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民主党の岡田克也元副総理が「戦犯6人組」の責任も果たさず代表選前倒しを求めるのは「権力闘争」のためか
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/762bec772b2f0c34638bba21820f0cdb
2014年07月24日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆民主党の岡田克也元副総理が7月22日の常任幹事会で、海江田万里代表の来年9月の任期満了に伴う党代表選について「党の一体感を出すため、今年夏にやるべきだ」と初めて、前倒しを求めた。岡田克也元副総理は、次期代表の有力候補とされており、公式の場で「海江田降ろし」に言及した形だ。
だが、民主党代表の任期は、2015年9月なので、1年2か月も前倒しするには、それなりの必然的、合理的な理由が必要となる。
このため、岡田克也元副総理が、なぜ代表選挙の大幅前倒しを求めるのかを突き詰めると、かなり「権力闘争的な欲望」が見え隠れする。1つは、長い野党暮らしに飽き飽きして、いい加減、そろそろ「目立ちたい」という焦りが拭えない。2つ目には、政党助成金の分配をめぐる不平不満である。すでに150億円もの政党助成金(年4回に分けて4月、7月、10月、12月、各政党からの交付請求に基づいて交付される)が溜まりに溜まっているうえに、2014年7月分16億7322万円が支給されて、現在166億7322万円もあるのに党勢拡大に活用されていないということに不満たらたらである。3つめに、海江田万里代表が就任以来、強力なリーダーシップを発揮しておらず、国民有権者の信頼は回復してこなかったことから、将来への不安が募っている。
◆しかし、岡田克也元副総理をはじめ民主党を野党に転落させたいわゆる「戦犯6人組」(岡田克也元副総理、玄葉光一郎元外相、野田佳彦前首相、前原誠司元代表、枝野幸男元経済産業相、安住淳元財務相)や細野豪志前幹事長、長島昭久元首相補佐官らが、国民有権者の信頼回復にどんな貢献をしたかと言えば、はっきり言って「皆無」と言わざるを得ない。それをすべて海江田万里代表の責任にしようとする根性は、「卑怯」の一言に尽きる。2012年12月16日投開票の総選挙で大敗してしまったにもかかわらず、「戦犯6人組」とその一味は、何か懸命なる努力をしてきたのであろうかと問えば、「否」と言うしかない。それなのに、どうして海江田万里代表にすべての責任を押し付けようとするのであろうか。その心根が、実に「いかがわしい」のだ。
◆ならば、「戦犯6人組」とその一味は、安倍晋三首相の政策と真正面から対決できるとでも言うのであろうか。
日本の中央、地方政界が、新しい大勢力と既存の大勢力(旧勢力)の対立軸によって、大きく色分けが鮮明になってきている状況下、次の「3本柱」に沿って、歴史的対決がさらに進展しているなか、この色分けが色濃くなってきている。このなかで、「戦犯6人組」とその一味は、いかなるポジションに立って、国民有権者に向かって、政策を訴えるつもりか。
□世界統治観の対立=国連中心の平和と秩序維持派(国連平和維持軍)VS米英の多国籍派(多国籍軍)⇒11月の沖縄県知事選挙では、沖縄米軍普天間基地の辺野古への移転、「集団的自衛権行使容認・憲法解釈変更・閣議決定」などが争点になる。「戦犯6人組」とその一味は、安倍晋三首相寄りと言われているのに、民主党のアィデンティティを鮮明に打ち出せるのか疑わしい。むしろ、民主党を離れて、自民党に駆け込んだ方が、につかわしい。
□文明史観の対立=原発ゼロVS原発推進⇒7月13日の滋賀県知事選挙は「原発ゼロ派」勝利、10月の福島県知事選挙は、東電福島第1原発大事故の現場を抱え、放射能汚染問題、原発事故の汚染土などを保管する中間貯蔵施設の建設問題などが争点になる。その前に、原子力規制委員会が九州電力川内原子力発電所1、2号機の安全対策が新規制基準に「適合している」とする審査書案を了承したのは、国民有権者に「対立軸」のどちらに自分が位置しているかの自覚を促す大きなキッカケの1つとなる。この状況下で、「戦犯6人組」とその一味は、「原発ゼロ」を訴えることができるワケがないのである。
□生活観の対立=国民の生活が第一VS企業利益優先⇒川内原子力発電所は、その安全性の観点から、何が「安全な生活」かについて、じっくり考える材料となる。たとえ危険は感じても、当面の生活のためには、原発は必要だと考えるのか、あくまで原発ゼロを目指していくのかということである。「戦犯6人組」とその一味は、やはり、「国民の生活が第一」の立場にはとても立てないはずである。
【参考引用】しんぶん赤旗が7月19日付け紙面で「80億円 9党“山分け”政党助成金 今年2回目」という見出しをつけて、以下のように報じた。
自民、公明、民主、維新、みんな、結い、生活、社民、新党改革の9党は18日、2014年の政党助成金(年総額320億1433万円)の第2回交付分として計80億358万円を受け取りました。与党の自民・公明両党は、「社会保障のため」「財政再建のため」といって4月に消費税大増税を強行した後に第1回分(4月18日)の政党助成金を手にしましたが、今回は集団的自衛権の行使容認の「閣議決定」の暴走を経て国民の税金を手にした形です。
日本維新の会は6月に橋下グループと、石原グループ(次世代の党)に解党することを決定しましたが、分党の手続きが終わっていないため従来どおりの受け取り額となりました。政党助成金の原資は国民1人当たり250円の税金です。支持政党に関わりなく国民の税金を政党が山分けする政党助成金は、憲法が保障する思想・信条の自由に反する制度です。政党本来の財政は、国民一人ひとりとの結びつきを通じて自主的につくられるべきです。日本共産党は、一貫して政党助成金の廃止を主張し、請求も受け取りもしていません。
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