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2014/07/18 17:36
日刊ゲンダイによれば<三重県松阪市の山中光茂市長(38)が「閣議決定は違憲」として、国を相手に訴訟を起こす方針を表明した>(以上『日刊ゲンダイ』引用)という。出るべきして出た、当然といえば同然の動きだ。
いかに優れた国学者が読み解釈しようと、現行の日本国憲法から『集団的自衛権』容認を引き出すのは逆立ちしても出来ることではない。国会は憲法の定めに従って法律を策定し、政府は憲法の定める理念に従って行政を行うべきが立憲主義国家の執るべきありかただ。それを無視して『私が最高責任者だ』と発狂したかのように叫んで首相が解釈改憲に突き進むとは常軌を逸している。
本来なら憲法の番人たる最高裁が内閣の立憲主義を否定しかねない蛮行に対して、閣議決定後に速やかに注意を与える「記者会見」を行うべきだった。それをしないで未だに沈黙している最高裁はかつての『砂川判決』当時に米軍当局に毒気を抜かれて、日本政府の番犬に成り下がったかのようだ。
明治時代の大津地裁は政府の介入を頑として撥ねつけて法律通りの傷害罪でロシア皇太子を斬りつけた巡査に判決を下した。そうした司法の独立を守る気概は現在の最高裁判事には欠片もないようだ。政府お気に入りの判決を下し、政府お気に入りの判事が最高裁判事に順送りのように就任していく。
集団的自衛権は独立国家として当然の権利であって、個別的自衛権であれ国家と国民を守るためには現憲法を改正しなければならないと思う。しかし付け焼刃の『解釈改憲』で何でも出来ると考える政府は危険極まりない。それは当時の世界に冠たる平和憲法だったドイツのワイマール憲法の下でヒトラーがナチス党を育て、ついにはドイツをナチスの国に変えたのと酷似している。
断じてやってはならないことを安倍政権はやろうとしている。立憲主義国家の在り方を安倍氏は大学で学ばなかったのだろうか。それにしても安倍氏の下で集団的自衛権を推し進めた高村氏は弁護士資格を有する法律家のはずだ。一体彼の法律は弁護士資格を取得するための技術法律論に過ぎなかったということなのだろうか。ともあれ、政治家ならば立憲主義国家の王道を歩むべきだ。コソコソと『解釈改憲』などを策して良いことは何もない。
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