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http://mewrun7.exblog.jp/22225968/
2014-07-23 14:34
前記事『親ロ派の安倍、マ機撃墜でまた米ロの板ばさみに。プーチンへの未練、引きずる?http://mewrun7.exblog.jp/22222446/』に関連する話を・・・。
前記事で、欧米諸国がマレーシア航空機撃墜事件に関してロシアへの批判を強める中、安倍首相は、この件にほとんど言及せず。プーチン大統領と「対話を続ける」ことを強調したという話を書いたのだけど・・・。
昨日になって、岸田外務大臣が(ようやく?)この事件に関して、名指しを避けながらも、ロシアを批判する発言を行なったとのこと。^^;
また、菅官房長官も、ロシアに調査に協力するように求めたという。
岸田文雄外相は22日の記者会見で、マレーシア航空機撃墜事件への関与が疑われているウクライナの親露派武装勢力について「外部からの支援が情勢の悪化をもたらす。即刻停止すべきだ」と指摘し、名指しこそ避けたものの、武装勢力に影響力を持つロシアを批判した。ロシアへの批判が強まっている国際世論を意識した発言とみられる。
岸田氏はさらに、撃墜現場の国際調査の進展状況に関して「武装勢力の妨害で円滑に進んでいない」と指摘。撃墜を非難した国連安全保障理事会決議については「歓迎している。決議の順守を強く求めたい」と強調した。
菅義偉官房長官も記者会見で「撃墜行為による可能性が高く、国際社会として強く非難すべきだ。関与した者は重大な責任を取らなければならない」とした上で、ロシアに対し「武装勢力が和平に向けた対話に応じ、国際的な調査に協力するよう影響力を行使することを求める」と注文をつけた。
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彼らが重いクチを開いたのは、米国に突っつかれたからなのかも知れない。(~_~;)
またまた米国に行っている安倍側近の河合克行氏が(今年にはいって、ほぼ毎月、訪米しているんじゃないかしらん?)、米高官から日本も事件の調査に協力するように提言されたようなのだ。^^;
前記事にも書いたように、安倍内閣は、ロシアとの関係を維持したいこともあってか、このマ機撃墜事件とは距離を置こうとしている感じがあるのだが。
米国は、日本にも積極的な関与を(ロ批判も?)を求めているのではないかと察する。(・・)
『ウクライナ東部でマレーシア航空の旅客機が撃墜された事件を受けて、アメリカ、ホワイトハウスの高官は、日本に対しても原因究明のための国際的な調査に協力するよう求めました。
これは、日米同盟の強化を目指す議員連盟として、アメリカを訪れている自民党の河井克行元法務副大臣が、21日、ホワイトハウスでメデイロス・アジア上級部長と会談したあと、記者団に明らかにしたものです。
それによりますと、会談でメデイロス部長はウクライナ東部でマレーシア航空の旅客機が撃墜された事件を受けて、「日本政府も、国際社会が透明性を確保した調査を行う必要があると声をあげてほしい」と述べました。そのうえで日本に対し、原因究明のための国際的な調査に専門家を派遣することも含め、協力を求めました。(NHK14年7月22日)』
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また、昨日、訪米中のみんなの党の浅尾代表が、ワシントンでの講演で、こんなことを語ったという。
『みんなの党の浅尾慶一郎代表は22日、米ワシントンで記者会見し、今秋に予定されているロシアのプーチン大統領の来日について、「ウクライナ東部(のマレーシア機撃墜事件)で厳しい状況になった。相当注意深くしないと(欧米と)そごを来す」と述べ、日本政府は慎重に対応すべきだとの考えを示した。(時事通信14年7月23日)』
浅尾氏は21日にワシントン入り。民主、共和両党の下院議員や国務省高官と会談して、集団的自衛権行使を容認する党の立場を説明したようなのだけど。
もしかしたら米国の高官か議員から、プーチン来日に関して何らかの形で懸念を伝えられた(orそういう雰囲気を感じた)可能性も否定できないように思う。^^;
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安倍首相は、まだロシアを批判する発言は行なっておらず。19日の講演でも、今秋、プーチン大統領を日本に招聘することをあきらめていないような感じがあった。^^;
