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2014-08-02 08:01
昨日1日、日本維新の会と分党した「次世代の党」(以下、次世代)が、正式に発足した。(@@)
党首は、安倍首相の兄貴分である平沼赳夫氏。所属議員の大部分は、平沼&安倍氏が率いる超保守議連「創生日本」のメンバー。(もちろん、日本最大の超保守団体である日本会議のメンバーでもある。)
しかも、新党の本部は、永田町の自民党本部に隣接するビルに設置したとのことで、「安倍官邸の衛星政党」or「野党内の安倍派」と言っていいのではないかと思う。
『日本維新の会の解党に伴い、次世代の党は1日、新党の設立届を東京都選挙管理委員会を通じて総務相に提出した。橋下徹大阪市長らの暫定的な新党「日本維新の会」も大阪府選管を通じて総務相に設立届を出した。
国会議員22人(衆院19人、参院3人)で発足した次世代は1日の両院議員総会で、平沼赳夫党首、山田宏幹事長以外の役員人事を決定。最高顧問に石原慎太郎、総務会長兼選対委員長に藤井孝男、政調会長に桜内文城、国対委員長に中田宏の各氏が就任した。党本部は永田町の自民党本部に隣接するビルに構えた。
平沼氏ら幹部はこの日、あいさつ回り。自民党の石破茂幹事長は国会内で「足らざるところはご指導を」と述べ、憲法改正推進など政策面で近い次世代の誕生を歓迎。平沼氏は「野党といえども是々非々でやる。協力するところは協力する」と応じ、蜜月ぶりをアピールした。(産経新聞14年8月1日)』
菅官房長官も、実質的なパートナーとなる新党の誕生を歓迎しているようだ。^^;
『菅義偉(すがよしひで)官房長官は31日の記者会見で、次世代の党を結成するグループが初代党首に平沼赳夫氏を選出したことについて「平沼氏のもとにまとまっていただいて、国の発展のため頑張っていただきたい」とエールを送った。(産経新聞14年7月31日)』
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日本会議や「創生日本」、安倍首相と平沼氏らの関係については、過去にさんざん書いて来たので、今回はパスしたいと思うのだけど。
彼らは、ふつ〜の保守ではなく、コアな保守思想の持ち主で(自称「真正保守」、mewは「超保守」と命名)、日本の戦後体制(憲法、教育、国、社会の仕組みなど)を否定。戦前に近い天皇を国体(国の中心)にした国家主義的な国づくりを目指している。(-_-;)
平沼氏らは、05年に郵政民営化法案に反対して自民党を離党後、党内に残った安倍氏らと連携して活動を続けながら、超保守勢力を結集を目指して動いて来たのであるが。<自民党には、戦後体制を肯定するふつ〜の保守や新自由主義の議員がいて、自分たちの思うような言動を行ないにくいため、復党の誘いを断ったらしい。>
ようやく念願の&自分の理想に近い「超保守政党」の結党を果たしたと言えるかも知れない。<もっと大きな規模にしたかったのだろうけど。「橋下維新」とうまく行かなかったからね。^^;>
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同党は、先週、綱領や基本政策を決めたのだが。それらは、まさに「超保守政党」と呼ぶにふさわしいものだと言えよう。(次世代の党 Pre-Official Siteより)
綱領には、「自立」「新保守」「次世代」の3つの理念を掲げ、「国民の手による新しい憲法、すなわち自主憲法を創り上げる」ことを最大の目標にすることを明記。
<mewから見ると、「自民党と並立」「旧保守」「旧世代」なんだけどね〜。(>_<)>
そして、基本政策には次の8つを挙げた。(維新八策に準えてか、8つなのよね。>
1・国民の手による新しい憲法(自主憲法)の制定
2・自立した外交及び防衛力強化による安全保障体制の確立、集団的自衛権に関する憲法解釈の適正化、全ての拉致被害者の早期救出
3・財政制度の発生主義・複式簿記化による「賢く強い国家経営」への転換
4・世代間格差を是正する社会保障制度の抜本改革、徹底的な少子化対策
5・既得権益の打破(規制改革)による成長戦略と「賢く強い政府」の実現
6・安全かつ安定的なエネルギー政策(新エネルギーの開発・原子力技術の維持)、電源多様化による脱原発依存
