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めぐみさんが生きていれば今年50歳を迎える/(C)日刊ゲンダイ
政権都合で二転三転 菅官房長官「めぐみさん生存確信」発言
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/151806
2014年7月11日 日刊ゲンダイ
「すべてにおいて全くの誤報。政府として抗議をすべく準備中だ」――。
菅官房長官は10日、日経新聞が1面トップで報じた「拉致被害者30人生存リスト」について言下に否定した。きょう午後には外国特派員協会でも会見を開く。生存への期待が高まれば拉致再調査でかなりの成果を求められる。それを裏切れば安倍政権は失速だ。だから菅官房長官は騒動を鎮めたいのだろうが、政権浮揚のため、拉致進展を散々煽っておきながら、今さら火消しに走る姿は滑稽ですらある。9カ月前には菅官房長官自身が公の場で「めぐみさん生存」をにおわせていた。
日経の「生存者リスト」報道によって、改めて注目を集めているのが、昨年10月6日の菅官房長官の定例会見だ。
この日、横田夫妻は脱北した北朝鮮の工作機関の元幹部と会って、めぐみさんの現状について話し合う機会を予定していた。
官邸記者が、この会談を踏まえ、「改めて政府としてめぐみさんの生存についてどう考えているのか」と聞くと、菅官房長官はキッパリとこう答えた。
「生存していると確信しています」
公式会見で時の政権中枢メンバーが拉致被害者の生存について、ここまで断定的に語るのは異例だ。しかも、この時期は政府の動きによって「拉致進展」が騒がれた時期でもあった。
■「秋には帰ってくる」
昨年5月には内閣官房参与の飯島勲氏が訪朝。安倍政権は北と友好関係にあるモンゴルともしばしば接触し、昨年3月には安倍がモンゴルを訪れて42億円の円借款を供与した。7月には古屋・拉致問題担当相がモンゴルで拉致問題での協力を要請、9月にはモンゴル大統領が日本を非公式に訪問して安倍首相の私邸で約1時間会談した。
こうした動きにメディアも呼応し、そのつど「拉致進展か」と煽ってきた。揚げ句に飛び出したのが、菅官房長官の「めぐみさん生存確信」発言で、被害者家族や支援組織が好意的に受け止めたのも当然だろう。
「つい最近まで菅さんは<この秋には拉致被害者が帰ってくる>と周囲に吹聴していたとも聞きます。日経が最初に“生存者リスト”を報じた今月3日には<拉致報道一色だな>と、解釈改憲への批判報道が吹き飛び、ご満悦の様子でした」(官邸事情通)
ところが国民の期待が高まり過ぎたとみるや、生存者リストの打ち消しに走る。菅官房長官は日経に情報を漏らした“犯人捜し”に躍起になっているというから、「ご都合主義」もいいところだ。
拉致問題に詳しいコリア・レポート編集長の辺真一氏は「<生存を確信>という言葉の裏に、どれだけの確証があるのかは疑問です」と言った。置かれた状況によって「生存」をにおわせたり、否定に転じるのは、あまりにも無責任だ。被害者家族の心情をもてあそぶことにもなる。それとも菅官房長官のムシのいい態度は、北の情報に踊らされているだけなのだろうか。
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