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朝日の記事が仕掛ける安倍・石破抗争
http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20140729-00037796/
2014年7月29日 17時12分 天木 直人 | 外交評論家
きょう7月29日の朝日新聞が一面で書いた。
安倍首相が石破幹事長に、9月の改造内閣で安保法制担当相に就任する事を打診していたことがわかったと。
これに対し石破氏は難色を示している、と。
これは極めて政治的な記事である。
朝日がこう書いてしまった事により、このニュースはメディアの格好の関心事となり、今後の改造内閣の最大の焦点は石破氏の去就となった。
そして、安倍首相と石破氏との関係が、この朝日の記事により、いやがおうでも安倍政権を揺るがす一大政局問題となっていくだろう。
新設される安保法制担当大臣のポストは、安倍政権の帰趨を握る最重要ポストだ。
それを断る事は安倍政権を支える者としてはあり得ない。
しかし同時に安保法制担当大臣は誰が就いても困難で割に合わないポストだ。
だから安倍首相はそれを石破氏に頼み、うまくいけば安倍政権の手柄にし、失敗すれば石破氏にその責任を押し付けて石破潰しにすればいいと考えたとしても不思議ではない。
そんな見え見えの人事を、おめおめとと引き受けるようでは、石破氏はよほどのお人よしか間抜けだ。
その一方で、もし石破氏が固辞すれば、石破氏の安倍首相に対する忠誠度が問題視される。
当然ながら安倍首相と石破氏の関係は悪化し、抗争が始まる。
きょうの朝日新聞の記事は、そのきっかけを、いやがおうでも表面化させる記事だ。
石破氏にとっては迷惑な朝日新聞の記事であり、朝日嫌いの安倍首相にとってはますます朝日が嫌いになる。
そう思って私はこの朝日新聞の記事を読んだのである(了)
◇
首相、幹事長交代の意向 安保担当相打診、石破氏は難色
http://www.asahi.com/articles/ASG7X5K19G7XUTFK00D.html
2014年7月29日07時05分 朝日新聞
安倍晋三首相が自民党の石破茂幹事長に対し、9月第1週に行う内閣改造・自民党役員人事で幹事長を交代し、新設する安全保障法制担当相に就任するよう打診していたことがわかった。石破氏は現時点で担当相就任に難色を示しており、石破氏の最終的な判断が人事の焦点となる。
首相側は最近、複数回にわたって石破氏に打診したが、石破氏は首相に回答していないという。
首相は集団的自衛権の行使容認に伴い、来年の通常国会に提出予定の安全保障関連法案を管轄する安保法制担当相を設ける意向だ。安保政策に精通するとされる石破氏の起用で、国会審議を乗り切りたい意向とみられる。
また首相には、来秋の自民党総裁選での再選をにらみ、「最大のライバルとされる石破氏を閣内に取り込んで動きを封じる」(自民党幹部)狙いもあるとみられる。さらに今年12月で衆院の任期が2年を過ぎることから、解散・総選挙のタイミングを視野に、選挙を指揮する幹事長には自らに近い人物を据えた方が得策だとの判断もありそうだ。
一方、石破氏は安保法制担当相への就任に今のところ消極的だ。集団的自衛権の行使容認に伴い、国家安全保障基本法を制定すべきだとする石破氏に対して首相が後ろ向きなほか、日米安全保障条約の改定を目指すかどうかなどについても、考え方の食い違いがある。また、石破氏に近い議員の中には「安保法制担当相を受ければ首相に協力しなくてはならず、来年9月の党総裁選に出にくくなる」との意見が強い。無役になってでも、総裁選に備えるべきだとの声もある。
石破氏は28日、BS11の番組で安保法制担当相への意欲を問われ、「自分じゃなきゃできないという思い上がりを持ってはいけない。約400人の国会議員がいて、私でなければと僭越(せんえつ)なことを言うつもりはない」と述べ、慎重な姿勢を示した。
石破氏が安保法制担当相就任を正式に断った場合、首相は石破氏を幹事長として続投させるか、別の閣僚ポストを打診するか、無役にするのかの判断を迫られる。
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