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<「安倍政権には何でも反対」が作り出す虚像>滋賀県知事選の結果「集団的自衛権と関係ない」という現実
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140721-00010000-jindepth-pol
Japan In-Depth 7月21日(月)15時32分配信
7月13日に催された滋賀県知事選挙では民主党系の三日月大造氏が自民、公明両党推薦の小鑓(こやり)隆史氏を破って当選した。自民党は国会議員延べ200人を投入しての大支援だったが、その敗因として大手メディアは「安倍政権が進めた集団的自衛権の行使容認の措置が自民党候補への票を減らした」と解説する。
しかし現地でこの選挙に実際にフルにかかわった滋賀県4区選出の自民党衆議院議員の武藤貴也氏らに直接、問うと、「集団的自衛権が主要な敗因になったという根拠も印象もまったくない」という答えが返ってきた。
私が滋賀県に足を運んだのは武藤議員主催の地元の勉強会での講演を依頼されたからだった。35歳の武藤議員は自民党国会議員でも最も若手の1人だが、衆院の外務、安全保障両委員会に所属して外交や安保の諸課題を鋭く提起している。
知己を得たのは彼が今年2月、衆院予算委員会で日本の対中ODA問題を取り上げるのに際し、事前の協議を受けたのが契機だった。なおこの対中ODAについては私は前回の当コラム(http://japan-indepth.jp/?p=8036)で報告した。
さて私は忍者の里として知られる甲賀市のホテルでの武藤議員を囲む会合に出かけていった。そして同議員やその支援者たちに今回の県知事選での自民党側の敗因を問うと、「やはり現職の嘉田由紀子知事の人気の根強さが三日月候補の根本的な勝因だと思う」という回答が一致していた。
2期8年を務めてきた嘉田知事は前回の選挙では対抗候補にダブルスコアで圧勝し、今回は引退を表明し、三日月氏を明確に自分の後継者だと宣言した。そして全県をくまなく回り、自分自身の選挙であるかのような熱心な応援をしたことが、絶大な効果をあげたというのだ。
嘉田知事といえば、2012年の国政選挙での小沢一郎氏と組んでの「未来の党」の惨敗の印象が強かったので、つい滋賀県でのこうした影響力は県外では知られなかったということなのか。
集団的自衛権については武藤議員は「選挙戦中、ときどきは有権者から提起されたが、それも安倍政権の行使容認には賛否両論が均等に出て、反対だけが多くて大鑓候補の票を減らしたという気配はまったく感じられなかった」と語るのだった。
となると、このメディア側の「分析」も安倍政権の施策にはなんでも反対という立場からの希望的観測なのだろうか。
古森義久(ジャーナリスト/国際教養大学 客員教授)
- 「集団的自衛権と関係ない」と説明している武藤代議士は知事戦最終局面で「この選挙の争点は集団的自衛権にYesかNo」と演説 あっしら 2014/7/22 16:44:16
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