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2014年08月04日 　板垣 英憲（いたがき えいけん）「マスコミに出ない政治経済の裏話」

◆ＴＲＩの植草一秀代表取締役（元大蔵事務官、元野村総合研究所主席エコノミスト、元早稲田大学大学院教授）から、最新刊「日本の真実―安倍政権に危うさを感じる人のための十一章」（飛鳥新社刊）をいただいた。早速、熟読玩味させていただいた。帯に「創作された財政危機と戦争加担で、すべてを失う前に。『支配者の偽計と幻想を見抜く！』」とある。

　民主党政権が、鳩山由紀夫内閣（２００９年９月１６日〜２０１０年６月８日）、菅直人内閣（２０１０年６月８日〜２０１１年９月２日）、野田佳彦内閣（２０１１年９月２日〜２０１２年１２月２６日）の３年３か月の短命に終わった理由を、明快に説明してあり、政権争奪の凄まじさを改めて教えられる。

◆民主党は、フリーメーソン・イルミナティが設立した政党であるにもかかわらず、所属している政治家たちが、設立の趣旨をどこまで理解していたか疑わしい。植草一秀代表取締役は、民主党の内部に「主権者勢力と既得権勢力が混在していた」と分析し、主権者勢力をバックにした小沢一郎代表が、既得権勢力によって人格破壊を含む集中攻撃に晒されたと指摘する。獅子身中の虫という言葉があるけれど、「岡田克也元副総理、前原誠司元外相、枝野幸男元経済産業相」の３人が、その最たるものであったことが明らかにされている。

◆植草一秀代表取締役は、安倍晋三政権について、「『戦争と弱肉強食』を基礎に置いて独断専行の強引な政権運営を示しているが、主権者である国民が、その本質をどこまで見抜いているのかが問題となる。ＴＰＰ、消費税、原発、憲法、沖縄などの問題で、安倍政権は主権者国民の多数が反対し、少数が賛成する政策を、強引に推し進めているように見える」と述べて、その矛盾と疑問への回答を示している。いわく「トリック＆イリュージョンである。言葉のあや、ペテン師的な偽計で、国民を欺いているのだ」とズバリ断定している。

◆大事なのは、安倍晋三政権が、「戦争と弱肉強食」を基礎に置いて、主権者国民の多数が反対している政策を強引に推し進めているのに対して、日本が本来目指すべき社会とは、いかなる制度を基軸とするものなのかということである。植草一秀代表取締役は、この大問題について、「第十一章　さまよえる群像」−「4　福祉国家の追求」のなかで、はっきり解答している。

　「『戦争と弱肉強食』に対峙する思想は『平和と共生』だ。世界は弱肉強食のメカニズムで動いている。現に日本は第二次大戦に敗れ、戦後体制は戦勝国が戦勝国の地位を維持する形で作られた」

　「大事なことは、未来に向けてどのような日本社会を目指すのか、ということである。米国流の弱肉強食社会に対して、もう一つの類型が自由主義社会陣営に存在する。それが、北欧型の福祉社会だ。北欧型の福祉社会においては国民負担が極めて高い。社会保障負担と税負担を合わせれば所得の半分が再分配政策に用いられる。税負担も高く、社会保障負担も高い。その代わりに、すべての国民に保障する最低水準が極めて高く設定されている。これを、大きな政府、高価な政府という。高価な政府だが、見返りも大きい」
高福祉、高負担の「北欧型高度福祉社会」に対して、スウェーデン、デンマークの北欧諸国民は、満足しているという。戦後の日本が目指してきた「理想国家」だったはずである。小沢一郎代表も、「平和と共生」を政策の基礎に据えて、この「理想国家」の実現を目指している。この意味で、本書は、日本民族のみならず、世界の諸国民にとって、これから目指すべき指針を再認識させてくれる「道しるべ」であり名著である。

