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2014年07月21日
バラク・オバマがブッシュに変身したような勢いで、推測を連発し、マレーシア機撃墜犯人を名指し、共謀罪適用で、「犯行のドンはロシア・プーチンだ」とマフィアのゴットファーザーな目つきで公式声明を出している。調査の緒にも就いていないのに、犯人が彼らでなければ、俺が困るとでも言わんばかりの勢いだ。ある意味で、オバマの行動か奇怪だ。ブッシュ・ジュニアの場合は、自国内で起きた「同時多発テロ事件」自国の国民が犠牲になったのだから、判断に拙速さがあっても、多少のエクスキューズは認められるが、遠いウクライナでの、戦闘地の民間機撃墜事故で、ここまで、米国大統領が前面に出てきて、実行犯を名指し、と云うのは外交的でもなく、軍事的でもなく、覇権国らしからぬ振る舞いで、自由主義陣営も、このオバマの異様な興奮度に度肝を抜かされているようだ。
このような異様な、米大統領バラク・オバマの行動について、ジャーナリストは、冷静な分析を行うべきである。日豪の政府や役人、マスメディアがオバマの“口走り”に追随するのを見て、遅れ馳せ参じたのがイギリスのキャメロンだ。キャメロンはサンデータイムスに寄稿「「プーチン・ロシア 大統領がウクライナに対する姿勢を変えないなら、欧州、西側もロシアに対する姿勢を根本的に変えなければならない」とオバマにメッセージを送った。米英同盟は不滅ですってね。ユーロ圏から離脱している英国の首相に、“欧州も”と云う言葉は宙に浮く。
上記だけなら、プーチンも笑って見逃すが、更に調子に乗り「ロシアが主権国家を不安定化させ、領土の一体性を侵害し、悪党の武装集団を支え、訓練し、武器を与えた結果だとはっきりさせなければならない」、「ウクライナ東部で起きている現実に向き合おうとしない者が欧州連合(EU)にはあまりに多い」と強調したあたりから、オバマのねつ造情報の定着化を担う寄稿の正体を現した。独仏への当て擦りのようなキャメロンは、一層独仏EU諸国に、米英同盟と同じではない!と云う気分にさせるだろう。まあ、そのくらい、バラク・オバマが焦っていると云うことなのだろう。
おそらく、NATO加盟国の足並みが、ウクライナ問題を機に一層バラバラ感を出してしまったことが、米英豪と日本マスメディアの半音狂った狂想曲を奏でるしかない事態になっているようだ。ドイツの公共テレビZDFが18日に公表した世論調査では、対米関係に関する質問で、「良い」が49%、「悪い」が48%となり、イラク戦争時以来の%で「悪い」が過半数に迫っている。アメリカの違法な情報収集が原因とZDFは評論しているが、アメリカの同盟国である筈のEU(NATO)への内政干渉的が鼻持ちならないところまで、ドイツ国民を苛立たせているのが判る。また、ウクライナ問題でも、リスクを背負い込むのはEUであり、米国などなんの影響も受けない国に、宗主面されるのにも、ウンザリしているのだろう。フランスでも、似たような風が吹いているだろう。
日本のNHKを含む“マスマスウソゴミ”の記事や解説などに真面目に見聞きしていたら、想像もつかない出来事とが、世界で展開している事実を何も知らずに、アメリカ追随以外に選択肢がある筈がない、と云う悪魔なファンタジーの世界で催眠強盗に遭うのは必定だが、戦後70年の中で、金を貯め込んだプチブル意識が、事実を見つめる勇気を剥奪している。目先の利益損得や既定の言語に縛られ、物事を根本的に考える思考を失っている点は、救いようがない。これをチェンジする方法論は、残念ながら筆者はお手上げである。
米国とウクライナ発の公表情報のみを垂れ流す神経を持つ日本の“マスマスウソゴミ”の報道姿勢は、日々エスカレートするばかり。犯人の名指しされている側の情報の一端くらい報道すべきだろう。最初から、検証なし、判断するまでもなく垂れ流す。このような報道精神では、仮にまともな社説などを書いても、アリバイ作りとか、エクスキューズな見解程度にしか扱いようがない。こんな新聞社が、反原発、再稼働反対をモットーにしても、ポジショントークに過ぎないと思われるだけだ。長谷川幸洋が再稼働は反対だと言うがごとし。