7・正しい国家観と歴史観を持つ「賢く強い日本人」を育てる教育
8・地方の自立、「自治・分権」による日本型州制度の導入
<石原氏らは、以前から原発推進政策(&核武装論も)を主張しており、その点でも橋下維新とぶつかることが多かったので、基本政策に「脱原発」の言葉がはいっていたことには、ちょっと驚いたところがあったのだけど。
各政策の説明のところには、『世界最先端の原子力技術(次世代型原子炉、廃炉及び安全確保等)の維持』と記されていたです。どうやら国民の「電源」は、原子力以外のエネルギーを使用することに努めるものの、核兵器製造を含む原子力の軍事利用(原子力の艦船、潜水艦+α)などのために、原発の施設や技術は維持することを考えているようだ。^^;>
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mewは、この綱領の『日本よ、永遠であれ。我々は、永遠の時の流れにあって、祖先から受け継いできた日本国と日本民族の歴史と伝統、そして文化を次世代に引き継ぐ責務を負っている』という出だしの一文に、唖然とさせられたとこがあるのだけど・・・。 (・o・)
しかも、綱領の「新保守」の部分には、このように記されていたりして。
『次世代の党は、世界最古の皇室を戴く「一国一文明」とされる日本の伝統的価値や文化に立脚し、国家と個人をつなぐ社会の最小単位としての家族や地域の「絆」の再構築を支援する。世界情勢の変化にも柔軟かつ強かに対応する「温故創新」を旨とし、個人の自由と社会の秩序を調和させることを通じて、規律ある自由な社会を創る「新しい保守」の理念を実践する。他方、リベラリズムの衣を纏った社会主義思想は排除し、闘う保守を貫く。』
<この「リベラリズムの衣を纏った社会主義思想は排除し、闘う保守を貫く」という表現がスゴイよね。^^;要は「サヨクは排除」ってことね。(>_<)>
次世代については、今後もアレコレ書いて行くと思うのだけど・・・。
mewは、この政党は、今後の日本の政界再編や国政の流れを左右する可能性があると思うし。その点で、かなり注目&警戒をしている部分がある。(@@)
幸か不幸か、次世代は現時点で参院議員が3人しかおらず。自民党と連立を組んでも、参院の過半数をとれないのだが。<自民党は参院過半数に9人足りないのよね。>
ただ、みんなの党などと連携or合流すれば、過半数をクリアすることが可能になるし。自民党と連立を組む公明党に大きなプレッシャーをかけて、安倍政権をアシストする存在になることは間違いないからだ。(@@)
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いや、実のところ、彼らは既に、集団的自衛権行使の解釈改憲に関して、公明党に多大なプレッシャーを与えていたのである。(~_~;)
先月21日、公明党の山口代表が、熊本での講演の中で、集団的自衛権の行使に関する自公与党の協議を振り返った時のこと。
山口代表は、最後まで解釈改憲に異論を唱えており、一時は公明党が閣議決定に協力することに抵抗して、連立離脱や代表辞任をクチにしたこともあったと言われているのだけど。
この講演の中で、連立離脱しなかった理由について、安倍官邸と石原&平沼新党との連携に危惧感を覚えたことを強調していたという。^^;
『公明党の山口那津男代表は21日、熊本市で開かれた党会合で講演し、集団的自衛権の行使を容認した1日の閣議決定に対する世論の批判を念頭に「(与党協議は)ちょっとスピードが速すぎたかもしれない。『もっと国民に分かるようにやれ』という意見は当然あった。(政府が示した)事例も理解しにくいものもあった」と、反省の弁を述べた。(中略)
与党協議を巡っては「公明党が連立離脱を封印し、政府・自民党に足元を見られた」と指摘された。これについて、山口氏は講演で「公明党が離脱すれば政治が不安定になる。それは国民への裏切りだ」と反論。「安倍(晋三首相)さんが石原慎太郎さんと仲良くなって、国民の期待しない安全保障政策を取っていたら、(離脱した)公明党は別の意味で批判されただろう。そこまで考えて我々は行動した」と正当性を訴えた。(毎日新聞14年7月21日)』
公明党が連立離脱せずに閣議決定に協力した理由は、実際には多々あるとは思うのだけど。