前記事にも書いたように、安倍首相はプーチン大統領との関係を様々な意味で、大切にしていたし。プーチン氏の来日時に、平和条約締結&北方領土返還に関する具体的な話を進めて、自らの&超保守仲間の長年の思いを遂げると共に、首相としての最大の功績&長期政権の基盤にしたいと考えていただけに、そう簡単にプーチン氏の招聘を断念するわけには行かないのである。(~_~;)
ただ、外務省内では、プーチン招聘は困難だという見方が強くなっているようだ。(・・)
産経新聞には『「プーチン来日」ついに白旗?』という記事が載っていた。
『今秋予定していたロシアのプーチン大統領の来日は実現性が低くなった。ウクライナ東部でマレーシア航空機が墜落し、欧米各国はロシアの軍事支援を受けた親露派によるミサイル誤射との見方を強めている。日本政府は、ロシアが3月にクリミア半島の編入を宣言した後もプーチン氏訪日の可能性を探ってきたが、ロシア側が言い訳できない事態を前に、訪日には事実上赤信号がともった形だ。
「プーチン来日は当面凍結ですよ。2年前からコツコツ準備してきたんですけどね…」
外務省欧州局の関係者は19日、電話口で大きなため息をついた。』 (下につづく)
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『受話器から聞こえた欧州局氏の声色は、6月中旬に都内のビアガーデンで密会したときとはまるで違っていた。1カ月前、氏はまだプーチン来日を諦めていなかった。
「ウクライナ問題だけがロシアとの二国間関係じゃありません。北方領土交渉もあれば極東の経済交流もある。外交交渉は多面的であるべきで、1つが駄目といって対話の窓口をすべて閉ざす必要はない」
当時はウクライナ政府と親露派との停戦協議がまとまりつつあり、氏は明るい表情で中ジョッキをあおっていた。「秋に大統領が訪日するためには、露払いの日露外相会談が不可欠」とも語り、岸田文雄外相が夏中に訪露に踏み切るタイミングを探っているとも打ち明けた。
安倍首相にとって、領土交渉は外交の最重要課題。昨年4月の日露首脳会談で、プーチン氏から「(領土交渉を)ハジメ」という言質を引き出して以来、両氏はこの1年間に5回も会談してきた。今年2月にウクライナ情勢が緊迫化した後も、日本政府は米国より一段緩い対露制裁に限定。ロシアとのパイプ維持に腐心してきたといえる。
「首相はプーチン氏と本当に馬が合う。岸田さんもこわもてのラブロフ露外相と本音で語り合える関係を築けた。他国の外相をみても、ここまで個人的関係を作ったのは珍しい。日露両政府の政権基盤が安定していることも加味すれば、領土交渉で約15年ぶりに具体的進展が期待できるとも思うのです」
氏はビールをハイボールに切り替えまくしたてた。
「英仏独の各首脳は6月のノルマンディー上陸作戦70年記念式典直後に、プーチン氏と会談しています。問題が起こった時には、むしろ相手と会って懸念を伝えるという道もある」
氏は枝豆を次々と口に放り込みながら、強気の姿勢を崩さなかった。
首相官邸も、最近まで外秋のプーチン氏来日を諦めていなかったようだ。今月の外務省幹部人事では、首相とプーチン氏との交渉を支えてきた上月豊久欧州局長が官房長に昇格。外務省内では「領土交渉への態勢を強化したシフト」という評が飛び交った。北朝鮮による日本人拉致被害者の再調査と合わせ、ロシアとの領土交渉でも成果を急ぎ、「今年を外交史に残る1年にできる」(別の外務省幹部)という思いも首相の脳裏をかすめたに違いない。
ただし、今回の撃墜事件は首相らの淡い期待を砕いたといえそうだ。
欧州局氏は電話口の向こうで「欧米とロシアが対峙する『新たな冷戦構造』すら見え始めているなか、日本だけが単独行動するわけにはいかない」とぽつり。今回の事件がロシアが供与した武器によって引き起こされたと断定されれば、「欧米による対露制裁に今度こそ同調せざるを得ない」とボソボソと語った。安倍首相は外遊のたびごとに、中国を念頭に「力による現状変更は認められない」と説いており、今回のロシアの行動を簡単に許すわけにはいかないのだ。
「足かけ2年の努力が水泡に帰すのでは…。ウクライナ情勢が悪化の一途をたどるので夏休みを取る環境にないが、『日露交渉』はいつまで続くか分からない夏休みに入ったといえますよ」
寂しそうに笑う欧州局氏。ウクライナの草原に広がる惨状を前にしたら、簡単に2学期を始める国際環境でないことは明らかだ。(産経新聞14年7月20日)』
