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滋賀県知事選について
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52612225.html
2014年07月14日 在野のアナリスト
昨日、投開票があった滋賀県知事選。投票率が前回より11%以上おちて50%そこそこだったにも関わらず、自民が敗北した。しかも創価学会票が、まったく動いていない。これは集団的自衛権の問題ばかりでなく、飯島参与が米国で行った講演で、政教分離の原則を見直し、創価学会と公明の分断を匂わせたことで、多くの創価学会票が自民離れを起こしたこと、が原因とみられます。つまり、これは安倍政権の致命的ミスであり、党内に大きな禍根を残した、と見られます。
これまで投票率が下がると、組織票の強い自公連携の独擅場でした。しかしそこには多くの創価学会票があり、自民の組織は弱体化していた、ということを露呈したのです。つまりしばらく、創価学会は自民への投票を控えます。当落ぎりぎりの議員にとって、この動きは致命傷になりかねず、安倍政権が集団的自衛権の問題で突っ走った結果、として認識されます。しかも今回、圧勝を噂されながら、2週間でがらりと選挙情勢が変わってしまった。そんな選挙に弱い政権では、いくら支持率が高くても党内がもちません。しかも、その支持率も着実に下がってきた。株価は公的資金で何とか下支えできても、支持率の低下へつける特効薬、サプライズは現状ありません。
一方で、当選した三日月氏は徹底した民主党隠し、と報じられますが、前民主党国会議員であり、また事実上の支援体制を民主党はつくっている。そのぐらいは県民も気づく、要は隠し切れません。最近、読売などは民主党の前原氏、岡田氏、野田氏、玄葉氏、安住氏、枝野氏を6人衆として、海江田代表下ろしに迫力不足、と尻を叩くような記事をあげています。明らかに民主を近自民系の代表に交代させ、安倍政権に協力させよう、という腹が透けます。しかし今回、事実上支援した滋賀県知事選に勝利したことで、益々そうした動きにブレーキがかかった、と言えます。
今回、自民の方が打撃も大きく、全面支援の結果の敗北ですから、党執行部の責任論にまで及びます。ただし、秋の内閣改造、党執行部の交代で挙党体制になるか? は甚だ疑問です。これは自民内で強烈な保守層は必ずしも多数でない、という以上に、落ち目になった安倍氏が、その時点で調整型に転向できるはずもなく、心の弱さからも尚更、おトモダチを周りに集めたがるはずです。そうなると、益々反主流派は面白くなく、安倍下ろしが起きる。それがまた心的負担になり…と、第一期と同じ轍を踏みかねなくなってくる。その分岐点はまさに内閣改造となりそうです。
しかし今回の滋賀県知事選、維新は自民候補にのった。野党も一枚岩になりきれていません。ただし、内閣改造で自民内の動きが変わってくると、野党も反自民でまとまるかもしれない。自民とてバラバラ、烏合の衆である点に変わりなく、支持率や利権を中心にまとまっているとはいえ、担ぐ旗で政策がころころと変わることにでもなれば、野党のよい攻撃材料になります。
さらに、今回の知事選で大手メディアから語られないのが、『消費税増税の影響』という理由です。数箇所はみつけましたが、多くが『集団的自衛権、失言、自民候補の知名度』という話ばかり。国政選挙ではない、と言えばそれまでですが、であれば集団的自衛権も同様です。国民はインフレ、消費税増税で実質賃金の低下に苦しむ中、その影響もでてきたといえるのでしょう。大きな国政選挙がない中、福島県知事選、沖縄県知事選、統一地方選とつづく中で、自民がバタつくのか? 琵琶湖の水は自民にはしょっぱく感じられた、ということかもしれませんね。
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