http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-a448.html
2014年7月31日

安倍政権の政策運営に主権者は距離を置き始めている。

これまで内閣支持率が相対的に高かったのは、安倍政権発足直後に株価が上昇したためである。

安倍氏に幸いしたのは、前任が悪すぎたことだ。

菅直人氏と野田佳彦氏は、「シロアリ退治なき消費税増税はやらない」と主権者に約束した民主党の代表でありながら、「シロアリ退治なき消費税増税」に突き進んだ。

震災と原発事故で日本全体が苦しんでいるときに、この二つの政権は増税だけに取り組んだ。

裏で糸を引いたのは財務省だ。

菅直人政権も野田佳彦政権も、財務省に支配された政権だった。

この増税まっしぐら経済政策で、日本経済は超低迷を続けた。

そして、野田佳彦氏は安倍晋三自民党に大政を奉還するべく、自爆解散の道を選んだ。

安倍自民党に大政を奉還することと、小沢新党をせん滅することが２０１２年１１月解散の狙いであったのだと考えられる。

安倍政権の発足と時を同じくして、米国から大波が押し寄せた。

米国の長期金利が低下から上昇に転換し、これに連動して米ドルがドル安からドル高に転じた。

日本では、ドル高になると株高になる。

安倍政権誕生直後に、米金利上昇＝ドル高＝日本株高の反応が生まれた。

安倍首相は米国からやってきた金利上昇＝ドル高の波にうまく乗って、日本株高の恩恵を享受した。

この株高で安倍政権は巨大な恩恵を受けた。

この勢いで２０１３年７月の参院選に安倍自民党が勝利し、安倍政権与党が衆参両院の過半数議席を占有した。

ここから安倍政権の暴走が始動する。

衆参両院の過半数議席を占有すれば、何でもできる。何をやっても構わない。

安倍晋三氏はこう考えているようだ。

特定秘密保護法を強行制定した。

シロアリを一匹も退治せずに、消費税大増税を断行した。

そして、この７月には、内閣が独断専行で憲法の内容を変えた。

憲法破壊行為に突き進んだのだ。

さらに、年内、四つの重大事項が控えている。

原発再稼働、沖縄基地建設、ＴＰＰ参加、消費税再増税だ。

主権者の意思を無視して、独断専行で実行してよいものでない。

まさに『アベノリスク』全開なのだ。

http://goo.gl/xu3Us

この７月２６日に、

『日本の真実−安倍政権に危うさを感じる人のための十一章−』

（飛鳥新社）

http://goo.gl/8hNVAo

の発売が開始された。

政治は誰のためにあるべきかを考察した著書である。

本来、政治は「主権者」のためのものでなければならない。

しかし、いまの日本政治は違う。

政治が「既得権者」のためのものになっている。

日本における既得権者とは、

米・官・業のトライアングルと

利権政治屋＝政・マスメディア＝電

で構成される五者＝ペンタゴンであり、最近では、ここに

御用学者の学が加わっている。

日本政治が既得権者に都合の良い方向に誘導されている。

しかし、既得権勢力にとって、ひとつのハードルがある。

それは、形式的に民主主義の制度を取り入れているために、既得権者が既得権者のための政治を実施しようとするなら、選挙のハードルを超えなければならない。

これが最重要のハードルだ。

主権者をだまし、すかし、国会議席多数を確保しないと、既得権者のための政治を実現できない。

そのための手法が

「トリック＆イリュージョン」

である。

「偽計による幻想」

だ。

既得権勢力はトリックによって、主権者に実体のない幻想を抱かせる。

その幻想によって選挙のハードルを乗り越えて、既得権者に都合の良い政治を実行しているのである。

主権者は騙されている。

そのトリックを暴き、主権者に「日本の真実」を知ってもらうこと。

これが拙著の目的である。

ぜひ、ご高覧賜りたい。

主権者が主導して、主権者のための政権を再樹立する。

遠大な構想だが、必ず実現しなければならない。

コメント
