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安倍首相にぜひとも読ませたい金子秀俊氏のきょうの「木語」
http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20140717-00037452/
2014年7月17日 8時39分 天木 直人 | 外交評論家
安倍首相にぜひとも読ませたい金子秀俊氏のきょうの「木語」
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きょう7月17日の毎日新聞紙上で中国ウオッチャーである金子秀俊客員編集委員が、「木語」という論説でいいことを書いている。
安倍首相はどんなに読みたくなくても、それを読んで、みずからの対中国、韓国政策に活かしたほうがいい。
安倍政権の側近や外務官僚たちもまたそれを読んで1995年当時の歴史に学ばなければいけない。
その「木語」の要旨はこうだ。
すなわち「村山談話」が閣議決定された1995年という年は、戦後50年という節目の年であり、中国、韓国にとって日本の戦争責任問題で江沢民主席と金泳三大統領が共闘した年だった、という。
しかも、その年は日本がAPEC大阪を主催する年だったという。
だから、日本はAPECを成功させるためにも村山談話を出して、日本の歴史認識を明らかにせざるを得ない政治的事情があったというの
だ。
そして金子氏は言う。
それから19年たって、今年の11月は、江沢民を継承する習近平がAPECを北京で主催する、と。
来年の2015年は対日勝利70周年であり、習近平は歴史認識に関する中韓の共闘を持ち掛け、朴大統領はそれに応じた、と。
いまは、1995年の村山談話を出さざるを得なかった時より、はるかに日本の置かれている国際情勢は厳ししくなっている。
中国の国力と自信は、はるかに強くなっている。
あのころの危機感をいまこそ忘れてはいけない。
中韓の「戦後70年」謝罪要求外交に振り回されないよう、村山談話を大切に扱うべきだ、と金子氏は安倍首相に助言しているのである。
金子氏は私と違って対中国、韓国に対する外交ではタカ派だ。
そのタカ派の金子氏でさえ、中韓共闘を甘く見るなと警告しているのでる。
歴史認識問題でいたずらに中国、韓国を刺激する愚をおかすな、と言っているのである。
そしてそれは正しい。
安倍首相はこの「木語」を心して読み、対中包囲網などという喧嘩を売るような言動は即刻止めるべきなのだ。
それが出来ないようでは手痛いしっぺ返しを覚悟してAPECに行かねばならない。
来年に向けて中韓との関係がさらに厳しくなる事を覚悟しておかなければならない。
そしてそれは日本にとっても、安倍政権にとっても決してプラスにはならないのである(了)
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