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2日、サンパウロ市内の日系団体の会合で花束を贈られた安倍首相(左から3人目)と昭恵夫人(右)=AP
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140803/plt1408031050002-n1.htm
2014.08.03
安倍晋三首相は2日夜(日本時間3日朝)、中南米5カ国歴訪の主要な日程を終え、「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」は五大陸制覇を達成した。その締めくくりとなる中南米政策スピーチでは「3つの協調」という理念を掲げたが、背景には拉致問題に関する日朝協議など日本の独自外交に理解を得る狙いもあった。首相は中南米で“日本応援団”の増加に手応えを感じているようで、2周目となる「地球儀外交」での次の一手に注目が集まる。
「アイルトン・セナがホンダのエンジンで疾駆した姿は、今も記憶に鮮やかだ。セナは『日本と日本のファンは私の心の特別な場所にいる』と言った」
首相は中南米政策スピーチで、地元サンパウロ出身のF1ドライバーで20年前に事故死したセナを取り上げた。セナが日本の自動車メーカーであるホンダとの強力なタッグで世界を席巻したことをモチーフに、日本と中南米の深い関係を強調する狙いがある。
首相が歴訪した中南米以外の国際情勢をみれば、日本の立ち位置は微妙な場所にある。ウクライナ情勢をめぐるロシアへの追加制裁は北方領土問題の行方も考慮しなければならない。核・ミサイル開発を行う北朝鮮との拉致問題の交渉は米国などの理解を得ながら慎重に進める必要がある。
こうした際に国際社会で日本の力強い応援団となり得るのが中南米諸国だ。これらの国々は日本固有の問題に直接の利害関係があまりなく、協力を得やすい。今回の歴訪でも首相が各国首脳に拉致問題をめぐる日朝協議について説明し、支持を得ている。
歴史的に中南米諸国は日本への理解者でもある。明治時代にいち早く日本と平等条約を結んだのも、戦後に日本の国連加盟にそろって賛成したのも中南米諸国だった。今回の歴訪ではカリブ諸国が日本の捕鯨に賛意を示している。
約30カ国の中南米諸国は国連でも一定の勢力を誇る。常任理事国拡大をめぐっては中南米諸国の中にもメキシコなど慎重な国があるが、他の多くの分野では日本の発言力アップの強い味方になってくれることが期待される。
ただ、首相の掲げる「地球儀外交」は、今回の中南米歴訪で「久しぶりに日本の首相が各国を訪問して、歓迎されるという段階は終わった」(同行筋)ともいえる。今後は日本の国益をより緻密に考えた戦略的な「地球儀外交」が求められるといえそうだ。(サンパウロ 是永桂一)
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