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森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 日本の命運を握る海江田氏
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週刊実話 2014年8月7日 特大号
7月13日に投開票された滋賀県知事選挙で、自民・公明両党が推薦した元官僚の小鑓隆史氏を破り、嘉田由紀子知事が後継指名した三日月大造氏が、僅差で勝利をものにした。
選挙戦が始まる前は、与党推薦の小鑓氏が圧倒的に有利と言われていた。しかし、三日月氏が逆転勝利を勝ち取った理由は、二つある。一つは、嘉田知事が打ち出した卒原発、すなわち段階を踏んで脱原発を目指していく政策を継承するとしたこと、そして安倍内閣が集団的自衛権の行使を可能とする憲法解釈変更を強行したことに対して厳しい批判姿勢で臨んだことだ。
安倍政権の誕生以来、高い内閣支持率の下、一切太刀打ちできなかった野党は、これで反転攻勢のきっかけができたと色めき立っている。特に三日月新知事が元民主党の衆議院議員だったことから、民主党は手放しの喜びようだ。馬淵選対委員長は、「この選挙を機に、明らかに安倍政権が示す上から目線のアベノミクスといった経済政策や、専横的な政権運営に対しての反発・不安を強く感じたことをしっかりと受け止めていきたい」と安倍政権への批判姿勢を明確にした。
また、海江田代表は14日の衆院予算委員会で、安倍総理に滋賀県知事選の受け止めを質問し、安倍総理から、「集団的自衛権の議論が影響しなかったというつもりは毛頭ない」との答弁を引き出している。
集団的自衛権と卒原発が自民党政権を揺さぶる最大のポイントであることを、滋賀県知事選が実証した形なのだが、それでは今後、国政レベルで民主党が反転攻勢に出られるかといえば、そんなことは現状ではまったく望めないのだ。
まず、集団的自衛権行使の是非について、民主党はいまだに態度を決められずにいる。党内右派が、集団的自衛権行使を容認する構えだからだ。また、脱原発についても、最初に原発再稼働に転換したのは、野田佳彦政権だった。いまでも党内右派は、原発再稼働に賛成なのだ。
私は、いまこそ海江田代表が、「卒原発と集団的自衛権行使反対」を党の方針として打ち出すべきだと思う。自民党の中にも、原発再稼働や集団的自衛権行使に反対する勢力はいる。しかし、安倍総理は強力なリーダーシップで押し切った。トップにはそれだけの権力があるのだ。
だから海江田代表も、卒原発と集団的自衛権行使反対で党内を押し切ればよい。当然、右派は猛反発するだろう。ただ、逆らったら党内ポストから外していけばよい。どうしても彼らが納得しないようだったら、日本維新の会がやったように、党を分党すればよいだけの話だ。民主党が分かれてくれれば、国民にとっても、政策によって候補者を選ぶということがやりやすくなる。
ただ問題は、海江田代表にそこまでの決意があるかどうかだ。海江田代表にはかつて私自身も何度かお会いしているし、海江田代表と一緒に仕事をした人も口を揃えて言うのは、「海江田さんはいい人だ」という事実だ。
海江田氏は、独善的なことをしない人だ。しかし、いまは日本の未来を左右する分岐点だ。ここはひとつ、海江田氏は心を鬼にして、党内右派を切りに行ってほしい。
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