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サンテレビ 2014年7月9日放映
亡き息子の声聞こえた 過労死防止法案衆院通過に遺族
神戸新聞 2014/5/27 21:05
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201405/0006998635.shtml
「おかん、よく頑張ったな」‐。過労死を防ぐ国の責務を明確にした「過労死等防止対策推進法案」が採決された27日の衆院本会議。可決の瞬間を傍聴席で見守った全国過労死を考える家族の会兵庫代表の西垣迪世さん(69)=神戸市=は、息子が声をかけてくれたような気がした。「成立するまで、もう少し息子に応援してもらう」。悲願の法律制定に向け最後まで努力を続けることを、母はあらためて誓った。
西垣さんは2006年、一人息子の和哉さん=当時(27)=を過労が原因で亡くした。
本会議後、防止法制定を訴えてきた家族の会の仲間とともに、厚生労働省内で会見。傍らには、傍聴席で胸に抱いていた和哉さんの遺影を置いた。
「親として息子が戻ってこない悲しみはあるが、それでも法案の衆院通過は本当にうれしい」と涙ぐんだ西垣さん。「過労死で息子や娘を亡くした親がどれほど苦しい思いをしているか。亡くなった息子や娘は、どんな思いでこの世を去り、私たちにどんな信号を送っているのか。そのことを考えてきた」とこれまでの活動を振り返った。
遺族や労働問題に詳しい弁護士らと12年に「過労死防止基本法制定兵庫実行委員会」を結成。防止法を求める意見書の採択を県内地方議員に働きかけ、兵庫県議会が都道府県議会で初めて、神戸市議会が政令市議会で初めて可決した。何度も街頭に立ち、県内で東京に次ぐ約7万6千人の署名を集めた。全国では約55万人の署名が集まり、議員立法の大きな原動力となった。
法案は参議院に送られるが、今国会の会期は6月22日までと残り少ない。家族の会東京代表の中原のり子さん(58)=東京都=は「ここでぬか喜びしている場合ではない」と表情を引き締めた。
参院議員への働きかけを続けるという西垣さんは「法案には不十分な点もあるが、過労死のない社会を目指して一日も早く成立し、対策が実施されることを切に願います」と訴えた。
(段 貴則、中部 剛)
==============================================【関連記事】
「しんぶん赤旗」 2014年6月20日(金)
過労死防止法が可決/参院委で全会一致
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-06-20/2014062002_04_1.html
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過労死防止法 成立を知って 法制定兵庫実行委 神戸でビラ配布
神戸新聞 2014.06.23 朝刊 24面
過労死等防止対策推進法が20日に成立したことを受け、過労死で家族を亡くした遺族らでつくる「過労死防止基本法制定兵庫実行委員会」が22日、神戸・三宮で成立を知らせるビラを配った。
息子を失った西垣迪世(みちよ)さん(69)=神戸市=は「待望の法律制定を報告できて夢のよう。仕事で疲れを感じている人や家族など、いろいろな人に関心を持ってもらいたい」と話した。
同委員会は7月27日午後1時半から、ラッセホール(神戸市中央区中山手通4)で報告集会を開く。TEL078・241・1898(阿部江利)
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