http://www.asyura2.com/14/senkyo168/msg/210.html
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単に受けを狙ったのではなく意図的だったとしたら1年前の麻生氏のナチス発言はタイミングとしては絶妙だった。
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麻生氏ナチス発言
http://www.kyoto-np.co.jp/info/bongo/20130803_4.html
「アルツハイマーの人でも分かる」などの問題発言を繰り返してきた麻生太郎副総理のことだ、またかと思った人は多いだろう。だが、今度は国外からも批判が殺到した
▼憲法改正をめぐり、都内での講演で「ドイツのワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか」と述べたという
▼改憲議論の重要性を強調するため、あしき例として戦前ドイツのナチス政権を取り上げたと釈明するが、どう解釈しようとも、ナチスのやり方を肯定しているとしか読めない
▼発言自体にも事実誤認がある。ナチスは憲法を変えずに反対勢力を弾圧してつくった全権委任法で権力を掌握、戦争、大虐殺へと進む。ユダヤ系人権団体が「どんな手口を学ぶ価値があるのか」と非難するのも当然だ
▼受け狙いか麻生氏は悪ぶったり卑近な例をあげて自分の考えを説明することがある。往々にして不確かな知識だったり、引き合いにされた人の痛みや悲しみに思いが及んでないようにみえる
▼「誤解を招く結果となった」と撤回したものの、歴史認識にも人権感覚にも欠ける発言だけに国際社会の納得が得られるかどうか。もとより、言葉が命である政治家に「受け」はいらない。求められるのは信念に基づく責任ある発言だ。
[京都新聞 2013年08月03日掲載]
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ナチの手口
http://www.kyoto-np.co.jp/info/bongo/20140701.html
今の内閣で最も正直な人は、この人かもしれない。ヒトラー率いるナチスが民主的なワイマール憲法をいつの間にか変えたとして「あの手口に学んだらどうか」と言った。1年前の麻生太郎副総理である
▼ナチスは憲法を改正していない。政府人事を身内で固め、全権委任法などの個別法を作り、最高法規を骨抜きにしていった。1年後の日本を見据えての示唆ならおみそれした
▼取り巻きの識者を集めて強引な理屈を仕立て、口うるさい内閣法制局の人事に手を突っ込み、連立を組む公明党には衆院解散を匂わせて押さえつけ、憲法のなし崩しに邁進(まいしん)した安倍晋三首相であった
▼だからきょうにも閣議決定される文章にまともな論理はない。海外派兵に道を開く集団的自衛権を使えるようにするのに「平和国家として」「専守防衛に徹し」と言い張る
▼行使は最小限に「限定」するというが、やはり力で通した秘密保護法に冠する「特定」と同じほど軽い。実質の歯止めはなく、非限定、不特定に時の政権に判断が委ねられる
▼きょうで自衛隊が発足して60年。憲法を盾に国を守り、誰も傷つけなかった世界に誇れる組織である。独裁者にも似た手口と不実な言葉によって、他国で血を流す軍隊に変えられようとしている。日本の歴史が、旋回する日やもしれぬ。
[京都新聞 2014年07月01日掲載]
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