http://www.asyura2.com/14/senkyo168/msg/274.html
Tweet |
佐藤優氏
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140708/plt1407081140003-n1.htm
2014.07.08
先週某夜、元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏と会食、長時間話をする機会があった。
佐藤氏との会話は、いつも刺激的で目からウロコが落ちることが多い。
その日もまた期待を裏切らなかった。集団的自衛権行使容認に向けた憲法解釈変更の閣議決定直前ということもあって、公明党(山口那津男代表)の“すり寄り”が口の端に乗ったときのことだ。
「歳川さん、安倍(晋三)総理が沖縄入りした日の『琉球新報』と『沖縄タイムズ』を読みました?」と尋ねられた。
両地方紙の6月23日付朝刊のことだ。筆者にはそこまで気配り、目配りする余裕がない。「読んでいません」と答えた。
やにわに佐藤氏はカバンからタブレットを取り出し、件の記事を見せてくれた。そして、驚いた。
1ページ全面の記事広告である。「地球革命へ−価値創造の万波を」の横大見出しが掲げられた、創価学会インターナショナル(SGI)が出稿したものだ。
池田大作SGI会長(創価学会名誉会長)の顔写真が掲載された同広告に、以下のような件があった。
《特筆すべきは、こうした面での安全保障を高めることは、軍事力を強化する場合に生じる『安全保障のジレンマ』−ある国が軍備を増強すると、他の国が脅威と受け止めて対抗措置をとるといったように、軍拡がさらなる軍拡を呼び、かえって不安や緊張が増すという負の連鎖に拍車がかかる状況−を招く恐れがないという点です》
世界的な気候変動問題を“安全保障上の脅威”とする指摘に続くパラグラフである。それにしても、平和主義的視点がこの記事広告の肝だ。
ところで、昨年12月、仲井真弘多沖縄県知事は米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設・沿岸部埋め立てを承認した。安倍政権の主要政策の中でも辺野古移設の加速化が最優先課題であることは明白である。
そうしたなか、安倍首相の「沖縄全戦没者追悼式」(沖縄慰霊の日)出席のタイミングに合わせて全面広告が掲載されたのだ。
池田会長が事実上、辺野古移設に異論を唱えたと受け止めるのは勘ぐりすぎであろうか。
11月には沖縄県知事選がある。仲井真知事は3選出馬の意向を示した。一方、辺野古移設反対の翁長雄志那覇市長の出馬が確実視されている。
知事選勝利に公明党の協力が不可欠とする政府・自民党にとって、この全面広告は悩ましいものになることは間違いない。 (ジャーナリスト・歳川隆雄)
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK168掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。