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2014年08月03日 「ジャーナリスト同盟」通信
<安倍後見人・森喜朗と岸信介>
書棚を整理していたら安倍後見人で知られる森喜朗が書いたとされる「あなたに教えられ走り続けます」(北國新聞社刊)という妙なタイトル本を見つけた。むろん、買ったわけではない。森が自民党幹事長時代だから、平河クラブで配ったものであろう。悪運の強さでは中曽根康弘に次ぐ。副題に「よき師に応えて」とあるが、彼のよき師とはA級戦犯容疑者の岸信介、安倍の祖父である。初当選の際、元首相の岸が選挙応援に入ってくれたからだという。岸に「福田君を応援してくれ」という一言で岸派を後継した自民党右翼の福田派に入会したと打ち明けているのだが。
<ファシズム・ナショナリズムかぶれ>
実際は、もっと深い理由があった。それは首相時代の「神の国発言」に象徴される。2000年5月15日夜、都内のホテルで開催された神道政治連盟国会議員懇談会の結成30周年祝賀会で「(懇談会は)昭和の日の制定など、政府側が若干及び腰になるようなことを前面に出して、日本の国はまさに天皇中心の神の国であるということを、しっかりと国民に承知して頂くという思いで活動してきた」とあいさつした。
森は幹事長の時から同懇談会顧問をしている。国家神道復活にかける自民党の極右政治団体・神道政治連盟顧問である、森の政治信条を率直に吐露したものである。大日本帝国時代の国家神道復活である。どう考えても、これはファシズム・ナショナリズムかぶれであろう。
<天皇神国主義・国家神道の国粋主義者>
彼らの脳みそには、日本人としての根本である日本国憲法が消えている。戦前の明治憲法で生きている。森は「教育勅語にもいいモノがある」とも吹聴した。平和主義や民主主義が、見事なくらい欠落している。
こんな人物を、政界に送り出した選挙区民にも重大な責任があろう。恥ずかしいし、悲しい。「天皇は神」と信じ込んでいる。もう少し早く生まれていれば、喜んで天皇戦争に飛び込んで、靖国の“英霊”になったのであろう。
むろん、そうだと彼の好きなサッカーも出来なかったことになる。
恐ろしいことは、国家神道へのあくなき執着を見て取れることだ。これは岸の信条でもある。孫の安倍の信条なのである。これの否定をしっかりとしてこなかった戦後日本が、今日の危機なのである。
米連邦議会調査局が「安倍はナショナリスト、ストロング・ナショナリスト」との報告書は正確なのである。隣国・アジア諸国民は、日本帝国主義者と外交・安保政策をしていることになるわけだから、いかにその対応が厳しいかを理解出来る。21世紀に明治の軍国主義が復活する?驚愕して当然なのだ。その黒幕は財閥なのである。
戦前は軍部の強権で言論弾圧をした。今は電通を使って抑圧している。電通パイプは安倍・菅・世耕の3人である。これに新聞テレビ首脳は屈してしまっている。公共放送のNHKには三井出身のモミイを、安倍は送り込んでいるが、むろん財閥の意志なのである。
<戦後を駄目にした岸人脈>
国家神道を根絶することをしなかったツケは大きい。無知蒙昧の大衆は、夏や秋の神社の祭礼に戦前同様に浮かれている。地域リーダーの仕事の根幹が祭礼行事になってしまっている。
明治そのものが生きている。それが天皇制国家主義を底辺で支えている。この深刻すぎる構造的欠陥を、誰も指摘しない。カルト信仰の恐怖は、統一協会やオウムに限らない。
神社神道と統一教会が支える自民党が、今の安倍内閣の正体なのである。
こんな戦後の日本を駄目にした人脈の元祖こそが、岸信介である。東京帝国大学で国粋主義に心酔した岸は、財閥の代理人としての商工官僚になって旧満州国や東條戦争内閣に加担、その過程で蓄財にも励んだ。
戦後は獄に入りながらも実弟・佐藤栄作や宮内庁人脈で米CIAと結びついて復権、首相の座を射止めた。
宇都宮徳馬同様に岸に敵対した田中清玄は、朝日ジャーナルの79年3月16日号で「日本はアメリカ合衆国の51番目の州だ」と揶揄しながら、そんな駄目な日本にした人脈は岸人脈にあると喝破した。
満州国支配に専念した財閥の代表は、太平洋戦争で鬼畜米英を叫び、戦後は300万人の屍を踏みつぶして米CIAと握手、政権を手にした岸は、その後も右翼のドン・児玉誉士夫とダグラス・グラマンなど軍事利権を独り占めした。
<天皇制国家主義復活は可能か>
岸―森―安倍が、再び日本を滅ぼしている。亡国日本へとまっしぐらに突き進んでいる。異様な日本政治に辟易する国際社会なのである。
果たして岸や森が悲願とする国家神道・カルトの神社信仰の神国・天皇制国家主義は復活するであろうか。NOである。国際社会が受け入れない。
日本人も覚醒してきている。愚民に甘んじる日本人が多数であるわけがない。カルト教団の野望が実現するはずがない。
今年の夏は蝉が少ない。蝉も祭礼をはやし立てることに気付いてきたのかもしれない。祭礼から純粋のお祭りに切り替える時期でもある。岸・森・安倍はいらない。
2014年8月3日記
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