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2014年07月14日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆嘉田由紀子知事の任期満了に伴う滋賀県知事選挙が7月13日に投開票され、前民主党衆院議員の三日月大造候補(43)が、元経済産業官僚の小鑓(こやり)隆史候補(47)=自民、公明推薦=、共産党県常任委員の坪田五久男(いくお)氏(55)=共産推薦=を破り、初当選した。
小鑓隆史候補(47)=無所属、自民・公明・維新・みんな推薦=は7月10日、滋賀県入りした小泉進次郎復興政務官の応援演説を受けたが、いま一歩及ばなかった。小泉進次郎復興政務官が、彦根駅前と南草津駅前で行った演説のなかで、「集団的自衛権行使容認・憲法解釈変更の閣議決定」と「原発」については、一言も触れずじまいだったのが、象徴しているように、滋賀県民・有権者の多くが、自民公明連立政権に対して、「危険」を強く感じ始めている心情が、この選挙結果に見事に表れたと言える。
◆また、小鑓隆史候補は、京都大工学研究科修了後、通商産業省(現経済産業省)に入り、中小企業庁や日本貿易振興機構などで勤務、前内閣官房日本経済再生総合事務局参事官を2月28日に退職して立候補した。文字通り、モロに「原発推進派」である。しかし、「再稼働賛成」の立場から、本当に大丈夫だという確信を滋賀県民・有権者に抱いてもらうまでには至っていなかった。そればかりではない。この華麗なるキャリアを持つ小鑓隆史候補は、選挙運動期間中にも、何かと「上から目線」の発言をして、自民党支持者からも不評を買っていた。このため「選挙が危ない」と言われてきた。
◆この選挙では、自民・公明連立による安倍晋三首相の強引な政治手法が、県民有権者から厳しく批判された面がある。県民有権者の間では、政策面でのいわゆる「対立軸」が次第に鮮明に見えてきていることを物語っている。
日本の中央、地方政界は、新しい大勢力と既存の大勢力(旧勢力)の対立軸が、くっきりしてきている。対立は、大きく分けて、次の「3本柱」である。
□世界統治観の対立=国連中心の平和と秩序維持派(国連平和維持軍)VS米英の多国籍派(多国籍軍)
□文明史観の対立=原発ゼロVS原発推進
□生活観の対立=国民の生活が第一VS企業利益優先
この「3本柱」の世界統治観の対立の「潮目」は、安倍晋三政権が、「集団的自衛権行使容認・憲法解釈変更」を閣議決定し、「運命の日」とした「2014年7月1日」であった。
文明史観の対立の「潮目」は、今回の滋賀県知事選挙(7月13日投開票)で、「卒原発」を唱えてきた嘉田由紀子知事と二人三脚で選挙運動を展開した三日月大造候補が、元経済産業官僚で「原発推進派」の小鑓隆史候補を破った日にはっきりと現れた。
生活観の対立は、これから次第に鮮明になってくる。
この意味で、中央、地方政界は、「3本柱」の対立軸を基準に、新しい大勢力と既存の大勢力(旧勢力)が、色合いを強めてくる。新しい大勢力は、「国連中心の平和と秩序維持(国連平和維持軍)、原発ゼロ、国民の生活が第一」の3本柱を旗印に立てて、日本全土に旋風を巻き起こして行くことになる。
【参考引用】朝日新聞DIGITALが7月13日午後9時54分、「滋賀県知事選、三日月氏の当選確実 『卒原発』引き継ぐ」という見出しをつけて、以下のように配信した。
滋賀県知事選が13日、投開票され、前民主党衆院議員の三日月大造氏(43)が、元経済産業官僚の小鑓(こやり)隆史氏(47)=自民、公明推薦=、共産党県常任委員の坪田五久男(いくお)氏(55)=共産推薦=を破り、初当選を確実にした。三日月氏は嘉田由紀子知事の後継指名を受け、段階的に原発をなくす「卒原発」を引き継ぐことを訴えた。
民主党衆院議員を4期10年半務めた三日月氏は、3選へ立候補を模索していた嘉田知事と政策調整の末、嘉田氏から後継指名を受けた。5月に離党し、無所属で立候補。隣接する福井県の原発の「被害地元」として、再稼働の判断にかかわれるよう訴えた。
選挙戦中盤からは、集団的自衛権を使えるように閣議決定した安倍政権への批判を強め、「中央の暴走を県政に持ち込ませない」と強調。政党の推薦を受けず、前回の知事選で過去最多の約42万票を集めた嘉田知事と二人三脚で回った。
内閣参事官として安倍政権の成長戦略の立案に携わった小鑓氏は、原発政策の争点化を避けて国とのパイプをアピール。「滋賀経済に活力を取り戻す」と地域経済の活性化を中心に訴えた。自民党は石破茂幹事長ら幹部をはじめ、延べ200人近い国会議員を送り込んだが、及ばなかった。
坪田氏は「原発即時ゼロ」を掲げ、集団的自衛権の行使容認や環太平洋経済連携協定(TPP)に反対して政権批判を強めたが、支持は広がらなかった。
◇
滋賀県選挙管理委員会によると、13日に投開票された知事選の投票率は50・15%だった。参院選との同日選となった前回2010年の61・56%に比べて減ったものの、嘉田由紀子知事が初当選した06年の前々回(44・94%)を上回った。
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