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昨年9月、国連で演説するモンゴルのエルベグドルジ大統領。国連からの帰国時に日本に立ち寄り安倍首相の私邸を訪れている。北朝鮮から信頼されており、拉致問題解決のカギを握る人物だ photo Getty Images
「8月28日前後に安倍首相サプライズ訪朝」 その成否のカギとは
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39952
2014年07月26日(土) 歳川 隆雄「ニュースの深層」 現代ビジネス
■8月下旬の安倍首相の日程は空白
前回の原稿で安倍晋三首相が8月28日前後にピョンヤンに飛んで北朝鮮による日本人拉致被害者(うち政府認定被害者を含め)を連れて帰国する「サプライズ」の可能性に言及した。そして、先週末から今週初めにかけて全国紙社会部記者からの問い合わせに忙殺された。
エクスキューズではない。だが最初にお断りしておくが、飽くまでも筆者が得ている情報に基づいて可能性について言及したのである。なぜ「8月28日前後」なのか。
ネタを明かせば、某財界有力者が首相官邸に対して28日開催の会合への首相出席を要請したところ、「総理はその頃、日本におられません」と回答されたという情報を、今月中旬に信頼できる人物から耳打ちされたからだ。
6月下旬頃までは、安倍首相が8月下旬にバングラデシュとスリランカを訪問する予定になっていた。が、今月初め急きょこの外遊日程の先送りが決まり、9月6日〜8日の訪問となった。こうしたことからも、安倍首相周辺が8月下旬の首相日程を空白にしておくことを優先したと想像できる。
もちろん、それは焦点の内閣改造・自民党執行部人事とも関連してくる。現時点では、9月の第1週に行われる可能性が高く、お盆休み明けから8月下旬にかけて安倍首相がじっくり人事構想できるように日程を入れないとの解釈も成り立つ。
■北朝鮮に信頼されるモンゴル大統領と安倍首相の会談の中身は?
それにしても、筆者が「8月下旬訪朝」説を捨て切れないのは、もちろん理由がある。その一つが、安倍首相が7月22日にモンゴルのエルベグドルジ大統領と会談したことである。官邸での首脳会談は僅か40分間、その後の公邸での夕食会が1時間半だった。
首脳会談で経済連携協定(EPA)交渉での大筋合意をみたと説明するが、エルベグドルジ大統領は3ヵ月前の4月中旬にも来日し、公邸で昼食を共にしているのだ。
安倍首相とウマが合うエルベグドルジ大統領は昨年、国連総会出席の帰途、日本に立ち寄った。9月29日のことだ。安倍首相は同日夕、日曜日であったが、同大統領を東京・富ヶ谷の私邸に招いたのだ。過去、中曽根康弘首相(当時)がレーガン米大統領夫妻を東京都下の日の出山荘に招待したことがあった。だが、日本の首相が外国の国家元首を自宅に招くというのは、異例中の異例である。
看過すべきではないのは、エルベグドルジ大統領が金正日時代から今日に至るまで北朝鮮の国家最高指導部から絶大の信頼を得ていることである。現在の金正恩第一書記体制下でも然りである。
3月中旬に拉致被害者家族会の象徴である横田滋・早紀江夫妻が首都ウランバートルの迎賓館で横田めぐみさんの娘、キム・ウンギョンさんと面会できたのは、同大統領がお膳立てしたからだ。
今回の来日の目的は、「EPA」を隠れ蓑して「拉致」問題解決に向けての具体的な課題について協議するためではなかったのか。
即ち、キム・ウンギョンさんの去就、換言すれば、国民が拉致問題解決への進展と受け止める具体案について官邸サイドが描くシナリオ実現に協力を求めたのではないか。
ウンギョンさんの@日朝自由往来A横田夫妻との一定期間の同居B日本永住―などである。これにはもちろん高いハードルがある。彼女の主人(韓国人拉致被害者)と娘の問題である。
■関係部署は日本人帰還の態勢づくりに前のめり
もう一つは、政府の関係部署が政府認定拉致被害者を含め相当数の日本人が帰還することを前提とした態勢づくりに前のめりになっているからだ。内閣官房拉致問題対策本部事務局、外務省、警察庁のことである。
首相官邸内には醒めた目で見ている幹部もいる。しかし、北朝鮮側が提示する再調査結果についての精査、調査関係者への聴取、そして生存が伝えられた本人の帰国意思確認のためピョンヤンに派遣する関係省庁職員で構成されるチームがすでに結成されているのだ。
前のめりということは、この2ヵ月ほどで各省庁間の調整・準備が慌しく進められたことを指す。
首相官邸と外務省、警察庁との調整を担っているのは北村滋内閣情報官である。警察OBで第1次政権時に首相秘書官(事務担当)を務めた北村氏は安倍首相の信認が厚く、先述の首相私邸でのエルベグドルジ大統領との懇談にも同席している。
「サプライズ」の成否は、お盆休み前後に見えてくるはずだ。菅義偉官房長官は今月初め親しい新聞社幹部に「第一線の記者はお盆休み明けから忙しくなるぞ」と語っている。大手マスコミの政治部、社会部記者には夏休みがない
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