http://www.asyura2.com/14/senkyo168/msg/816.html
Tweet |
聞くに堪えない安倍首相の長州「正論」懇話会講演内容
http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20140722-00037594/
2014年7月22日 6時12分 天木 直人 | 外交評論家
安倍首相が7月19日、地元の下関で長州「正論」懇話会なるものにゲストで呼ばれ講演したらしい。しかしその講演要旨はあまりにもひどい
◇
安倍首相、長州「正論」懇話会講演詳報 「国民の命と平和な暮らし断固守り抜く」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140721-00000519-san-pol
産経新聞 7月21日(月)16時35分配信
みなさんこんにちは。安倍晋三です。長州「正論」懇話会1周年が、私の地元で開催され、誠にうれしく思います。
長州は近代国家日本を生み出す原動力となった志士を輩出した土地であり、皆様と同じように私も長州人の血を受け継ぐことを誇りに思っております。
「翼あらば千里の外も飛めぐり よろづの国を 見んとぞおもふ」
高杉晋作の言葉です。高杉のこのオープンな姿勢が長州を変え、日本を変える原動力になったように、明治維新の若者から学ぶべき所は多い。
世界と交わりながら切磋琢磨(せっさたくま)する。それが私の成長戦略のキーワードです。
第2次安倍内閣は経済第一で取り込んで参りました。それは強固な財政基盤がなければ、社会保障や教育、国防も、ままならなくなってしまうからです。
その実は結びつつあります。有効求人倍率は18カ月連続で改善しました。大都市だけではなく、34都道府県で求人数が求職者数を上回る1倍以上となっているのです。ここ山口県も1・2倍となりました。
今春、多数の企業が給与アップを決めました。地元の山口銀行も17年ぶりにベースアップしたそうです。給与が上がれば、お金は消費に回っていく。この経済の好循環を一時的なものにしてはいけない。全国津々浦々に景気回復をお届けするのが大きな使命だと思っています。
「強い経済」にこだわる理由は、日本を自信喪失の呪縛から解き放つためなんです。汗を流せば明日はよりよくなるという自信を取り戻す。朝早く起きて額に汗して働き、作物を作り、秋には五穀豊穣(ほうじょう)を祈る瑞穂の国。私はそのような国を目指したい。
法人税減税などを掲げた成長戦略は「企業寄りだ」と批判されます。
ちょっと考えてください。(国民の)多くの方は企業で働いています。企業が元気でなければ雇用も生み出せず、給料も上げられない。世界との競争の中で、企業が生き残るのは働く場、生活を支える場を確保することなんです。
成長戦略にはタブーも聖域もありません。あるのはただ一つ。どこまでもやり抜くという強い意志です。
40年以上続いた減反(米の生産調整)廃止に加え、60年ぶりに農協の抜本改革を行います。強い農業を作り、農家の収入を増やすための改革なのです。医療分野では、患者の希望に応じて最新の薬や治療を受けられる環境を整えます。国家戦略特区も速やかに実行に移します。
一番成功する可能性が高い人間は、一度失敗した人間です。まさに、一度総理として失敗し、二度目を務める私が言うのだから間違いありません。
何のことかというと、中小・小規模事業者の借り入れの9割に個人保証がついています。一度の失敗で全てを失う。これが再チャレンジを阻んでいました。今年2月、個人保証がなくても融資が受けられるよう、新たなガイドラインを作りました。
岩盤のような規制や制度を改革し、誰にでもチャンスのある日本を作る。これが成長戦略を貫く基本哲学です。
明治維新を成し遂げ、日本を変えたのは長州と薩摩です。地方の力と言ってよい。
ですが今、地方は人口減少という厳しい現実に直面しています。私はこのふるさとを必ず守り抜きます。
それには若者が将来、夢や希望を持てる魅力あふれる地方を作ることが大切なんです。「中東京」「小大阪」はいりません。金太郎アメのような画一的な地方を作る施策は捨て、それぞれの地方が持つ可能性を再発見し、開花させる。発想の転換が必要なのです。
成功のヒントは歴史にあります。
江戸時代は諸藩が特産品の開発に力をいれ、独自の技術を発展させました。