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また、これは『安倍がまた米国の怒り買う〜北朝鮮政策の急転で不信感&ケリーの逆襲?http://mewrun7.exblog.jp/22207863/』(以下、リンク記事)のつづきになるのだけど。
安倍首相は、北朝鮮から拉致被害者の帰還させることで、こちらも自らの&超保守仲間の長年の思いを遂げると共に、やはり功績作り&長期政権化の基盤を作りをしようと考えていて。
うまく交渉が進んだ場合には、8〜9月に首相自身が訪朝する計画まで立てていたようなのだが。こちらの方も、少しずつ暗雲が広がりつつある。^^;
『安倍首相が真っ青になっている。拉致問題に突っ走る安倍政権に、アメリカが激怒しているのだ。ケリー国務長官が直接、岸田外相に「日米韓の連携が乱れる」と首相の訪朝にストップをかける異例の事態になっている。
「安倍官邸は、9月に首相が“電撃訪朝”し、拉致被害者を連れ帰るというシナリオを描いています。状況によっては、そのまま9月解散、10月総選挙に突入するつもり。すでに北朝鮮からは、かなりの人数を帰国させるというシグナルも送られてきている。訪朝すれば、内閣支持率がハネ上がるのは間違いない。ところが、アメリカが横ヤリを入れてきた。首相周辺は困惑しています」(政界関係者) (日刊ゲンダイ14年7月20日)』
<尚、安倍首相の訪朝の計画や、その後、解散総選挙を行なうもくろみについては、一般紙も含め多くのメディアが書いているです。(~_~;)>
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しかも、岸田外務大臣は、米国が北朝鮮の件で怒っているのがわかり、すぐに訪米してケリー国務大臣と会い、事情を説明(釈明)したいと考えて、その準備を進ていたのだけど。
何と安倍官邸が米国に反発して、岸田氏の訪米に反対したため、実現が困難になったのだという。^^;
『岸田文雄外相が日本人拉致問題を巡る北朝鮮との政府間協議に米国の理解を得るため、来週中に訪米する意欲を示したところ、政府内に反対意見が強く、実現の見通しが立っていないことが分かった。複数の政府関係者が17日、明らかにした。
日朝関係を巡っては、ケリー米国務長官が7日、岸田氏との電話協議で、安倍晋三首相が訪朝する場合、「日米韓の連携が乱れかねない」と懸念を伝え、米国と事前に相談するよう求めていた。
岸田氏は8月上旬、ミャンマーで開かれる国際会議に合わせてケリー氏と会談する予定だが、電話協議を踏まえ、「日朝接近」に対する米側の疑念を早期に払拭(ふっしょく)する必要があると判断した。
しかし、首相官邸や外務省からは「なぜ米国にいちいち報告しなければならないのか」などと米側への不満が続出。官邸主導外交が定着する中、主体性を発揮しようとした岸田氏だが、同省関係者は「現状では訪米の実現は難しいだろう」と語る。(毎日新聞14年7月17日)』
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安倍首相は、戦後体制を否定し、戦前の日本のあり方を是とする超保守思想の持ち主で。官邸のスタッフの多くを、同じ思想を持つ仲間たちで固めている。(・・)
<閣僚や自民党の役員も、同じ超保守議連の仲間を数多く起用。>
そして、彼らは昨年来、米オバマ政権が、安倍首相や閣僚の靖国参拝や、河野談話の見直しなどの歴史認識の問題にクチを出して来ることに、不当な内政干渉だとして強い不満を感じているし。
また米国が、対北朝鮮&東アジア政策のために、彼らが嫌悪&敵視している中国や韓国との関係改善を迫っていることにも反発を覚えており、かなりストレスが溜まっているような感じがある。^^;
<たとえば、靖国参拝で米国が「失望した」と非難声明を出したことに対して、今年1月に、萩生田総裁特別補佐が「共和党政権の時代にこんな揚げ足を取ったことはない。 民主党政権だから、オバマ大統領だから言っている」と米国を批判。
また、2月には、衛藤首相補佐官が、首相の靖国参拝に米国が「失望した」との非難声明を出したことに対して、「むしろわれわれのほうが失望だ」「米国はちゃんと中国にものが言えないようになっている」「米国は同盟国の日本をなぜ大事にしないのか」などと批判するコメントを動画にアップして問題になったりしたことも。(@@)>
しかも、米国は今度は、拉致問題に関する北朝鮮との交渉にまでクチを出して来たわけで。
彼らにしてみれば、日本人の拉致問題は日本独自の政策課題ゆえ、いちいち米韓に報告したり、了承を得たりする必要はないと。
そして、米国が日本独自での北朝鮮との交渉や制裁解除決定に、ケチをつけて来るのはおかしいと考えているのではないかと察する。(~_~;)
