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<不満が鬱積する自民党人事の停滞>残留は3人のみ?大規模な内閣改造は必至
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140729-00010002-jindepth-pol
Japan In-Depth 7月29日(火)15時55分配信
「自民党内に人事の停滞に対する不満がうっせきしているようだ。優秀な人材もたくさん控えているだろうから、しっかり登用して、党内の活力とエネルギーを引き出すことも大事かなと思っている。かなり大規模な改造に着手するのではないか」(甘利明経済再生担当相)
甘利明経済再生担当相は7月28日、内閣改造についてこう語った。「人事の停滞に対する不満」−−。これが、現在の自民党にうっ積する確かな思いだろう。今回、ここまで踏み込んだ形で甘利氏が記者団に述べたことに、大きな意味がある。
これまでの取材で筆者は、9月初旬に行われる改造人事で留任が確定しているのは、麻生太郎財務相、菅義偉官房長官、岸田文雄外相、それに甘利経済再生担当相の4人だけ、また、党人事は石破茂幹事長留任だと各メディアに書いてきた。そのことにいまも間違いはないと思っているが、甘利氏も代わる可能性があるということだ。
どんなに信任を得ていようとも、一閣僚が人事においそれと口を開くことはそうそうない。私見とはいえ、それを口に出す以上、相当な覚悟を持って言っているということだ。この発言の裏側は、甘利氏は自ら閣僚を辞したいと思って言っているということだ。
昨年12月2日に体調不良のため検査入院した甘利氏は「早期の舌がん」であることを公表。これを理由に首相に辞任を申し出たが、慰留されたとして続投と休養を表明。手術後、26日に公務に復帰した。復帰後も環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉など、タフな仕事をこなしてきた。体はボロボロのはずだ。
つまり、残留は麻生氏、菅氏、岸田氏の3氏。菅氏が幹事長になるとの説も一部で飛び交っているが、それはない。菅氏を中心に、当選回数の多いベテランを要所に配し、現内閣に劣らぬ重厚な布陣を敷こうと考えている。しかし、それが吉と出るのか凶と出るのかは定かではない。
山田厚俊(ジャーナリスト)
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