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9月解散はあるのか?
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52624682.html
2014年07月27日 在野のアナリスト
安倍首相がテオティワカン遺跡の太陽のピラミッドに登り、願い事をすると叶うといわれて願ったことは「デフレ脱却、地方再生」だと言います。しかし違和感があるのは、デフレ脱却を目指し、金融緩和しているのは日銀で、政府は円安誘導によるコスト高で、悪いインフレを目指している。また地方再生にしても、これまで公共工事のバラマキ、また特区にしても地方の代表都市であるため、農村部など過疎化した地方への波及は少ない。農協改革を柱としたいのかもしれませんが、TPPに参加すれば農村部への打撃も大きいのですから、尚更この言葉が相応しいのか? むしろ『再生』なのですから、徹底的に壊す、という前段があってのことなのかもしれません。
安倍氏が9月解散に打ってでるのでは? との話もありますが、個人的にはその確率は高くない、と見ています。よほどの材料がない限り、今以上の議席確保が難しい。いくら野党が怠慢とはいえ、勝たせ過ぎたという国民の反省、公明との距離感、集団的自衛権や原発再稼動でも国民への説明責任を果たしていない、という暴走とも思える態度。これらからも300議席には届かないはずです。
内閣改造を行っても、大した材料とはならないでしょう。無条件で信任を与えるのは、安倍政権の2年の実績が邪魔をします。北朝鮮から拉致被害者をとりもどす、という話にしても、成果と受けとられるか、失敗ととらえられるかは難しい。景気も秋には分からない。さらに沖縄県知事選、福島県知事選、統一地方選などを控えて、勝てば弾みはつきますが、議席を減らせば退潮とみられ、一気に安倍下ろしの風が吹きかねない。権力の座にある者は、そこまでの冒険はできないもの。小泉元首相のような郵政民営化ワンイシューとは違い、安倍政権信任選挙では心許ない、というのが実状です。また安倍氏にそんな決断力があるとは、到底思えません。最近、政権内で力をもち始めた財務省も、そんな賭けをして失敗したときのリスクを負わせないでしょう。
しかし自民以外の投票先が少ないのも事実です。31日に両院議員懇談会を開く民主党にしても、党の予算を握りたいばかりに暗躍する野田氏、岡田氏、玄葉氏、安住氏、前原氏、枝野氏を6人衆、として近自民系のメディアはもち上げますが、その頭文字を並べるとNO GAME。戦う前から縁起が悪い。そもそも細野氏や馬淵氏など、次世代といわれた政治家が入らないのも、違和感があります。NO GAMEの6人衆は、失敗した面々であり、自民的政策をとっても票は集まらないでしょう。
しかし海江田氏でも不安があります。今は野党が頼りなく、自民も大人しいですが、選挙が近づけばまた安愚楽牧場で、メディアをつかって一大キャンペーンをはってくるでしょう。自民も一時下野していたとき、谷垣氏という安定型をかついだように、選挙が近づけば攻撃型、国民の前にでられる、人気の高い党代表も必要となりますが、今はまだその段階ではありません。逆に、そういう人物を使い捨てで、ここ数年うずもれさせておくのは党としても損、といえるのでしょう。
結いと維新の合流も、今のところ野合との懸念に応えていない。特に、橋下大阪市長が主導権をにぎれば、安倍氏との近縁と見られる恐れもあり、江田氏なら改革路線には見えますが、人を率いたことがない人物だけに、マネジメント能力に疑義もあります。他の野党は押し並べて特色をうちだすのも大変でしょう。社民の集団的自衛権にNOとのポスターは、扇情的すぎて一般受けはよくない。反対のための反対では、今の有権者は見向きもしてくれません。
今、政治家の能力が著しく低下し、選択肢がないと嘆く前に、その政治家を選んだのは国民である、との自覚が大事なのでしょう。相次ぐ地方議員の醜聞など、いかに人物を見抜く目がないか、その反省が大事です。そして投票にいく。それで国民が意志を示さない限り、政治の暴走、政治家の劣化という問題に対する解決策はない、ということになるのでしょうね。
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