同じように、それぞれの地方が創意工夫し、地方ならではの特色を再発見する。そこから若者にとって魅力ある雇用や産業を生み出せば「地方ルネサンス(再生)」と呼べる状況になります。
ふるさとを守ると言いましたが、いかなる事態があっても国民の命と平和な暮らしは断固として守り抜く。私にはその責任があります。
今月1日、新しい安全保障法制度のための基本方針について閣議決定をしました。
(従来の憲法解釈では)仮にある国が日本にミサイル攻撃を仕掛けようとした場合、同盟国の米国は日本を守るために、イージス艦のレーダーを日本上空に集中させます。イージス艦自体の守りは手薄になるのです。
ところが、日本のイージス艦は、米国のイージス艦を護衛することができません。対艦ミサイルを打ち落とす能力があってもです。
その話を米国の高官にすると「安倍さん、それでは同盟国とはいえませんね」と言われました。日本人の命を守り抜くことに「大いに問題がある」と言わざるを得ません。人々の幸せを願って作られた(現行)憲法がこうしたことを禁止している。国民を守る責任を放棄せよと言っていると思わざるを得ない。
「時の内閣が勝手に憲法解釈を行えるのか」との懸念があります。これは誤りです。憲法解釈のほとんどは国会の総理大臣による答弁で行っている。
現在まで日本の安全保障政策を示した「昭和47年の政府見解」は与党協議も閣議決定も経ていません。当時の内閣法制局が参考案として国会提出したものにすぎないのです。
今回、私たちは与党で議論をし尽くした上で、閣議決定を行いました。今までの安全保障に関する憲法解釈について、政府が下した決定の中で最も重い決定でした。
もちろん、憲法の基本的な考え方は、なんら変わっていません。海外派兵を許さない基本方針は変わっていない。
「日本が戦争に巻き込まれる」
こんな批判もあります。この言葉は昔、聞いたことがありますね。昭和35年の日米安保条約改定の際、デモ隊や日本のマスコミはしきりに「岸信介の決定で日本が戦争に巻き込まれる」と批判したのです。果たして現実はどうなったでしょうか。
尖閣諸島について4月に来日したオバマ大統領は「防衛義務を定めた日米安保5条の適用範囲である」と述べました。その言葉は全ての新聞が評価しました。安保条約が改定されていなければ、5条はなかったのです。
歴史はかつての判断が正しかったと証明しています。今回の私の判断も歴史の批判に耐え得ると確信をしています。
最近では「安倍が徴兵制度を復活させる」と根も葉もない批判まで出ています。そんなこと私が一言でもいいましたか? 根拠なき、批判をあおる言動が多いことは憂うべき事態だと思います。
日本の平和が脅かされると批判する人がいます。では、何もしなければ平和は保てるのか? そんな保証はありません。
口で唱えるだけでは平和は実現しないのです。私たちの平和は、他の人から与えられるものではありません。私たち自身で築き上げていくほかないのです。
安全への万全の備えが抑止力になる。現実から目を背けることなく、日本の平和を守り抜くために、努力をこれからも怠ってはなりません。
今月8日、オーストラリア(連邦)議会で演説をした際、70年前の戦争で命を失った豪州の若者に哀悼の意をささげました。その痛切な反省のもとに、日本は平和で民主的な国を作り上げてきた。そのことを申し上げた。今や、(日豪)両国は歴史の試練に耐え、共通の価値観を共有しています。
演説の後、豪州のアボット首相は記者会見でこう語りました。
「日本はフェアに扱われるべきだ。戦後、世界に対し、法の支配の下、第一級の市民として貢献してきた。私たちは過去ではなく、今の日本の行動で評価すべきだ」
胸が熱くなりました。まさに正論です。正論に国の壁はありません。こうした評価と期待に応え、世界をよりよくするため責務を果たして参ります。
私が政権に就く前、世界における日本の存在は小さくなり、日本は「夕暮れを迎えている」と言われました。ですが今、私たちは新しい朝日を迎えているのではないでしょうか。日本が世界の中心で再び輝くように、全力を尽くします。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK168掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。