http://www.asyura2.com/14/senkyo169/msg/115.html
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ウクライナ東南部で起きたマレーシア航空MH17撃墜事件は実に痛ましい出来事だ。ご遺族の張り裂けんばかりの怒りと死ぬまで続く心の傷を想像すると、この事件について書くことも、時として重苦しい気分になる。
戦争板を中心にこの事件に関する書き込みを続けそのなかでも触れたが、その重要な情報源として参考にしている西側諸国(日米英仏西)のニュースを見聞きしていて、事件に対する見解や報道内容がみごとに“統一”されていることに感心させられた。
撃墜を行った勢力・撃墜で使われた武器・国際調査を阻む壁・OSCE(欧州安全保障協力機構)監視団に対する無視・親露武装勢力の暴虐無人ぶりなど、関連ニュースの構成とキャスター原稿をまとめたひとは一人ではないかと疑わせるほどカーボンコピーに近い報道が行われた。
(さすがに、英国BBCや米国系メディアはプラスアルファの情報を報じたが)
陰謀論を否定しないものとして、このような西側メディアの報道ぶりを見て、西側諸国は政府機関だけではなく、主要メディア(幹部)までが国際的謀略に協力しているのではと疑ったくらいだ。(ずっと疑っているけどね...)
NHKは籾井氏の会長就任以降、歴史認識問題を中心とした会長の言動で騒動を巻き起こし続けている。報道局など現場のスタッフも、会長の“反応”を気に掛けながら番組作りに励んでいると推察する。
そのような局内状況のなか、今朝NHK総合テレビで放送された「週刊ニュース深読み」が極めて“危ない”説明をしたことに、驚くとともに、籾井会長の真意は?という疑念も湧いた。
“危ない”説明は、「週刊ニュース深読み」のウクライナでのMH17便撃墜事件を解説するコーナーのなかで行われた。
“誰が旅客機を撃墜したのか?”というテーマの部分で語られた内容は、「アメリカの情報機関の当局者は、欧米の主要メディアに対し、撃墜に使われたのは、衛星写真の情報などから、親ロシア勢力の支配地域に配備された地対空ミサイル・ブーク(BUK)と断定したと説明。親ロシア派の武装集団がウクライナの軍用機と間違って撃墜したという見方を明らかにしました」というものである。
米国情報機関は、そのような見方の提示とともに、繰り返し流されている「MH17便777が地面激突し爆発的炎上を起こした」映像も配布したと推測できる。
NHKは、「欧米の主要メディアに対し」と解説しているが、NHKを含む日本の主用メディアもその対象のはずだ。逆に、日本の主要メディアが対象外になっているほうが、“存在感”を認められていないことを意味するから悲しいだろう。
米国情報機関が陰で主要メディアに重要国際問題の扱いについてレクチャーしているという、ことさら言う必要がない内実をNHKが晒した意図はわからないが、菅官房長官の“岸田外相訪米阻止”騒動と少しは関連があるのかもしれない。
従米だが非親米と思われる安倍首相の意を受けて、日本が対米自立の独立国家ということを示すパフォーマンスが70%、これまでと違って日本は少しずつ自立的な外交と内政に向かっていくという本音が30%ではないかと推測している。
米国情報機関の西側主要メディアへの関与を暴露するという“快挙”を成し遂げたNHKだが、それでも、MH17便撃墜事件に関しては、「親ロシア派とロシア軍将校との電話の内容を傍受したとの録音内容を公開しました」(当該ユーチューブ映像の部分再生)という“ネタバレ”の古びた情報を使って、米国説(親露勢力の誤射説)を垂れ流していた。
この盗聴映像は、ロシア政府からもスタジオ録音を含む合成ものと指摘されているが、ネットサーファーからも、その映像がMH17便撃墜前の16日のタイムスタンプでユーチューブにあった(すぐに消去された)ことが指摘されているいわくつきのものである。
誰がやったかは触れないが、MH17便が中レベル高性能の地対空ミサイルシステムBUK(ブーク)によって撃墜されたわけではないことは、MH17便777が地面激突し爆発的炎上を起こした」映像により判断できる。
MH17便777がBUK搭載のミサイルで攻撃されていれば、地上に激突する前に、ミサイルで攻撃を受けたすぐに60トンと言われる航空燃料の一部が流出しその炎が燃料タンクに逆流することで、空中で爆発的炎上を起こしバラバラになる可能性が高いからである。(ミサイルの強力な破壊力で主翼が構造的に破壊されてしまう可能性もある)
だからこそ、撮影者はだれだか不明だが、奇跡とも言える撮影チャンスをものにした映像から地上に激突する前の機体の姿がカットされていると思われる。(あまりに悲劇的でカットしたと説明するかもしれないが、今となっては、カット前の映像を公表する義務がある)
映像を何度見てもカメラがあわてて激突方向に向けられた形跡はないから、激突前の機体の姿も撮影されていたはずである。
