http://www.asyura2.com/14/senkyo168/msg/215.html
Tweet |
http://ityti.blog48.fc2.com/blog-entry-1470.htmlから転載。
==============================================
異常に多い「訪問」
多人数引き連れ大名行列
安倍首相は、今日から12日にかけて外遊する。行き先はニュージーランド、オーストラリア、パプアニューギニアである。集団的自衛権閣議決定を受けて行われる国会での集中審議は野党側の要求をけって衆参1日ずつしか行わないというのに、外遊には7日間も費やすのである。
そこで、安倍首相の外遊について外務省のサイトを調べてみた。2012年12月の総理大臣就任から今回の外遊までなんと22回も外国に行っているのである。
回数の多さも、わずか1年7か月の間に22回とは歴代の総理大臣トップの頻度だが、もっと問題なのは「訪問」が多いことである。
外務省の記述には「出席」と「訪問」がある。「出席」は会議への出席であり、「訪問」は文字通りの外遊である。当然ながら「訪問」は行ってもいかなくてもいいものである。
次の一覧を見てほしい。「訪問」を赤、「出席」を青、「訪問と出席の両方」を緑に色分けしてある。
2014年
7月6日⁻12日 ニュージーランド,豪州及びパプアニューギニア訪問
6月3日-7日 ベルギー及びイタリア訪問
5月30日-31日 シンガポール訪問
4月29日-5月8日 ドイツ・英国・ポルトガル・スペイン・フランス及びベルギー訪問
3月23日-26日 核セキュリティサミット出席等(オランダ)
2月7日-9日 ソチ・オリンピック開会式出席等
1月25日-27日 インド訪問
1月21日-23日 ダボス会議出席(スイス)
1月9日-15日 オマーン・コートジボワール・モザンビーク・エチオピア訪問
2013年
11月16日-17日 カンボジア・ラオス訪問
10月28日-30日 トルコ訪問
10月6日-10日 APEC首脳会議等(バリ)及びASEAN関連首脳会議(ブルネイ)出席
9月23日-28日 カナダ訪問及び国連総会出席(ニューヨーク)
9月4日-9日 G20サンクトペテルブルク・サミット及びIOC総会出席(ロシア・アルゼンチン)
8月24日-29日 中東・アフリカ諸国訪問(バーレーン・クウェート・ジブチ・カタール)
7月25日-27日 マレーシア・シンガポール・フィリピン訪問
6月15日-20日 G8ロック・アーン・サミット出席及び欧州諸国訪問(ポーランド・アイルランド・英国)
5月24日-26日 ミャンマー訪問
4月28日-5月4日 ロシア及び中東諸国(サウジアラビア・アラブ首長国連邦・トルコ)訪問
3月30日-31日 モンゴル訪問
2月21日-24日 米国訪問
1月16日-19日 東南アジア訪問(ベトナム・タイ・インドネシア)
「訪問」は22回中の、なんと15.5回(「両方」を0.5回とした)、率にして70%である。
これがどれだけ異常なことかというと、野田首相の場合、2011年9月から2012年11月の1年3か月の間に16回外国に行っているが、「出席」が12回、「訪問」はわずか4回である。「訪問」の比率は、たったの25%に過ぎない。
野田政権はねじれ状態にあったので外遊どころではなかったという意見もあるだろうから、安定政権だった小泉首相について調べてみた。
外務省のデータには、2005年以降のものしか見当たらなかったので、2005年1月から退任する2006年9月までの1年9か月を検討した。
この間に小泉首相は、16回外国に行っている。そのうち「訪問」は7回、「出席」は9回である。よって、「訪問」の率は44%である。
整理してみよう。各首相の「訪問」率は
安倍首相 70%
野田首相 25%
小泉首相 44%
あきれたというほかない。
お友達財界人を引き連れて大金消費
次に示すのは、「訪問」でどれだけの大名行列を行っているかの例である。
2013年
4月28日-5月4日 ロシア及び中東諸国(サウジアラビア・アラブ首長国連邦・トルコ)訪問
経団連会長、JBIC総裁ら18企業・団体ら383人。日本原子力学会賛助会員11社。
5月24日-26日 ミャンマー訪問
経団連日本ミャンマー経済委員会委員長ら43企業・団体117人。
8月24日-29日 中東・アフリカ諸国訪問(バーレーン・クウェート・ジブチ・カタール)
経団連会長ら92企業・団体210人。
10月28日-30日 トルコ訪問
経団連会長、日土合同経済委員会委員長ら10企業・団体35人
2014年
1月9日-15日 オマーン・コートジボワール・モザンビーク・エチオピア訪問
経団連サブハラ地域委員会委員長ら47企業・団体121人。建設、石油化学、資源、金融関係が多い。
きのうの朝日新聞になぜ物言わぬ財界人という記事が載っていたが、これでは言うわけがない。特に問題なのはその人選のやり方である。
「今度の首相外遊に御社の社長に同行してもらいたい。誰にも相談せずに、返事は私のこの携帯にお願いしたい」と、「ある商社の渉外担当は、経済産業省幹部からこんな勧誘を受けた」
「以前は経団連がメンバーや段取りを整える窓口だったが、いまの安倍政権では首相補佐官の長谷川栄一(61)が企業のリストを練り、経産省が対象者を『一本釣り』で勧誘する」(2014年1月29日『日本経済新聞』)
ここでも安倍首相の「お友達内閣」ぶりがいかんなく発揮されている。
さて、外遊にかかわる費用であるが、正確な記録としては、国会における質問に対して2014年2月12日付の回答では次のようになっている。安倍首相の最初の3回の外遊のみこの時点で分かっているとして、
1月16日-19日 東南アジア訪問(ベトナム・タイ・インドネシア)(4日間)
渡航費用約2700万円+訪問費用約7500万円=約1億200万円(自衛隊員の人件費、整備費を除く)
2月21日-24日 米国訪問(4日間)
渡航費用約8800万円+訪問費用約3700万円=約1億2500万円(自衛隊員の人件費、整備費を除く)
3月30日-31日 モンゴル訪問(2日間)
渡航費用約5300万円+訪問費用約600万円=5900万円(自衛隊員の人件費、整備費を除く)
今日からの「訪問」は7日間である。どれだけお金を使うことか。
ある報道によれば、首相の外遊好きは「ストレス」を発散するためだという。
そのために億単位の金が飛んでいく…。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK168掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。