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2014-07-10 09:34:23
戦後、私たちが手にした民主主義や平和主義、国民主権は、ここ十数年の間に既得権益勢力側に取り戻され、崖っぷちまで追い込まれています。私たちの日本の政治は、民主主義が崩壊寸前まで押し込まれているかに見えます。
こんな詩が、ネットの上で注目を浴びています。すでにご覧になった方も多いかと思いますが、もう一度考えてみるために、再掲させていただきます。
「明日戦争がはじまる」
まいにち
満員電車に乗って
人を人とも
思わなくなった
インターネットの
掲示板のカキコミで
心を心とも
思わなくなった
虐待死や自殺の
ひんぱつに
命を命と
思わなくなった
じゅんびは
ばっちりだ
戦争を戦争と
思わなくなるために
いよいよ
明日戦争がはじまる
この詩は、ある点では私たちの現状を描き出しているのかもしれません。しかし、私たちの心の中には、「このままではいけない。なんとかしなければ」という気持ちもあるのではないでしょうか。
私たちは、このままでは安倍政権のなすがままになってしまいそうです。安倍政権を前面に押し出してこの日本を根本的に改造しようとする勢力に、合法的に(?)踏みにじられかねません。
でも、集団的自衛権の行使容認を閣議決定した7月1日の当日と前日、万を超える人びとが官邸前に駆け付けました。居ても立ってもいられなかった人々です。
そして、注目すべきは、その後も各地で安倍政権の政治に反対する行動が続いていることです。安倍首相は、「嵐は去った」と言ったそうですが、果たしてそうでしょうか。
日本人の心の中には、「平和を愛する心」が深く根を張っているように感じます。「平和ボケ」とやゆされるほどに、平和に慣れ親しんできたわけです。その心は、いずれかの時点で、「これ以上、平和を壊すな」という怒りとなり、政権を倒す力にまで膨れ上がるのではないかと感じます。その胎動が感じられるのです。
当面は、滋賀県知事選挙、11月の沖縄知事選挙、そして、来年の統一地方選挙の結果などから、その行方を推し測ることができそうです。
自民党は、巨大政党として「なんでもできる」とあぐらをかき、ゆるみ、たるみがあちこちに見えます。しかし、もともと衆議院選挙、参議院選挙を通じても、自民党の総投票数はほとんど増えておりません。しかも、公明党の協力を得てようやく当選している議員が多いのが実情です。
こころある人たちがまとまれば、自民党政治をひっくり返すことは、さほどむずかしいことではない。諦めるのは早いですよ。そんな捨てたもんじゃないんじゃないですか。
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