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そんな中、ウクライナでマ機追撃事件が起きたこともあり、岸田外務大臣が23日から訪米すると発表されたのだけど。<岸田氏にとってのメインは北朝鮮の話だと思うけど。>
ケリー国務長官が、イスラエルのガザ侵攻を停めるため(ハマスとの停戦合意を行なうため)エジプトに行ってしまったので、岸田氏の訪米は延期になってしまったという。^^;
『岸田文雄外相は19日、マレーシア航空機墜落で混迷の度合いを増すウクライナ情勢への対応などを話し合うため、23日に米ワシントンを訪れ、ケリー国務長官と会談する方向で調整に入った。複数の日米関係筋が明らかにした。
会談が実現すれば、岸田氏はウクライナ問題に対し先進7カ国(G7)の枠組みで協調して対処する方針を説明。墜落の真相究明に当たり、専門家の派遣などに日本としても協力する方針を表明する見通しだ。
岸田氏は拉致問題をめぐる北朝鮮との協議の現状をケリー氏に直接説明する目的で訪米の意向を示していたが、日程の調整がつかずいったん先送りを決めた。しかし、墜落発生を受け早急に日米間の調整が必要と判断した。
外相会談では日朝協議も取り上げられる見通し。岸田氏は北朝鮮の核・ミサイル問題での米韓両国との連携を重視する立場を伝え、理解を求める考えだ。(時事通信14年7月19日)』
『岸田文雄外相が、23日から予定していた米国訪問の延期を決めたことが22日、わかった。政府関係者が明らかにした。岸田氏は23日にワシントンに入り、ケリー国務長官と会談する方向で最終調整していたが、ケリー氏の中東訪問が決まり日程が合わなくなった。(産経新聞14年7月22日)』
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ただ、もし今後、岸田氏が訪米した時に、米国が日本と北朝鮮の交渉や首相の訪朝にストップをかけて来た場合、果たして安倍首相&官邸は難しい判断を迫られることになるだろう。(~_~;)
『「支持率が下落しはじめた安倍首相にとって、残された支持率アップのカードは拉致問題しかない。秋以降、安倍政権には逆風が吹き荒れる。景気の悪化は確実だし、苦戦必至の福島県知事選と沖縄県知事選が控えている。年末には、支持率と不支持率が逆転している可能性が高い。だから、どうしても9月に訪朝して、支持率を上げたい。北朝鮮も、安倍首相が訪朝せざるを得ないように、追いつめていくつもりです。拉致被害者の帰国情報をどんどん流して、日本国内の期待を高めていく。しかし、あの安倍首相がアメリカに逆らえるはずがない。いま、囁かれているのは、8月末に“訪朝せず”と宣言するシナリオです。北朝鮮は8月末に核実験をすると予想されている。そのタイミングで“核実験は許されない”と批判し、日朝交渉を中止するしかないとみられています」(自民党関係者)
アメリカを本気で怒らせたら政権は持たない。かといって、9月訪朝のカードを手放したら、もう支持率アップは望めない。いまごろ、安倍首相は身もだえしているはずだ。(日刊ゲンダイ14年7月20日)』
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mewは、いつもブログに書いているように、1日も早い拉致被害者の帰国を願っているし。その点では、安倍首相を(たとえ安倍首相であっても?)、応援して行きたいと思っているし。また、日本が米国の言いなりになる必要はないとも思っているのだけど。
でも、北朝鮮の核開発は、日本の国民全体にとっても、周辺諸国や世界全体にとっても、大きなリスク、脅威になることから、それを軽視して、日本が独自路線を行くことは決して望ましいことではあるまい。(・・) <対ロシア政策に関してもしかり。>
安倍首相にとっては、もし訪朝計画やプーチン大統領の招聘を断念することになれば、かなり大きな痛手を被ることになるのかも知れないのだけど・・・。
そもそも外交オンチの官邸が主導して、自分たちの目標や思想にこだわって、外交安保政策を考えていること自体が問題なのだし。だから、他国との軋轢が生じて、次々と計画に支障が生じることになるわけで。
早く安倍氏には首相をやめてもらって、偏った思想のお友達による官邸主導外交を終わりにしないと、「日本がアブナイ!」と思うmewなのだった。(@@)
THANKS
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