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今週は、けっして嫌いではないオールドファッション保守派の面々がテレビを賑わせていた。
政局的な発言さえほとんど聞こえなくなった亀井静香氏だが、水曜日(9日)夜のBS日テレ「深層ニュース」に出演し久々に政局話を披露した。
別の機会にその内容を投稿するつもりだが、石原慎太郎氏もこの一週間に2本もテレビ番組に出演したので、二人の考えの違いがよくわかり、亀井氏が、誘われながら、都知事を辞任した石原氏の政治グループ結成運動に参加しなかった経緯も理解できた。
亀井静香氏の政治的立場を私流に表現すると「リベラル国家社会主義者」になる。勝手な推測だが、2・26事件に連座し刑死した北一輝とは波長が合ったと思う。
亀井氏は、今でも安倍首相とそれなりの頻度で携帯電話を通じて会話をしているようで(わかっているだろうが、盗聴されてるぞ〜)、最近も10分間ほど話をしたそうだ。また、菅官房長官とは最近直接会って1時間ほど話をしたという(キャスターがその話の腰を折ったのでどのような話をしたのかは不明)
安倍氏周辺には亀井氏が自民党時代の盟友が多いので、考え方や動きを推測できるようだ。
安倍首相に対する評価は、不思議なことに石原慎太郎氏もだが、高いものがあった。評価というより期待といったほうがいいかもしれない。
亀井氏は、安倍ちゃんに対しそのような気持ちを持っているから、政局に関する発言もしなくなったのかもしれない。
二人とも清和会に所属していたことがあり故安倍晋太郎氏との関係も深いから、「岸−安倍商店」の若旦那(三代目)である安倍晋三氏には格別の思いを寄せているのだろう。
今は“外”というか“政敵”とも言える政治家からも高い評価を得ている安倍首相は政治家として恵まれていると言える。
亀井氏の話で面白かったのは、靖国神社参拝について、靖国神社に参拝するのは何ら問題はないと思っているが、第一次政権のときは参拝をしない方がいいと助言し、去年は参拝をした方がいいと助言したというエピソードだった。
参拝しないほうがいいとするワケは「いくら浪花節が好きでも、窓を開けて唸れば、浪花節が嫌いなご近所がいやがり、家族の近所付き合いがおかしくなってしまうから参拝しない方がいい」というもので、参拝したほうがいいワケは「国民に元気がない状況だから、近隣諸国のことを考えるより、靖国神社に参拝して国民を元気づけたほうがいい」というものだった。(安倍晋太郎氏の仏壇にお参りにいったときそのような話をしたそうだ)
番組の最後のほうで気分が乗ってきたのか、亀井氏は、「天皇陛下はA級戦犯合祀をきっかけに参拝を控えられているようだが、A級戦犯といっても軍事法廷で裁かれたものであり、国民が責任を追及して出した結論ではない。こういうことをいうのはどうかとも思っているが、天皇陛下には靖国神社に参拝していただきたい。靖国神社の祭神については、A級戦犯の合祀よりも、国内の闘いで官軍側だけが祭られていることが問題だと思っている。外国と戦って命を落としたひとに限るか、戊辰戦争など国内の闘いで死んでいった賊軍の兵士も祭るかすべきだと思っている」と語った。
最後になってしまったが、肝心の亀井氏の安倍首相評価を概略的にまとめる。
● 外交○:合気道のように相手の出方を正面から受けずうまく躱している。尖閣諸島をめぐる中国のひどい挑発活動にも熱くならず冷静に対応している。北朝鮮との交渉もうまくやっていると思う。
● 経済×:安倍首相は弱肉強食を嫌い農村共同体のようなみんなが助け合う社会を理想としているはずなのに、新自由主義の連中につけいられ、おかしな政策を採っている。消費税増税で国民に負担増を求めながら、お金に余裕がある大企業のために法人税を減税するなどもってのほか。財政出動も、歳出を膨らませるのはいいが、スーパーゼネコンにお金がつぎ込まれ東京に還流してしまうような構造ではダメ、地方の企業や人々にお金が確実に渡るようにしなければならない。政権は、円安と株高にかけているが、今の株式市場は産業の資金を調達する場ではなくバクチ場になっているから、ハゲタカに餌を与えるようなPKO(株価維持政策)はダメ。とにかく、内需の拡大を支える中小企業を支援する政策を実行しなければならない。
(新自由主義の連中につけいられているという亀井氏の見方に、同席してきた増田寛也氏(元総務大臣・元岩手県知事・野村総合研究所顧問)が、「私は途中から産業競争力会議のメンバーになったが、安倍首相は先頭に立って亀井さんがいうところの新自由主義的政策を推進しているように見える」と異論を唱えた)
※ 新自由主義の弱肉強食・格差拡大・拝金主義は、石原氏もひどく嫌っている。このへんでも、橋下氏とはソリが合わないはず。
● 安全保障×:集団的自衛権行使容認の政府見解で一気に異次元の世界に入ってしまった。亀井氏は、太郎ちゃん(麻生財務大臣)と空港であったとき、あんな決定をしても実際に実行するのはムリ、中東などから棺が運ばれてくるような事態を国民は許さないと話したことを披露した。
● 地方△:地方創生計画はいいが、中身が伴っていない。地方の首長や議員が霞ヶ関や永田町にやってきてお金を貰わなければならないかたちではなく、地方の裁量で使えるお金をどんと増やさなければならない、地方交付税の他に。
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