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琉球新報7/25<金口木舌>戦犯にされた朝鮮人青年
地元紙で識る沖縄オキナワ パート2
http://michisan1.ti-da.net/e6571792.html
伊江島で非暴力の土地闘争を貫いた阿波根昌鴻さんの写真集「人間の住んでいる島」に、伊江島住民への救援物資を写した1枚がある。
贈り主は巣鴨刑務所のBC級戦犯たち。米軍の圧政に苦しむ沖縄の人に「同情と義憤」を禁じ得ず、獄中でカンパを募って鉛筆やせっけんなどを贈った。その中には、軍人でもないのに戦犯にされた朝鮮人青年たちがいた。
李鶴来(イハンネ)さん(89)もその一人。17歳で日本軍に徴用され、タイで連合国捕虜の監視員を務めた。捕虜らは「死の鉄道」と言われた泰緬鉄道の建設を強いられ、飢えなどで4人に1人が命を落とした。現場の最前線にいた李さんは捕虜虐待で訴追され、一時は死刑判決を受けた。
BC級戦犯とは「通例の戦争犯罪」「人道に対する罪」に問われた戦犯のこと。朝鮮人は148人(死刑23人)、台湾人は173人(同21人)いた。大半が捕虜監視員だった。
「日本人」として戦争に加担させられた末端の青年たちが戦争責任までも負わされた。服役後は「外国人」扱いで国家補償から排除された。度重なる国会への請願もかなわないまま。不条理を押し付けられた人生だ。
あす李さんが沖縄大学で講演する。戦争責任をうやむやにしたまま69年が過ぎ、今は近隣国と摩擦を生じさせている加害国・日本。この国の在り方を考えるためにも、李さんの訴えに真摯(しんし)に耳を傾けたい。
(琉球新報7/25、記事原文はこちら)
(沖縄タイムス7/17)
(沖縄タイムス7/18)
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