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ブーメラン恐れ?/(C)日刊ゲンダイ
小泉元首相 「脱原発」で人気健在も国民運動に足りないモノ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/151713
2014年7月8日 日刊ゲンダイ
久々の小泉節炸裂だった。7日、小泉元首相が都内で講演し、改めて脱原発を訴えた。主催の公認会計士協会によると、4000人の定員に5000人の応募があったという。これだけの大聴衆を集められるほど小泉人気は健在だ。
冒頭から「原発は60年間で3回も大事故を起こした。安全ではないしコストも一番高い」「電力会社はカネ食い虫。国民の税金なくして経営が成り立つ電力会社はひとつもない。呆れるよ」と、まくし立てるような調子で持論を展開。
「原発推進の論理は完全に破綻している。推進したのは政治だ。脱原発を決めるのも政治だ」と、再稼働に向けて動く安倍政権にクギを刺した。
約90分にわたって身ぶり手ぶりを交えた小泉節に聴衆から拍手と笑いが起きたが、一方で物足りなさそうな人が散見された。「今後も原発ゼロに向けて国民運動を展開していかなければならない」という割に、凄み、気迫があまり伝わってこないのだ。従来通りの主張を繰り返すばかりで、安倍政権の“アキレス腱”である集団的自衛権に矛先を向けることもなく、今週末の滋賀県知事選の話題には触れずじまいだった。
軍事評論家の前田哲男氏がこう言う。
「小泉元首相はブーメランのように我が身に返ってくるのが分かっているから、集団的自衛権を批判できないのでしょう。彼はイラク特措法を作り、『自衛隊を派遣したところが非戦闘地域』というムチャクチャな理屈で自衛隊をサマワに送り込みました。PKOと異なり、集団的自衛権に極めて近い形で自衛隊を初めて海外派遣した張本人です。おのずと安倍政権の批判にも限界が生じます」
滋賀県知事選は争点のひとつが脱原発だ。一言も触れなかったのはなぜか。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。
「もっと滋賀県知事選を盛り上げて欲しい、先頭に立って脱原発候補を応援してもらいたい、と小泉元首相に期待する国民はたくさんいると思います。そうしないのは小泉さんなりの選挙戦術かもしれません。最新のメディアの情勢調査で“卒原発”を掲げる三日月大造候補が優勢というデータがあります。このタイミングで自民党を刺激するのは得策ではないと判断したのでしょう」
息子の進次郎は復興政務官で安倍内閣の一員だ。72歳になって脱原発を訴えるのは立派だが、自民党と刺し違えるような覚悟が見えなければ、「国民運動」には広がらないぞ。
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