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国際女性ビジネス会議での安倍首相の発言
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52612139.html
2014年07月13日 在野のアナリスト
安倍首相が国際女性ビジネス会議で「日本が発信源となり、女性が輝く地球を実現…」と語っています。しかし以前、指摘したブログ『SHINE!すべての女性が、輝く日本へ』などを見る限り、本気度には疑問符がつきます。これは霞ヶ関文学の最たるもので、本来こんな短文に句読点はいりません。しかし句読点を打つと、『輝く』は『すべての女性が』にかかる形容動詞から切り離され、『日本』にかかる形容詞になります。つまりこの文章、極端な例を示せば『すべての女性が(虐げられても)、輝く日本へ』としても、意味的には通ることになっています。
つまり『すべての女性が』の動詞は何でもいい。言いたいことは『輝く日本へ』であり、自民保守派への配慮から、政治家なのか、官僚なのか、分かりませんが、女性を支援する体で、実は保守派が喜ぶキャッチフレーズをつくった、ということが分かる仕組みになっています。首相の言葉でも「女性が輝く地球…」と、枠組みが随分と壮大になりましたが、今度は『すべての』が外れたため、日本の女性は家に引き篭もっても、海外の女性が輝けばいい、という文面になっています。
育児休暇を3年とれるよう、仕組みを改めるというのが安倍ノミクスの女性活用法ですが、3年も現場を外れたら、一線級のキャリアへの復帰はかなり困難になります。しかし安倍氏の取り巻きである保守層は、3歳まで母親が家庭にいて面倒見るべき、という古い考えに固執しているため、それを女性のため、と喧伝しているに過ぎない。本気で女性を活用する気は、初めからないのです。
また国家公務員の採用で、女性を3割以上とする目標は、翻ってみれば天下り先の確保をしなければならないキャリアを減らしたい。女性なら早く職場を離れる率が上がるため、高齢まで面倒をみずに済む。今でさえ、キャリアの玉突きが起きているので、女性が増えればそこが解消される、との目算が働いています。また社会の指導的地位に占める女性の割合を3割以上、としているのも、公務員として採用した女性を、天下り先に押しつければ達成できてしまう。悪い言い方をすれば、国として女性を雇用する、払い下げる、そうやって結果だけ数字を調整することが可能なのです。
次の内閣改造で、女性閣僚の大量生産という話もあります。セクハラ野次や、海外からの批判をうけて、安倍政権では女性を重視している、というアピールをするためです。しかしこの事例からも、安倍政権の女性活用の胡散臭さ、を嗅ぎとることができます。本来、閣僚の選定は能力主義でなければなりません。女性だから、という理由ならば、逆に女性を特別視していることにもなり、機会の平等や公平性の観点からも、問題があると言わざるを得ないのでしょう。
つまり自民党内に優秀な女性政治家がいるなら結構ですが、これまで社会党のマドンナ旋風、などに煽られて設えられた、お飾りのような扱いだったのであり、能力第一主義ではない。もうこの時点で、安倍政権の歪みが見え隠れする、とも言えるのでしょう。つまり数や割合を決めて、方針として掲げれば、それだけで利権、権益となってしまう。それは結果的に国としても、組織としてもマイナスでしかないのです。そういう政策を掲げる時点で、安倍政権に女性活用はムリ、と指摘できてしまうことになるのでしょうね。
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