調査では、3年前の調査に比べて、県下の企業数が約7%も減っていたのだ。

 「東京の隣」でも企業が減る――。モノづくりの海外移転や人材の流出など原因は様々ある。なるべく企業の数は減らしたくないのが自治体の長の考えだろう。減るのは企業だけではない。人口そのものも減る見込みだ。国立社会保障・人口問題研究所の予想によると、2015年の神奈川県の人口予測は914.8万人で、2010年に比べて1.1%増えるという。だが、2020年には2015年に比べて0.3%減るとされる。

 首都圏のベッドタウンとして人口増加を続けた神奈川県でさえも、今後は人口減少に転じ、急速な高齢化という都市の病に陥ることになる。

2050年に85歳以上が最多の恐怖

 「試算したところ、2050年に神奈川県で最も人口が多い層は85歳以上となった」

 黒岩知事は衝撃の予測を口にする。5歳刻みの人口分布予測で、神奈川県は超高齢者が最も多い自治体になってしまうというのだ。このままでは、社会福祉や医療、介護の負担で自治体は破たんしてしまう。

 三十数年後の遠い未来と片づけてはいけない。むしろ、差し迫った危機と言える。いかにして高齢化に備えるのか。この課題に対して黒岩知事が出した答えが、医療や介護、それに関連するロボット産業の育成だ。

 「神奈川県は元々、東京に本社がある大企業の研究所が多く存在しているため、研究者も多い。医療や介護など、世界に先立つ厳しい環境を次代の産業の柱へと育てていきたい」と黒岩知事は語る。

 世界でも例の少ない急速な高齢化という日本が抱える問題そのものを「活用」して産業を生み出す考えだ。自治体が抱える問題を解決するとともに、最先端の知見を集結させる。新産業の磁力によって、事業や企業を興し、人を集める作戦だ。その1つが、冒頭の元県立高校を活用した実験場の提供だ。

既存企業の海外進出支援のナゼ

 神奈川県の戦略でユニークなのは、新産業育成のための集積だけではない。既存産業の海外進出支援もまた強化している。企業の海外進出は、雇用の場だけでなく税収も減ることにつながり、自治体としては食い止めたいのが本音だろう。黒岩知事も、当初は否定的な考えを持っていた。

 だが、今では正反対で、県下の企業の海外進出を積極的に後押しする支援策も提供している。なぜか。

 「日産自動車が、神奈川県の工場で生産していた自動車を海外で生産するようになった。県下の工場では、従来ほどの生産はなくなったが、最先端技術の研究や次世代自動車の開発拠点へと変貌を遂げた。グローバル競争に挑み続ける企業には変化対応力が不可欠だ。神奈川県にとどまることでゆでガエルになるのではなく、海外進出して一回りも二回りも大きくなり、神奈川を研究開発の拠点にしてほしい」(黒岩知事)

 世界の英知を集めて新産業を育成する。最先端の英知が集まる拠点であれば、自ずと人や企業が集まる。まずは「成長産業の研究開発の拠点」という位置づけを明確にして、県外からの企業誘致や県内企業の業態転換を後押しし、人の流入をも狙っている。当然、自治体が思い描くシナリオ通りに物事がうまく進むとは限らない。だが、何も手を打たなければ、急速に訪れる高齢化とともに、都市の衰退は目に見えている。

このコラムについて
限界都市・東京〜一極モデル打ち破る新未来図

人口減少で2040年までに半数の自治体が消滅する可能性がある――。増田寛也・元総務相らが警鐘を鳴らした「増田ショック」の余震が続いている。この問題を語る際、抜け落ちがちな重要な視点がある。ヒト、モノ、カネ、情報が一極集中し、人口減の影響とは無縁の存在と受け止められていた東京。これこそが、この問題の本質だということだ。東京圏では今後、高齢者数の激増が確実だ。介護や行政サービスに支障を来す懸念が強まり、これ以上の一極集中は災害リスクを拡大する。限界都市・東京。危機を回避するには、息の長い多様な手立てがいる。東京と多様な地域が共存する。処方箋はここにある。


02. 2014年8月06日 12:45:51 : YylixLkL5Y
海江田くんなかなかやるではないか。誰か策士がついているのだろう。

前原や長島は少しずつ追いつめられている。一歩後退したらさらに不利になり二歩後退している。集団的安全保障容認発言にクギをさし今度は党の方針とした。次は原発再稼働の動きに明確に反対してほしい。

さらに小沢生活の党代表と会って政策を協議しなさい。そうすればそれに文句のある前原、枝野、玄場は離党すればよい。岡田も出ていけ。


03. 2014年8月06日 23:43:03 : 0Qqy7Pi8UM
海江田に騙されないで 海江田も沖縄の新基地推進の裏切り者だ、今はいいことを言ってるが必ずまた裏切りる

04. 2014年8月07日 02:10:24 : QBrYpzDGwo
 安倍は自分の主張を否定されると「批判のための批判だ」と断定しているようだ。批判のための批判だと断定する根拠はどこにあるのだろうか。何事もこのように断定してしまえば、問題の本質を精査し、検証し、その結果として出した結論であるものも完全否定することになる。
  安倍は国民世論をもそのように捉えているのだろうが、非常にヒステリックな性格だ。自意識が強すぎるというのも病気の一種ではないか。
  むしろ自らが常に人を見て、同じ事を言っても「こいつならOK」、「こいつが言ったならダメ」、という価値観で判断しているのだろう。自分自身が意見に付かずに人に付く。よって、「俺や自民党が嫌いなヤツらが俺達の言っていることに反対しているのだろう」、としか考えられないのだ。意見に付かずに人を見て付くのは日本人には多いらしいが、一国の首相や閣僚がこのような短絡的でヒステリックな分析しか出来ないのでは、やはり国の進路を大きく誤ることになるのだろう。

05. 2014年8月07日 07:36:33 : FN7GXCkqLo
>海江田代表は、先月、党の提言機関から、「穏健中道の国民政党」として安倍自民党と対峙

“穏健中道”路線を支持する。
小沢・鳩山代表時代の「国民の生活が第一」の旗の復活とともに、
いまや、立憲民主主義・平和主義崩壊の瀬戸際に立たされていることから、「立憲民主主義・平和を守る」の旗も掲げ、
すなわち、「立憲民主主義、平和、そして国民の生活を守る」の旗を掲げてほしい。

>民主党と次世代の党、みんなの党の保守系議員らが28、29の両日、神奈川県鎌倉市で合宿を計画している。
>次世代の党が呼びかけたもので、野党再編に向けた連携のきっかけ作りを目指す。
>参加を予定するのは、民主党の長島昭久元防衛副大臣や笠浩史衆院議員、次世代の党の山田宏幹事長、みんなの党の松沢成文参院議員ら計10人。

この連中は、すみやかに離党し、次世代の党に移籍すればいい。
その一方で、民主党は、生活の党、社民党、そしてみどりの風などと統一会派・合流を目指せばよい。


06. 2014年8月07日 12:48:38 : zr97Tinaec
反自民の受け皿になるには海江田代表が主張することが正しいだろう!

前原らは不満タラタラみたいだが
前原らが言うように集団的自衛権行使容認に伴った政策では民主党は不必要!
民主党なんてなくてもいいってことになる。
そして前原らの憲法無視も追求されることになる
野党としての役割なんてなしに等しい。
とっとと出ていけ前原よ!


07. 2014年8月07日 13:14:49 : EAkIk2fULU
民主党の保守派を応援するひとなど、実際にどれぐらいいるのだろうか。

そこ応援するぐらいなら、最初から自民応援するだろう。すなわち、身内ぐらいか。


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