ただ、石原太陽族が与党協議が混迷していた5月末に維新から離れることを発表したこと、そして、安倍官邸が、いざとなれば公明党を切って、石原新党などと連携する構えを見せていたことに、公明党がある種の圧力や今後への懸念を覚えたのは確かだろうし。それも最終的に閣議決定への協力を決意させた大きな理由になったのではないかと思われる。^^;
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日本維新の会は、5月28日に、橋下代表が率いる旧大阪維新グループと、石原代表が率いる太陽族グループの2つに分党することを決定し、両代表が翌29日には両代表が会見を開いて、分党することを発表したのであるが。^^;
その会見で石原代表が、このような発言をしていたのである。(~_~;)
「私はね、前の党首討論の時も申し上げたんですけどね、集団的自衛権の問題をめぐってこれからどういう展開になるかは分かりませんがね、安倍首相に申し上げた。
『あなた、必ず公明党は足手まといになりますよ』と言ったんです。その通りになってきているんじゃないでしょうか」
5月末と言えば、ちょうど与党協議が始まって、公明党が「今国会内での閣議決定は困難だ」と大抵抗を示していた頃。
それゆえ、mewは、石原&平沼新党が、この時期にあえて分党を決めたのは、公明党にプレッシャーをかける意図もあってのことかな〜と懸念していたのだけど・・・。(産経新聞もそれをアシストしていたりして?^^;>
実際、公明党の側も、この分党を気持ち悪く思い、ある種の圧力を感じていたようだ。(~_~;)
『分党の行方を注視しているのは公明党も同じだ。ある同党議員は、集団的自衛権をめぐる与党協議に与える影響について「(行使容認に向け)自民党の圧力が強まるかもしれない。石原氏らが気持ち悪い存在になる」と語る。
公明党側が懸念しているのは、首相サイドが石原氏の勢力を味方につけ、強気に出ることだ。「連立組み替え」という事態を想定しているのは間違いない。(産経新聞14年5月29日)』
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安倍首相も内心では、とっとと公明党を切って、早くアニキ分の平沼赳夫氏や超保守仲間と連携して、もっと自分の思うような形で解釈改憲を行なったり、安倍カラー政策を推進したりしたいところだったのではないかと察する。^^;
とはいえ、今年後半には重要な地方首長選、来春には地方統一選を控えているため、公明党の選挙支援の力を無視することはできず。参院の人数がまだ足りないこともあって、結局、公明党にかなり譲歩する形で解釈改憲の文案を修正し、何とか閣議決定にこぎつけたのだけど・・・。
ただ、ここで石原・平沼新党の「次世代の党」が結党され、安倍政権をアシストする体制を調えたことには、かなり心強く感じているのではないかと思うし。
また、安倍首相&周辺は、選挙対策やイメージ緩和のため、公明党との連立を維持したまま、次世代やみんなの一部と連携、連立することも検討しているという話も出ているとか。(-_-;)
<いつでも公明党を切れるような体制を作れば、今後の安保関連法案や教育再生などの安倍カラーの政策で、公明党に譲歩を迫りやすくなると考えているらしい。^^;>
さらに、この件は改めて書きたいのだけど。安倍首相が、起死回生の一発を狙って、年内にも解散総選挙を断行するという情報も、まことしやかに流れるようになっている今日この頃。
今後の政局において、次世代の存在は軽視し得ないように思っているmewなのだった。(@@)
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他方、次世代と分党した橋下維新派は、とりあえず暫定的に「日本維新の会」として新党設立の届出をすることに。今月3日には、結いの党と新党設立準備会を立ち上げ、9月初め(7日?)には新たな政党としてスタートする予定なのだけど・・・。
次世代がどんどんと新党の準備を進めていた中、こちらは党名や党運営の体制など基本的な事項すらなかなか決まらず。集団的自衛権の行使や改憲に対する考え方の差異が改めて指摘されるなど、両党間の協議があまりスムーズにはかどっていないというのが実情だ。(~_~;)