撃墜の方法や主体の調査は、機体残骸などに手を加えられたという“予防線”が張られている状況を考えると、あの映像を撮影した人を特定することは真相究明にとって大きな意義がある。
蛇足だが、NHKも今回紹介し、他でも広く喧伝されてきた「親ロシア派の武装集団がウクライナの軍用機と間違って撃墜したという見方」(誤射説)も奇妙なものだ。
米国情報機関が親露派武装勢力と深いつながりがあるのならそういう見方もわかるが、そうではないのに、なぜ、「ウクライナの軍用機と間違って撃墜した」と言えるのか?
誤射説を最初からふりまいているのは、幕引きをしやすくするためである。意図的な撃墜という話になれば、オランダやマレーシアなどはそのまま引き下がるわけにはいかない。
なお、昨年秋から続いている「ウクライナ危機」は、欧米露の合作で展開しているものである。それに無理やり付き合わされているウクライナ国民はとんでもない被害者である。
内容は末尾の参照投稿をお読みいただくとして、
「ウクライナ危機」=“露のクリミア半島再編入と欧米の銀行危機回避(ウクライナのデフォルト回避)の交換プログラム”
と考えるとわかりやすいと思っている。
※ MH17便撃墜方法関連参照投稿
「MH17撃墜事件で民主主義と人権を標榜してきた西側諸国が見せた恥ずべき醜態:水掛論になる機体より重要な手掛かりが存在」
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/527.html
「MH17撃墜を“予め”知っていた陣営は米国寄りという確たる証拠:地対空ミサイルではなく空対空ミサイルで攻撃の可能性」
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/437.html
「キエフ政権が公表した重要証拠“ロシアに戻る「BUK」”の短い動画も看板の表記から政権支配地で撮影したものと判明」
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/510.html
「BUKならMH17は空中でバラバラ:激突映像や墜落現場もBUK以外の攻撃手段での撃墜を示唆」
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/514.html
「ダイナモ氏の「機体は上空で空中分解」や「Su-25攻撃機でB777を撃墜することは不可能」という奇妙な説明を検証」
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/515.html
※ 「MH17便撃墜」の政治的背景関連参照投稿
「[MH17便墜落]撃墜なら非ロシア勢力:イラン−イラク戦争と同じようにこれを機にウクライナ内戦が終結に向かう可能性」
http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/161.html
「親ロ派指導部、大半はロシア出身:親ロ派指導者が辞任:“誤射説”と“両成敗”で幕引きは「米露欧合作」の証拠」
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/474.html
※ この1年間の777事故に遠隔操縦機能が関わっている可能性を説明した投稿
「OZ214・MH370・MH17のパイロットたちは“乗っ取り”をどう感受したのか?:MH17操縦士は“異常感なし”」
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/503.html
「OZ214便SFO着陸失敗事故→MH370便南シナ海失踪事件→MH17便ウクライナ撃墜事件という“系譜”」
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/488.html
※ 「ウクライナ危機」関連参照投稿
「デフォルトを嫌う金融家のため、危機を頼りにする軍需産業のため、「東西」の合作で分断と対立を煽られたウクライナ」
http://www.asyura2.com/14/senkyo162/msg/467.html
「ウクライナ情勢の今後:軍事的対応はハナからなしだが、実質的経済制裁も避けたい欧米先進国:焦点はウクライナ東南部地域の“地」
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/169.html
「ウクライナ危機で問われるNATOの意味:存在意義が自覚される契機になることでNATOを救ったロシアのクリミア併合」
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/445.html
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