01. 佐助 2014年7月31日 16:05:36 : YZ1JBFFO77mpI : wpmCg8U5S6 すべての経済現象は、結果から観察すると、需要と供給の均衡と不均衡で説明できる。アダム・スミスは「神の手」だと解いた。マンガ経済教科書はダーウィンの進化論ばりに「生存競争と淘汰によって需要と供給は自然に均衡されるので、景気は自動的に回復する」と解いた。 このような競争と淘汰の常識をもっている政治家は「貧乏人や中小企業は首をつって死ね（そうすれば淘汰され景気は早く回復する）」と、常々思っているために、ついついホンネの失言をしてしまう。つり政治家と霞が関は，弱者・貧乏に・中小企業は早く死ね，すると景気は回復すると思っている。 アベノミクスで株価が上がった，言われるままに全額，投資した，暫くして証券会社の人に，「損ばかりしている」と抗議した。するとその人は「それ，効果が現れたではないか」と手を叩いて喜んだ。アベノミクスという妖怪マジックに引っかかったのである。 事例がある ｹｹ中氏が小泉政権で株価「金融恐慌」のリスクを喧伝し、株式の投げ売りを促した，緊縮財政政策を実行(景気悪化推進政策)したのである。「自己責任原則」を放棄する「税金による銀行救済」に手を染めたた。そして「りそな銀行救済」をきっかけに株価は急反発した。不動産価格も反転上昇に転じた。「風説の流布」、「株価操縦」、「インサイダー取引」が国家ぐるみで行われたのである。米国は史上空前の金融緩和を実行した・日本政府は４７兆円もの巨大資金を提供した。 だが，株価は７６０７円まで、２年間で半値に暴落した。２００８年の円の暴騰は、高金利の預金と債権と株高騰の国への投機資金が、円に逆流したため発生し，外資が逃げ出して株の落ち込みが世界で一番ひどいのはご承知のとおりです。外国からの資金が逃出すと、株・土地・債権・通貨が大暴落することはアイスランドの銀行のモラトリアムで証明されています。 問題は世界のヘッジ投信は、いまだ無傷です。ファンド投信の大破綻が、遅れて表面化すると、今回の第二次世界信用恐慌の二番底が発生し、恐慌からの脱出が遅れることになります。 アベノミクスという妖怪マジックによって世界金融恐慌やドル暴落からの多極化というインジケータの足音も聞こえなくしたのです。先送りされている暴落の谷の底が，大きくなっています。銀行・証券・為替の一時閉鎖なんかまさかあるわけないとすると，突然大きな麻痺が襲ってきます。パニックは死を連想させると発生するため、株だけでなく食品でも戦争でも、どんな社会現象でも発生します。株が最も強烈なパニックを発生させるのは、個人の財産がマイナスになるためなのです。バケツの底が抜けたような暴落は、牛の暴走と同じで誰にも止められません。
02. 2014年7月31日 16:42:56 : FNyJVgFKVE 「貧乏人や中小企業は首をつって死ね（そうすれば淘汰され景気は早く回復する）」なんてことも、安部自民党政権にとっての真実ならば、日本の９８％からすれば、まんまと騙されたふりをして、「大企業をはじめ１％の金と権力の亡者こそ、誇りを持って、幾らでも全ての冨を差し出し、とっととくたばって下さい。責めてもの愛国心というものがあれば、これくらいのことは出来て当然ですよね」ということで、幾らでも誇りを持って揺さぶると同時に、跳ね返りに他ならない１％の身勝手な抵抗勢力に対しては、「あなたがたも１％の金と権力の亡者と本質的に変わりのない愚か者どころか、迷惑極まりない存在でしかございませんので、どうぞ１％の金と権力の亡者の道連れになって、幾らでも物凄い怒りを勝手にぶつけ合い、物凄い恨みを分かち合い、物凄い憎しみを分かち合い、深い悲しみを分かち合いながら、安部自民党政権の道連れとなって、とっととくたばって下さい。これもまた責めてもの愛国心というものがあれば、出来て当然のことですよね」ということで、この２％こそが、全人類の大敵に他ならない存在でしかないという真実を見破れば、アメリカの１％の金と権力の亡者ならびに、中国や韓国の反日活動家もしくは北朝鮮と共に、勝手に無理心中させてしまうことで、誇りを持って、そっと静かに歴史の闇の中に葬り捨ててしまうことで、これを乗り越え、そっと静かに自立と自律して行く道を選択して、日本の運命を大きく変えて、憲法９条にノーベル平和賞のお墨付きを全人類からのご褒美として、これを天皇陛下に授けて頂くことを誇りとして、ひっそりと生きていく様にして参りましょう。