まあ親ロ派が地対空ミサイル「ブーク」で、マレーシア航空機をウクライナ政府軍攻撃機と誤認して、撃墜した可能性も排除は出来ない。しかし、仮にそうだとしても、その行為がイコール、ロシアに責任があると云うのは、理屈に合わないだろう。ロシアを排除したG7は、現在の怪しいウクライナ政権を承認しているのだから、国家として、それ相当の領土の管理責任は現ウクライナ政府にある。米中露の管轄外の話だ。その領土の一部が造反勢力に支配されているのであれば、それ相当の警告を世界に、公表しなければならない。領土の管理もせずに、領空を好き勝手に民間機を飛ばさせていたとなれば、政府と造反勢力の紛争に巻き込まれることは、想定の範囲だ。
国際世論が、その国家としての管理不行き届きには目を瞑り、武器を輸出した国の責任を追及するなど、まったく論理的に理に適っていない。昨日のコラムでも話したように、ウクライナにおける政府転覆計画が実行された時点で、アメリカは関与しているわけだし、オバマも国内のネオコンと欧州ネオナチと手を結んででもプーチンへの私怨を晴らそうとしているのは明らかだ。でなければ、国内の経済団体へも犠牲を払わせて、一人ロシアへの経済制裁に踏み出すわけもない。ロシアは米国の銀行融資を受けることが出来なくなっても、一向に構わない状況を着々と構築中である。BRICSが中心となる新開発銀行の成長速度を速めるだけで、米国経済へのダメージの方が強いくらいだ。
アメリカ商工会議所と全米製造業者協会はオバマのロシア経済制裁に反対する声明がメジャーマスコミの全面広告載るくらいだ。ブリュッセルの会議でも、EU諸国はオバマの方針を拒否したのだ。損害が軽微なアメリカと、致命的ダメージを受ける欧州と、一緒にしないでくれ。彼らは異口同音に、アメリカの独善性に否定的だった。ロシアを孤立させようと躍起になるオバマは、逆に西側諸国の中で孤立状態に陥った。そこで、恫喝的に、豪州、英国政府を動かし、次には日本を動かすつもりになっているが、日本は“マスマスウソゴミ”と外務省は靡いたが、鈍感アベちゃんは未だロシアに未練を残している。
外務省は、もう無理です。年内のプーチン訪日は不可能と云う方向で纏まっているようだが、官邸が素直に諦めるかどうか、疑問だ。おそらく、安倍晋三は、北朝鮮訪問とプーチン来日、どちらも駄目だと言うなら、内政干渉のアメリカだと、息巻くかもしれない(笑)。多分、どちらかは実現する。オバマは、北朝鮮を選ぶだろう。プーチンが国賓として天皇と会うなんて、許せんだろう。自分は、嫌々あった癖に、プーチンには天皇と合わせたくない。まさに、権力を握った餓鬼である。似た者同士、安倍オバマはお似合いのカップルだが、馬は合わないようだ(笑)。
アメリカの、このような傲慢、思い上がり、デモクラシーの仮面をかぶった権力亡者が、暴力片手に薫陶を垂れるのはやめるべきだろう。これだけ、プロパガンダの限りを尽くし、イラクの大量破壊兵器開発・保有疑惑を国連安保理で、コリン・パウエル国務長官(当時)が演説し、結果的に赤っ恥を掻いたわけだが、まさにデジャブだ。それも、いま相手にしているのは、イラクのフセインではなく、常任理事国で、最大の核保有国ロシアのプーチンだ。まだ、プーチンが抑制的姿勢を崩していないのが救いだ。勝てる見込みがあるからの抑制だと分析もできる。
ロシアと中国の関係が最大限親密かどうか疑問符もつくが、米中露と云う3大プレーヤーが21世紀に、先ず登場している事実を、謙虚に受け入れるべきだ。軍事同盟国家の韓国だって揺れている。そんなに世界中に手を回せるほどの余裕のある大国ではないと云う現実を噛みしめるべき時が来たのだ。悪あがきしているのは、ロシアではなく、アメリカだ。日本の“マスマスウソゴミ”の情報を鵜呑みにしている日本人は、世界の孤児である(笑)。孤立と孤児で沈むのも悪くはない。英豪も一緒、仲間がいないわけでもない。
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