コメント
01. 2014年8月04日 08:57:20 : FNyJVgFKVE 日本の将来目標を、「北欧型の福祉社会においては国民負担が極めて高い。社会保障負担と税負担を合わせれば所得の半分が再分配政策に用いられる。税負担も高く、社会保障負担も高い。その代わりに、すべての国民に保障する最低水準が極めて高く設定されている。これを、大きな政府、高価な政府という。高価な政府だが、見返りも大きい」に置けば、そのための方策として、財界をはじめとする大企業に対しては、もう幾らでも増税し、社会保険料も幾らでも負担をし、電力料金も幾らでも値上げをし、内部留保に対する課税も幾らでも強化をし、年収１０００万円を超える労働者を対象に残業手当をゼロとする見返りとして、年収１０００万円未満の労働者への基本賃金に廻すことにすると同時に、原材料コストを削減するために、為替を幾らでも円高に戻してしまうと同時に、日本の株価については、幾らでも暴落させ、奈落の底に転落させてしまうことで、世界中から行き場のなくなったお金の最終処分場として、ひっそりと塩漬け状態にしてしまえば良いだけのことでは無いでしょうか。 この見返りとして、中堅企業ならびに中小企業に対する法人税だけは引き下げ、社会保険料については、それなりの負担は止むを得ないものの、社会保険料ならびに人件費については、大企業にしても、全て損金算入とすれば、会社として利益が損なわれることもないのだし、労働者にとっての利益が損なわれることもないし、労働時間を幾らでも減らし、会社全体としての売上を減らすことになろうとも、原油や天然ガス等の輸入量を減らし、国内需要を激減させることになろうとも、貿易黒字が維持出来る程度の輸出量に減らすことで、採算の取れる規模だけを国内に残して、製造業等の海外移転を幾らでも加速化させてしまえば良いのでは無いでしょうか。 所得税についても、年収１０００万円を超える高額所得者については、幾らでも増税し、社会保険料も幾らでも徴収することになるのは構わないのだし、その代わりに、例えば年収３００万円程度を最低賃金の目安として、これを生活保護受給額や、最低補償年金、農家への戸別所得補償制度の給付の上限とすることで、これを下回る分については、幾らでも生活保護をはじめとする公的給付を遠慮することなく受けることが出来る様にすれば、これだけでも少なくとも不正受給者なんか一人もいなくなってしまうことになるだけのことだし、年収３００万円〜１０００万円の範囲の中で、それなりの豊かさや充実感を得て、それなりに税金や社会保険料を負担することが出来て、必要に応じて医療や介護サービスを利用することが出来て、極めて良心的な中堅企業や中小企業を中心に安定した収益を確保し、付加価値の向上により、安定した利益の拡大に繋がり、これが結果的に、日本経済全体のダウンサイジング化と産業構造の流動化と雇用の流動化を加速化させ、街づくりや地域経済の活性化に繋がり、東京から地方への人口流出を加速化させることにより、東京だけは、幾らでも衰退することになるのは構わないのだし、むしろ誇りを持って一人負けをすることで、「花の東京デトロイト化」ということで、幾らでも無視され、素通りされることになろうとも、誇りを持ってひっそりと没落させてしまう様にすれば、貧富の格差も経済格差も縮小均衡化されることで、幾らでもひっそりと静まり返った社会となって安定化させ、共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、共に幸せに暮らして行くことが出来る様になりさえすれば、右翼も左翼も一切関係なく、全体主義と個人主義との実存的対立というものは避けては通れないという真実を見破れば、天皇制官僚機構を頂点とする全体主義と分極化した利己主義だけの運命共同体こそ、極めて邪魔な存在に他ならないし、これだけを天皇制と根本的に断絶した上で、幾らでも粉々にぶち壊し、そっと静かに歴史の闇の中に葬り捨てるべきものは葬り捨ててしまうことで、良いものは良いものとして分かち合い、改善すべきものは幾らでも改善し、この尊い志というものこそ、個人主義のベースとして、日本社会全体にインテグレートさせ、この日本社会全体の象徴として君臨するものこそ天皇制であるということで、これを高く至尊化し、憲法９条にノーベル平和賞のお墨付きを賜ることになれば、全人類からのご褒美として、深く感謝をして、天皇陛下に授けることで、この尊い志というものを、国境を乗り越えて、誇りを持って、恩返しをして行く様にすれば、これに越したことはないし、全ての問題も簡単に解決することが出来る分けだし、財政赤字も解消し、日本が日本でなくなってしまうこともなければ、これが行き着く先は、「さらば暴政」、「さらば原発」、「さらば大日本帝国」、「さらば反日右翼」、「さらば反日左翼」、「さらば靖国神社」ということで、これら全てを歴史の闇の中に葬り捨てて 乗り越えて行くことで、国際社会の中に、誇りを持って天皇陛下と共に日本全体をひっそりと没落させてしまうことで、名誉ある孤立化をして、そっと静かにいないふりをしながら、成熟した大人の国として、自立と自律をして、日本の運命を大きく変えて行く道を選択しましょう。
02. 2014年8月04日 09:55:49 : YxpFguEt7k 「民主党は、フリーメーソン・イルミナティが設立した政党」 こういう怪しい言葉は使わないでほしい。
03. 2014年8月04日 20:31:14 : JFBcDRs0dM >>01. ずいぶんと玉虫色みたいに次から次と思いつく事を全部、それも一度に言っておいて 良いだけのことでは無いでしょうかとは、お前は馬鹿か。 知り得る限りのことを言葉にしてるのだろうが、濁悪の世を見て見ぬ振りするも同然ではないか。 あなたのようなお人を声聞・縁覚の衆生といいます。 今のままでは人を益することがない人間のことです。 それほど長々と、しかもしょっちゅうコメントしてるなら、すべからく事象の根源を考えろ。
04. 2014年8月05日 08:59:13 : CJRhwAIuD2 >>01 >これら全てを歴史の闇の中に葬り捨てて乗り越えて行くことで 全てを歴史の闇の中に葬り捨てることは、歴史を繰り返すことに繋がります。 これまで日本は、すべて闇の中へ葬り去ってきた。 乗り越えるということは、現実から目をそらすことです。 孤立化をして、ひっそりそっと静かにいないふりをしながら、成熟た大人の国として、自立と自律をして、国際社会の中で誇りを持つということですか？ 意味不明です。 自国の歴史も知らずに、国際社会の中で誇りを持てば、安倍晋三と同じです。
05. 2014年8月05日 14:06:59 : aqutAT6gyw 民主党の内部に「主権者勢力と既得権勢力が混在していた」と分析。 既得権勢力とは、官僚に懐柔されるお人よし議員。 それと、自民党になびくスパイ議員。

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