03. 2014年7月31日 18:46:54 : YxpFguEt7k 米・官・業・政・電・学のヘキサゴンですな。 「選挙のハードル」と言えば沖縄県知事選ですね。 金子勝氏 「自衛隊のオスプレイ購入と佐賀空港への配備が問題になる中、佐賀新聞の辺野古ルポ。ステルス最新鋭戦闘機の運用が想定され、米国の後方支援に完全に組み込まれるために突き進む姿を描いています。 　沖縄県知事選は日本の将来を左右するかもしれない。」 https://twitter.com/masaru_kaneko/status/494544491970166786 ９７年１２月には、移設の是非を問う住民投票で、反対派が勝利した。しかしその３日後、当時の市長は移設受け入れを表明し、辞任した。 西川征夫氏 「受け入れ表明後、防衛省幹部が地元区長と会い、住民への生活補償に言及した。現行法で個人への補償ができるはずがない。余計な期待を持たせる政府のやり方はひどい」 http://www.saga-s.co.jp/column/osprey/21602/88820 幻想を抱かせるんだねぇ。詐欺師は。 植草氏、がんばってください。応援しております。
04. 2014年7月31日 23:25:16 : GIJVAwlwGc シロアリは　もっと肥らせ　甘やかせ 腐敗止めるな　ダメリカのため
05. 2014年8月01日 00:27:01 : wLNZE2PRpM 国民は騙されてはいない。マスコミが黙らされているのだ。この卑怯な工作好きの政権。ディスクロージャーが怖くてしかたない。お台場トライアスロン疑問視も大腸菌が原因とかいうが、実は放射能汚染である。この事実、世界が騙されると思っているのか
06. 2014年8月01日 09:15:28 : WwPDCnZveE ＜これまで内閣支持率が相対的に高かったのは、＞たんなるマスゴミのうそ。 植草さん応援しています。
07. 2014年8月01日 16:55:13 : r3pqrbifJo 総選挙で国民が「反戦平和政党を全滅」させて「戦争容認の自民党や同様路線の翼賛野党を大勝」させました。戦争反対野党が消滅したのですから、当然、安倍総理は〈全権委任法」と〈非常大権」を手にしたナチスのヒツトラーと同じ気分でしょう。まさに「俺が決める」最高指導者「フユーラー」として屹立できる環境にあるのです。敗戦後封印されてきた戦争を鉄の意志で「容認」しました。「戦争解禁」を待ちわびていたタカ派が麻薬患者がヘロイン注射にありついたように「やつと戦争にありつけた」と興奮状態で書き散らしている数々の本を読むと〈戦争に歯止などかけるな」という極右派もいます。「新潮４５」の鼎談では「グローバリズムの安倍総理は保守とは言えない」などという論評もでていて、国民の「戦争容認度」は想像以上だと感じます。ナチス。ヒツトラ−時代のドイツ国民が戦争を熱歓迎したように。日本国民が、読売と産経の当時の世論調査で安倍総理の「解釈改憲での戦争容認」に、７０％超が賛成したという事実から見て国民が「戦争への道を選択した」と断定しています。安倍政権がどうのいうより、国民が「平和主義や自由や人権や民主主義」より、「大和魂」で戦争に明け暮れた明治憲法下時代のような戦争への道に未来の思惑と夢を託したのだろうと思います。
08. 敵の敵は味方 2014年8月01日 17:48:10 : hmBe2yPzfgxTI : vr5Cl4Dl4I 日本国民に偉大な勝利がもたらされる でしょう！というイリュージョン。 隷米、反中、嫌韓、嫌露が多くの日本人の 気分であろう。 米国ネオコン戦争屋の思うツボだ。 米国ネオコン戦争屋にとって日本は 捨て駒だよ。

フォローアップ:

▲上へ　　　　　 ★阿修羅♪ > 政治・選挙・ＮＨＫ169掲示板　次へ 　前へ

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。