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2014年7月23日
小沢一郎氏がロイターのインタビューに応じて、
「安倍晋三首相はピークを越え下り坂に入った」
と述べた。
私も同感である。
ピークはいつだったのか。
ピークは昨年の12月30日であったと思われる。
日経平均株価もこの日がピークになった。
16291円で取引を終了した。
東証大納会に出席した安倍晋三氏は、
「アベノミクスは来年も買い」
と高らかに宣言した。
この発言を契機に日本株価は下落に転じた。
伏線は昨年の9月だ。
安倍晋三氏は訪米して9月25日にNY証券取引所でスピーチしてこう言った。
「世界経済を回復させるには3語で十分だ。
Buy my Abenomics.」
映画「ウォール街」での主人公ゴードン・ゲッコーの
Buy my book.
のセリフをもじったものだ。
映画で主人公ゲッコーはインサイダー取引で逮捕される。
なぞらえ方が、頓珍漢なのだ。
日本株に投資した者は損失を蒙っている。
そして、9月7日にアルゼンチンのブエノスアイレスで開かれたIOC総会。
安倍晋三氏はこう言った。
「The situation is under control.
汚染水は港湾内0.3平方キロ内で完全にブロックされている。」
こうした言葉の積み重ねが、流れを変える原動力になる。
福島の状況はコントロールされていないし、汚染水は港湾内で完全にブロックされていない。
うその積み重ねは「矛盾」そのものである。
「矛盾」がものごとを破壊する原動力になる。
安倍晋三氏は集団的自衛権行使を容認する憲法解釈変更を強行したが、この点について小沢一郎氏が明快な評論を提示する。
ロイターのインタビューから当該部分を転載する。
──集団的自衛権行使容認を閣議で決定する手法について。
「この問題は、解釈する余地がない。
第9条は、他の国の紛争に自衛権を発動してはならない、と書いてある。
解釈する余地がない。
条文に書いてない時に(ケースで)、解釈が生まれる。
安倍氏は当初、憲法改正に取り組もうとしていたが、雰囲気が悪くなっていくにつれ、だんだん言わなくなった。
これは、9条の改正を主張するのが筋道で、それが正しい為政者のやり方だ。
安倍氏がやりたいのであれば、国民に憲法9条改正を発議すればよい」
集団的自衛権の問題は、小沢氏のこの説明に尽きる。
「解釈の余地がない」
のである。
日本国憲法は、
国際紛争を解決するための手段として、
国権の発動たる戦争、武力の行使、武力による威嚇
を永久に放棄している。
集団的自衛権の行使は、国際紛争を解決するための手段として武力を行使するものだから、憲法9条の条文そのものなのである。
これを行使したいと考えるなら、憲法を改定するしか道なない。
あたり前のこと。解釈の余地はないのだ。
解釈の余地がないものを、あれこれ詭弁をつなぎ合わせて、閣議決定した。
法治国家、立憲主義の大原則を踏み外す愚行である。
これも決定的な「矛盾」である。
衆参両院の過半数を確保したら、何をやってもよいということではない。
衆参両院の過半数議席を確保して、責任ある立場に身を置いたなら、なおさら、身を引き締めて、自制心をもって政権運営にあたる。
これが正しい為政者の行動である。
消費税増税も、集団的自衛権行使容認の憲法解釈変更も、原発再稼働も、主権者の過半数が反対していることである。
衆参両院の過半数議席を確保したら何をやってもよいということではなく、常に、主権者の意思、意向を尊重して政策を運営しなければならないのである。
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