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年30億円事業をJALから奪った ANA「豪腕」役員の政治力
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/152382/1
2014年8月6日 日刊ゲンダイ
JALの牙城の一角がまた崩れそうだ。政府が新たな「政府専用機」を導入するのに伴い、20年以上にわたってJALが受注してきた整備業務について、ANAに鞍替えする見通し――と報じられた。
政府専用機は現在、91年に導入された「ボーイング747型」の2機が運航しているが、政府は老朽化を理由に、2019年度から新たに「ボーイング777型機」の導入を決定。後継機の運航に合わせ、長年、JALが独占してきた専用機の機体整備を請け負う業者の選定を進めている。
「防衛省の予算を見ると、専用機の『維持経費』として毎年30億円前後を計上しています。整備業務といっても、専用機に携わる自衛隊員の研修や技術指導、運航支援など幅広い。しかも、専用機といえば通常は国を代表する航空会社(フラッグキャリアー)が整備を担う。JAL、ANA両社にとって、ビジネス以上にメンツがかかっているのです」(防衛省担当記者)
ANAは今春に拡大された羽田空港の国際線の発着枠でも、11枠を獲得。JAL(5枠)に2倍以上の差をつけた。「追いつき、追い越せ」が合言葉だったANAが、日本の「フラッグキャリアー」を誇ったJALを追い落としつつある。
原動力になっているのは、ANAの政治力だ。自民党の政治資金団体「国民政治協会」に献金を欠かさず、その額はこの3年間で計1900万円に上る。
「航空行政への働きかけを行う渉外部門『調査部』の動きも活発です。特に昨年4月に調査部長に就いた石坂直人執行役員は“ANAの豪腕”と評判。羽田の発着枠が決まる直前の昨年9月の3連休には、安倍首相と山梨の鳴沢でゴルフを楽しんでいた。この間、首相と一緒にラウンドしたのは森元首相、フジの日枝会長、御手洗キヤノン元会長とそうそうたるメンバーばかり。それだけ、石坂氏が政権に食い込んでいる証拠です」(航空ジャーナリスト)
ジャーナリストの須田慎一郎氏はこう言う。
「民主党政権下で再建を果たしたJALは、良くも悪くも民主党という色が付いてしまった。自民党としては、感情的にそれが面白くないのでしょう。羽田の発着枠といい、今回の整備業務といい、極めて政治色が強い結果だと思います。他方、JALもかつての自民党運輸族のツテを頼りたいが、今や途絶えてしまって何もアプローチできません」
JAL、ANAの明暗は、いまだ政治に左右されやすい航空業界の現状を表している。
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