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安倍首相の外遊中に事故
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52625260.html
2014年08月02日 在野のアナリスト
中南米に外遊中の安倍首相の一行が、自動車事故に巻きこまれました。安倍氏ののる車は回避していますが、同行の外務省職員ら12人が軽症を負っています。前の車が急ブレーキをかけたそうですが、車間は? 警備であれば首相ののる車は中央に挟むはずですが、20人の同行者中、半数以上が怪我を負うとはどういう状況か、判断しかねます。ただ、どんなに気をつけても、特に海外では何がおきるか分からないのであり、地球儀外交は危うさと隣り合わせ、ということでもあります。
この地球儀外交を、誉めそやす意見を目にしますが、改めて指摘しておくと、首相が訪問したのに成果がない。日本がお金をだす支援、の話はかまびすしいですが、それ以上のことが出てこない。中南米の歴訪でも、非常任理事国入りに向けて親睦を深めておくのが大事、とレクリエーションの延長のような意見まで出てきます。しかしこの地球儀外交、実は重大な問題を抱えています。
オバマ米大統領は、よほどの事情がないと外遊はしません。通常、重要な外交でも出ていくのは副首相、国務長官クラスであり、それ以外は局長級など担当者レベルです。これは国の制度の違い、という以上に、米国は世界でもっとも力のある国であり、相手の国との格の違いを考えても、副首相で十分との判断、外交上の儀礼としても、吊りあうということでもあるのです。
つまり中南米にしろ、重大な決定を下す必要がないなら、日本も副首相や外相で十分なはずなのに安倍首相は直接赴いている。日本の副首相や外相など、日本人でさえ誰? というレベルの知名度ですが、名誉職であったり、能力的に適していなかったり、元々外交の場にでる力がないことも問題です。しかしそれで首相が外交の場にでることにより、別の問題が生じているのです。
それは首相がほいほい出かけ、結果を伴わない外交をくり返すことにより、日本の首相としての格が低下してしまうこと。外交面で重視されなくなる、ということなのです。そして先進国という立場を考えても、日本は異例なことをしている。例えば中韓が主席、大統領クラスが相手国に出かけても、それは新興国であったり、相手との格でみてもトップセールスが重要でもあるためです。それと、日本は同じことをしている。実は、日本が新興国並みの外交をしている、という意味でもあるのです。つまり首相の格どころか、日本全体を貶めていることになりかねません。
さらに米大統領が、外交にでる機会が少ないのも、内政を重視しているというポーズであり、国内問題を解決することが、第一義と考えられているためでもある。安倍氏のゴルフも同様ですが、多くの国で大統領、首相クラスは滅多にゴルフなどはしません。それは、国民の苦しみを分かっていない、と見られるためであり、内政を蔑ろにしていると見られれば支持率の低下につながる。外交で、国益につながる決断をするなら首相自ら行くべきですが、そうでないなら行くべきでない。将来に……などという息の長い外交は、副首相や外相レベルの仕事でなければならないのです。
安倍氏はこれまで日本が築いてきた、米国に次ぐ世界第2位の経済大国、その格に見合う外交をしていないばかりか、それを安売りして外交をしている。それが地球儀外交なのです。つまり安倍氏が貶めた、日本の首相の地位により、今後の外交では首相でなければモノが決められない、といった誤った認識につながり、外交上苦労する場面が増えてくるのでしょう。ブラジルでおきた自動車事故、前の車が急ブレーキして玉突になったとのことですが、支持率にも急ブレーキがかかりつつある。勢いを失うと、余計なトラブルが増えるものです。頻繁に海外にいく、ゴルフをする、という首相の態度に内政の停滞という事態が重なると、国民が冷ややかな目を向けることとなり、玉突で最後は追いだされるはめになりかねなくなってくるのでしょうね。
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