(関連記事・『前原、メッタ打ちで初回降板&維新と結い、党名決まらずで、野党再編に暗雲)http://mewrun7.exblog.jp/22238300/』)
しかも、橋下大阪市長&松井大阪府知事が率いる大阪維新の会は、何とか大阪都構想の計画を前進させようと必死になっているのだが。府議会、市議会の野党(自公民など)の抵抗にあって、ボロボロの状態に陥りつつある。(@@)
この件はざっと書くにとどめたいのだけど・・・。(ざっと書くと、わけわかんないかも知れないけど。^^;>
橋下市長は、都構想の計画を決めるために作った法定協議会(以下、法定協)で、公明党が拙速な議論に難色を示したことに「維新との協力関係を約束していたのに、裏切った」と立腹。
住民の意思を確認するとして、急に市長を辞任して出直し選挙を行ない、投票率20%台ながら、とりあえず勝利することに。<その際に、法定協の反対派のメンバーを差し替えることを公約にしていたらしい。>
そこで、橋下市長は、宣言通りに法定協のメンバーを入れ替え、維新主導で全体の計画を決めたのであるが。野党議員がこれに反発を示して、大抵抗しているのである。(@@)
『大阪維新の会のメンバーのみで大阪都構想の設計図(協定書)を完成させたことについて、野党会派からは批判が噴出した。
自民党の大阪府議は「法定協議会での議論は単なるアリバイ作りに過ぎず、協定書は結果ありきのできレースだ。住民投票にかけられるような状態ではない」と非難。公明党市議も「維新が強硬姿勢を貫いたことは極めて遺憾だ。市民のためになるのか議論しない段階で、協定書に賛成できない」と同調した。
この日の法定協を傍聴した民主党府議は「反対派を排除し、ずさんな計画を作ったことは今後、大阪の大きな汚点になるだろう」とあきれたように述べた。
一方、共産党市議は橋下氏らが協定書について、議決を経ずに首長が決定できる「専決処分」も検討していることに「法律上は本来認められないもので、法的措置も考える」と述べた。(産経新聞14年7月24日)』
『大阪市議会は25日の臨時議会で、同市と大阪府を再編する「大阪都」構想の設計図に当たる協定書の無効を宣言する決議を、大阪維新の会を除く賛成多数で可決した。協定書は2017年4月に市を解体し、五つの特別区を設置する内容。知事や市長、府議、市議らが委員の法定協議会(法定協)が23日、維新委員のみの出席で作成した。(中略)
府議会では同日、同様の条例案を賛成多数で可決したが、松井知事が再議に付した結果、再可決に必要な出席議員の3分の2以上の賛成を得られなかったため、同条例案は廃案となった。(時事通信14年7月25日)』
* * * * *
いくら維新主導で強引に計画を決めて、都構想の協定書を作ったとしても、府議会や市議会の承認を得ない限りは、有効なものとはみなされず。国に(総務大臣に)提出して、具体的に計画を進めることはできないし。国では政権与党である自公と正面衝突すれば、協定書の承認や国の協力を得ることは困難になると思うのだけど。
橋下市長は、もはや意地になっているような感じで、無謀な戦いを繰り広げているのである。(~_~;)
しかも、今年にはいって、大阪維新の府議、市議の離脱が相次いでおり、府議会、市議会の勢力がどんどん低下していることから、維新は秋以降はさらに苦しい状況に立たされると見られているし。橋下氏らの維新内での求心力や大阪府市内での人気も低下しつつあるため、その影響が維新&結いの新党に及ぶおそれが大きい。^^;
それゆえ、mewは、結いの党は、維新との合流に慎重に対処すべきではないかな〜と考えていたのだけど。橋下がアウトになれば、新党の支配権を江田が握ることになるので、却ってハト派勢力には都合がいいかも」という知人の言葉に、「なるほど」と思ったりもして。(・・)
<mew的には、海江田民主&結いが中心となって、生活や社民などと連携して行くのが望ましいと思っているので。>
そして、超保守政党の結党&安倍自民との連携に対抗するためにも、万一の年内解散総選挙に備えるためにも、早く平和&リベラル志向勢力も結集&連携を急がなければと思うmewなのだった。(@@)
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